「STyLE」

静かに、熱い風が吹きはじめた。
’88年のミュージックはネオ・ロマン・エレガンス ―
”STYLE”がそれを確立する。

Gently and so graceful,Something new is at hand.
”Style” is re‐defined,
as Neo‐Romantique Elegance.

1st Album ’88.5.21 CD:CA・2235

R盤:COR−11104

 
  作詞 作曲 編曲
Good Morning 松本 隆 鈴木 茂 鈴木 茂
泉に誘って 松本 隆 鈴木 茂
電話しないで 松本 隆 鈴木 茂
シンジラレネーション 木村恵子 杉 真理
水の都 松本 隆 鈴木 茂
コルトレーンで愛して 湯川れい子 鈴木 茂
Do you remember me 安井かずみ 加藤和彦
黒いマニキュア 松本 隆 木村恵子
Good−bye Eggman 木村恵子 木村恵子
シャレード’88 湯川れい子 門あさみ

現代という時代は文化的に見ると女性文化の時代である。
女性の文化の享受の仕方はおしゃれで、じつにヴァリエーションにとんでいる。
現在はこの傾向に知的要素とハイセンス趣向が加わりつつある。
以上の様な要素を凝縮したものを彼女の個性としたい。

STYLEという言葉の背景には、幾つかのパフォーマンスがある。L
IFE、FASHION、そしてSOUND・・・。現在このSTYLEというモ
チーフを一番キラキラと彩かに表現できる人、音、テーマに絞りこん
で模索していた中、くっきりと浮び上ってきたのが木村恵子であった。
SOUNDでは現在、アーバンな指向を持つ女性たちへのガイドであり
たいという事。つまり、ひじょうに無機質な都会の顔を持ちつつも内
在するものは、淫靡、官能、デカダンであり、それがシティ感覚のサ
ウンドの出口の一歩と定義づけ、サウンドの”STYLE”とした。そ
してこのSOUNDのレシピをネオロマンとしたのである。アーチスト
木村恵子は、このモチーフをぴたりととらえ現代の女性が持つものう
げさを的確に表現している。その木村恵子自身もアーバンな女性の一
人、いやそれ以上の象徴的な24才だ。木村恵子一瞬時に柔軟でありな
がらも妙に理性的。このアンバランスな感性はあまりスマイルしない
大きな瞳に光の重さをたたえ、”STYLE”という今日性を精確に測
れる明日を、とらえているからこそといえるだろう。混沌とした文化
メディアの中にあって、明日への”STYLE”をこのアルバムの中か
ら新しい一歩として探し、木村恵子と共に提案したいと思います。
(「コルトレーンで愛して」見本盤より)

「シンガー木村恵子が作ったアンニュイなアルバム」
このアルバムでは、シンガーに徹しています

「Do you remember me」は単発ドラマで主題歌になってましたね。
8chの「スパゲッティ恋物語」(?)だったと思うんですが
主演は男が石田純一、女が中森明菜。
なんとなく、つけてたテレビから聞き覚えのある音楽がでてきたなと思ったら!
びっくりしたことがありました。
(情報提供 川野さん)
(2000.3.27)