KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.25



阪神タイガース リーグ優勝記念コラム

『キョンシー道頓堀を行く』


彼女にフラれた。
半年前から男がいた。
しかもそいつは友達だった。
周りの連中も、そいつと彼女がデキていたことはとっくに知っていた。
知らなかったのは自分だけ…。
頭真っ白…。。。

おしょうは部屋を飛び出した。
悲しさのあまり涙も出ず、ただただ情けなかった。
どこをどう歩いたか…。

「男はこんな時こそボケなあかん!たとえ独りぼっちでも…。」

ほんの少し我に返ったおしょうは、キョンシーのポーズで歩くことにした。

商店街の人ゴミをかき分け、淋しさを振り切るように一心不乱に飛び跳ねた。
そして、気が付けば夜の道頓堀にたどり着いていた。

その夜、なぜか辺りは人だかり。
みんな狂ったように川へ飛び込んでいる。
わけも分からず、おしょうも飛び込んだ。
キョンシーのポーズで…。

溺れそうになってもキョンシーのポーズは崩さなかった。
そして数人の若者に助け出された。
なぜか群集に胴上げされた。
何度も何度も宙に舞った。

「バース!掛布〜!岡田〜!!」

それでもキョンシーのポーズは崩さなかった。
ウケた…。



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