KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.5



「平成某年某月
某警察署取調室にて」


「おい、坂本。
ホンマええ加減にしとけよ。
もうこれで何回目や?
ホンマ懲りん奴やのぉ〜。
まぁしかし、今回ばかりはお前も不運やったのぉ〜。
俺もさすがに同情するわ。
アイツやったら大丈夫や思っとったんやろ?
せやけど身から出たサビ。
自業自得いうもんよ。
だいたいお前、いくつになったんや?
えっ?40越えたよな?
そろそろおとなしぃしとけや。
こら!坂本こっち見んかい!
いつもそうやって反省したフリして、もうダマされんぞ!
しかし、またお袋さん泣くで。
なんであんなええお母ちゃん泣かすんや。
だいたいアレ、ホラ、お前のお母ちゃんが最初に俺に泣きついてきた時、 お前が西成区の刺青最年少記録更新した時や。
アレ、いくつの時やった?
十四?
うそつけ〜!
もっと子供やったやろ。
オムツ取れるんが早いか、刺青入れんのが早いかゆう頃やったやんけ。
ハハハハハ…。
まぁ冗談はさておき、あの頃からお前、いっこも変わらんのぉ〜。
ちょっとは反省しとんのか坂本!
あのな〜お前、あの、あっ…あれっ?
それ〜なんや?
おい坂本、そのポケットから見えとる白い紙なんや?
何書いたんねん?
ちょっと見せてみぃ。
こらっ、はよ見せんかい!
何隠しとんねん。
お〜い、誰か坂本のポケットのメモ取り出せ。
そうや。それそれ。
こら、抵抗すんなアホッ。
ここどこや思とんねん。
なんやいかがわしいもんの取り引きのメモちゃうやろな〜。





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