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「月に雫を(歌うたいのブルース)」
Words&Music 神近まり
ステージで今日も歌うわ だってそれが私の仕事だから
悩みなどなさそうに ストレスも感じさせずに
夢幻を見せてくれたねって あの人達の
そんな言葉があたしの唯一の支えなの
ライムライトが 光の粒が
私を囲んで揺らめきあって
ゴージャスにほら 今日も歌うわ
明日の食事を稼ぐ為に
グラスに夢を 月に雫を 私に歌を
小さく可愛らしい新しい歌うたいが入ったわ
すぐに気に入られて 私よりも高いギャラで
マスターはいつも 私には愚痴と苦笑い
倒れそうな時でも 高いKEYの歌を歌わされる
ライムライトが 光の粒が
私を囲んで揺らめきあって
のど涸れるまで ステージでブルース
私の術(すべ)はこれだけだから
グラスに夢を 月に雫を 私に歌を
昼は花売りで 夜は歌うたい
働き通しの私の夢は あなたとの外国暮らし
ある朝起きたら あの人の姿はなくて
「そんなに歌が大事かい?」一言だけの置き手紙
ライムライトが 光の粒が
私を囲んで揺らめきあって
酒と煙草で のどが涸れても
涙を流して今日も歌うの
グラスに夢を 月に雫を 私に歌を
ライムライトが 光の粒が
私を囲んで揺らめきあって
小さな町で 心を込めて
今夜も私は舞台に立って
グラスに写る夢幻は
疲れを癒して 傷も溶かして
ここが私の 私の居場所
何にも無いわけじゃないもの
何にも無いわけじゃないもの
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