シュニトケ/合奏協奏曲 第1番(1976-77)
ビゼー(シチェドリン編)/カルメン組曲(1967)


指揮/岩城宏之 独奏/マイケル・ダウス,パヴェル・ボガチュ(ヴァイオリン)
●発売/ポリドール株式会社(1992.8.26)
●DeutscheGrammophon POCG-1576 ¥2,913(税抜)
●録音/石川県・野々市町文化会館 フォルテ(1992.4.12-13)

OEKの名前を日本のクラシック音楽ファンの間で一躍有名にした一枚。黄色いレーベル=ドイツ・グラモフォンから発売された!というだけでインパクトがあったが,その後,音楽之友社のレコードアカデミー賞の日本人演奏部門も授賞してさらに驚いた。どちらも現代ロシア(旧ソヴィエト時代)の作曲家の作品である。いずれも弦楽器と打楽器中心の曲で,20世紀の作品としては聴きやすい作品である。

特にシチェドリン編曲のカルメンは演奏会でもたびたび取り上げられ,OEKの十八番ともいえる曲になっている(余談だが,フィギュア・スケートでカルメンを取り上げる時にもこの編曲がよく使われている)。楽しめること間違いなしの編曲であり,演奏である。シュニトケの方は少々歯ごたえがある。2人のコンサート・マスターの競演が聴けるのもこの曲だけである。