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世界のジャズロック代表アルバム紹介
(関西ジャズロック・アソシエーションの推薦によるものです)

日本 Kenso 「イン・コンサート」
本業は歯科医である清水義央(G)を中心に三枝俊治(B)、小口健一(Key)、これには不参加だが現在は村石雅行(Drums)、光田健一(Key)らが在籍。このアルバムは日本的なオリジナリティ溢れる旋律をロックやジャズ的な色を混ぜ、あらゆる技法で展開した曲が興味深い。現在もジャンルを超えて融合した実験的な曲も発表し進化し続けている。ケンソー代表音源には”夢の丘”が挙げられるがここでは源流となったこのアルバムを挙げさせていただいた。

イタリア Area 「Arbeit Macht Frei」
アメリカ前衛音楽の始祖ジョン・ケージが絶賛したというこのバンドは、 デメトリオ・ストラトス(Vo)を中心に、ジャズや現代音楽から影響を受けつつも地中海民族ならではのエスニックなサウンドカラーを持っている。79年のデメトリオの死までにイタリアの前衛音楽専門レ−ベルCRAMPSからライブ盤を合わせた数枚のアルバムを発表したがどれも素晴らしい出来栄である。

イギリス Soft Machine 「Bundles」
カンタベリー系と言われる一連の風変わりな音楽の元祖と言われるバンド。ソフト・マシーンは時期によってまったくサウンドが異なるが 、本作を紹介したのはアラン・ホールズワース(G)が参加している為で、一般にジャズロック認知度が高い。このバンドにはアランを始め、エルトン・ディーン(Sax)、ヒュ−・ホッパー(B)、ロバート・ワイアット(Drums)、アンディ・サマーズ(G)、ジョン・マーシャル(Drums)、カール・ジェンキンス(Sax)、マイク・ラトリッジ(Key)
らが在籍。間接的にはナショナルヘルス等のバンドが派生した。

イギリス Brand X 「Moroccan Roll」
フィル・コリンズ(Drums)が在籍していた事で知られているが、ジョン・グッドソール(G)とパーシー・ジョ−ンズ(B)をはじめとした当時のイギリスの代表的なセッションミュージシャン達により結成された
プロジェクト。メンバーは皆、粒揃いの技巧派だが特にパーシーの、独特なサウンドのフレットレスベースによる高速プレイは圧巻。

オランダ Focus 「Moving Waves」
イアン・アッカーマン(G)のジャズ的エッセンスと、タイス・フォン・リ−ア(Org)のクラシック的エッセンスがロックフィールドでバランス良く融合。世界的に有名なジャズロックバンドとなった。代表作と言われる本作でも独特の美しいメロディ(5曲目)と優れた構成力による楽曲(6曲目)を聞く事が出来る。

アメリカ Miles Davis 「Bitches Brew」
ジャズとロックの一番最初のフュージョン(融合)と言われる本作はまさに原点。この時期のマイルスのバンドのメンバーによってウェザーリポート、マハヴィシュヌ・オーケストラ、ライフ・タイム、ヘッド・ハンターズ、リターン・トゥ・フォーエヴァー等、数々の有名なバンドが発足し、又、影響下にある様々なバンドが世界中で生まれた。

イギリス Jeff Beck 「Blow By Blow」
ジェフ・ベック(G)はヤードバーズ等、主にボーカル入りブルースロックのバンドに在籍して来たギタリストだが、マハヴィシュヌ・オーケストラ等に影響を受け、初のギターインストアルバムとして発表した本作はサイドミュージシャンにジャズ寄りのメンバーを使うなど、完全にジャズロック。ロックミュージシャンからジャズにアプローチした好例と言えよう。

フランス Gong 「You」
ゴングも時期によって全然サウンドが違うのだが
、特にスティーブ・ヒレッジ(G)、ピエール・ムーラン(Drums)、ディディエ・マレルブ(Sax)が在籍していた時期の本作はテクニカルでジャズロック色が濃い。それを好まなかったリーダーのデイヴィッド・アレン(G,Vo)はこの後Gongを脱退。リーダーの座をついだ、ムーランによる新生ゴングはアラン・ホールズワース(G)をフィーチャ−するなど、完全にジャズロック化していく。

イギリス Henry Cow 「Legend」
レコメン系と言われる一派はこのバンドから始まった。本作はその記念すべきデビューアルバムである。フレッド・フリス(G)、クリス・カトラ−(Drums)、ジョン・グリーヴス(B)らメンバーは解散後も世界中にちらばり、インターネット等存在しない時代に各国の音楽家達と深厚を結び、その音楽的ムーブメントを更に拡げていった。今日に至って、世界中に存在するレコメン系バンドの数々を思うとその業績はあまりに大きい。