暗号化、認証を活用したポスタルサービスセンターの新サービス
日時 |
11月27日 13時10分〜14時30分 |
Title |
暗号化、認証を活用したポスタルサービスセンターの新サービス |
Sub-Title |
ハイブリッドメールとふるさと小包のインターネットによる電子商取引 |
講師 |
(財)ポスタルセンター専務理事
熊谷豊
日本ユニシス社公システム部社公システム2部グループマネジャー
松崎伸司 |
【内容】
・ポスタルサービスセンターとは
昭和62年設立の郵政省の外郭団体
目的:全国各地の特産品・名産品の直送(ゆうパック)、地域振興
概要:全国9ヶ所の本部
全国各地の生産者と利用者を結びつける
地域振興と各名産品、特産品の知名度拡大
・サービス内容
全国版カタログの作成、販売(約2700品目)
全国9ヶ所の本部による頒布会
ギフト商品の販売
20数種のギフト券販売
海外の優良品販売
海外へ、海外からの申し込み
・ふるさと小包のシステム
利用者からの申し込みをそのまま生産者に伝達しているため、郵便局にデータが残らない。これを改善しようとしている。
・ふるさと小包の特徴
郵便局(24000局)ワイドネットワークの活用
産地から直接送付
多彩な申し込み方式、インターネットも可となった
月5000ヒットあるが、申込に結びついていない
申込の90%は郵便振替による
・ふるさと小包の実績
昨年実績:1200万個
平成9年度のベスト5
1.越前そば
2.餅のおまつり(おかき)
3.熊ざさ茶
4.紀州五代梅
5.特選マスクメロン
・ふるさと便り
インターネットを活用した電子商取引
平成9年9月サービススタート
サービス内容
ふるさと小包の販売
ハイブリッドメール=封書郵便の受付
PC利用者の利便性向上
情報弱者と強者を結びつける
登録者は1万人になった
月500人が利用している
背景
最新の電気通信技術と郵便業務の融合
インターネットの拡大
PCの個人・会社への普及
若者の手紙離れへの対策
狙い
新規需要の拡大
利便性、サービス向上
さらなる地域振興
生産者の発掘
販路の拡大
・日本でのハイブリッドメールの動き
今年度実証実験、2000年2月本番開始予定
クレジットカード精算へ向けての法改正
海外の状況
バルクメール(大量差し出し)の普及
個人差し出しへの対応
インターネット差し出し
・今後の課題
全本部とのシステムの統合化
申込の流れの変更(ダイレクト申込)
顧客管理の充実→囲い込み、ポイント制
ホームページでの最新情報の提供(情報、商品、サービス)
郵政省によるハイブリッドメールの本番へ向けて
サービスの向上・利便性の向上
・ハイブリッドメールとは
・ふるさと便りシステム概要
・システム概要図
・ふるさと便り
・初期登録
・PSセンター側機能
・対外接続
・共通機能
・ふるさと小包のシステム機能
・ハイブリッドメールのシステム機能
封書D/B
機能
入力機能及び入力文章の自動改行
発送の確認、取消し機能
プレビュー
送信システム
・セキュリティ対策
外部からの不正アクセス→ファイアーウオールの採用
個人情報の盗聴
親書の盗聴改ざん
送り先情報の盗聴 → SSL 暗号化の採用
サーバのなりすまし → ベリサインによる認証
クレジットカード番号の盗聴 → プッシュホンによる登録
個人のなりすまし → ID、パスワードの利用、本人のための挨拶状の郵送
・今後の課題
最新技術の適用に向けて
利便性向上、セキュリティ強化
【所感】
利用にあたって、クレジットカードの利用ができるが、クレジットカードの与信は電話による音声応答になっている点に、驚いた。
カード会社がインターネット経由でカード番号を流すことを拒んだためだとのことであった。
ハイブリッドメールは、A4一枚110円、2枚120円であるが、この価格を高いと感じるかどうか。
(関連資料)
・ふるさと便り
・ベリサイン /2