「AMBIVA」セルフライナーノート

HOWDY!皆さん楽しい生活送ってますか?
私は歌手で歌を作ってエッセイを書いてDJをして・・・
男の人をだまして遊ぶのが好きな悪いお姉さんです。
趣味はバービー人形集めとおじいさん集めです。
というのは嘘でわたしは車を運転するのが好きな25歳のレディなのです。
ドライブに行くなら、この「アンビバ」を連れて行くとなんかいいことがあるかもよ。

「夏のアンテナ」
横浜横須賀道路って知ってる?そこを海に行く途中一人で車を走らせてたの。
そしたらけっこういい感じのナイス・ガイがクラクションを鳴らしてきたの。
こうゆうのもナンパって言うのかなぁ、ただずっと2台で並んで走っていただけなんだけど。
今でもその人の事時々思い出したりする。

「Bye Bye Visconti」
”銀座の恋の物語”じゃないけど、スタイル・カウンシルの「ロジャース」とか、デュエット物って好きなの。
この曲はおととし私が一人旅でパリに行った時の感じなの。
死ぬほど好きなわけじゃないけど別れられない男の子っていない?
B型に多いんだけどさ。

「N.Y.からモーニング・コール」
結婚する子が周りに増えてくるといろいろ考えるのよ。
だから今つきあっている彼を試そうかとかって思うのよね。
本当に私の事好きなのかどうか・・・・・・
いきなりNYに行って電話して、迎えに来て!!って言うの。
そういう事が許される猫型の女でいたいと思うの。

「モノクロームの太陽」
去年このアルバムを作ってた時に、ある人を好きになったの。
それがめちゃくちゃ嫌な奴でさ、私が死ぬほど好きなの知ってて、心をもてあそぶような事をするの。
もう悲しいとか辛いとかっていう感情は、思いっきりその時に経験した。
その人をあきらめようって決めたのは、雨の国道246で置き去りにされた時だったんだけど、
その時にできた歌なの。

「甘い復讐」
いきなり渋滞の高速道路で女の子がサヨナラとかって車降りちゃうの。
一回私をふったくせに、またつきあいたいだなんて嫌よって思ってるの。
本当はすごく嬉しくてすぐに胸に飛び込みたいって思ってるのに、
安売りしちゃいけないっていう一応のプライドがあるわけ。
追いかけてきてくれたら全て許そうって思うのね。
このアルバムの中で一番好きな曲なの。

「体重計とアンブレラ」
去年の秋の資生堂化粧品デーのキャンペーンソングだったの。
明るいバーシアみたいなアレンジとは裏腹に、すごく悲しい歌なの。

「水曜日の贅沢」
水曜日が仕事が休みの女の子。
デパートの地下の食料品売場で漬物かなんかを売ってる女の子が、
水曜日に部屋の窓からぼんやり外を眺めている感じなの。
アレンジは清水信之さんらしくフランス風です。

「バナナフィッシュにうってつけの日」
サリンジャーって知ってる?
ナイン・ストーリーズっていう短編集の中からタイトルをもらったの。
分裂病の人の話なんだけど私のはちょっと違って、海辺のリゾートの感じなの。
夏の午後に麦わら帽子かぶって、アイス・ティーを片手に持って、
海を見ながら日がなボーッとしてる歌。

「サイドシートの彼」
このアルバムのテーマって、自分でハンドルを握る女の子の歌って事なんだけど、
ねぇここで降りてよ!って男の子にいうのって気持ちいいね。

「ある微笑」
サガンの小説からタイトルをつけたの。
これは不倫というかいけない恋の歌。
でも結婚とかにこだわらないで、自分なりの愛の形見つけようとしているけなげな女の子の歌なのよ。

(2002.2.2)