２００７年という年は、私にとって最悪の年になるかもしれない。一月から妻がひどい不整脈に
悩まされ、あげくIH電磁調理器事件が発覚した。このことで右往左往している間に四月から八月
にかけて、友人が４人も逝ってしまった。彼らは揃いもそろって年下で、それぞれに素晴らしい思い出
を共有している友人達だ。物には順番というものがあるだろうに！
合掌！
失意の中で、この夏はキツイ。冷房病になり１０日ほどで治ったが食欲は相変わらずなく、特に
昼は食べる気がしないので、兵庫区上沢道りのラーメン屋、"季風軒"の絶品の冷麺でしのいでいる。
電磁調理器問題のその後の経過は、家電メーカーの苦情処理係が群馬県から四回来た。
もちろん私が納得するような答えはもちろん全くない。そして最後に提示してきた調査書は笑いたく
なるほどいいかげんで、嘘で固めたひどいものだ。それを指摘してもガンとして認めない。これが
大企業のとる態度だろうか。
そこでこちらとしても正確な測定による、正確な数値が必要になるので、万人が認めるであろう
組織に依頼して測定してもらった。出た結果の数値は二桁違うのだ。こんなもの話にならない。
食品メーカーの賞味期限書き換えなどかわいいものだと思ってしまうのだ。これを公表すると
この会社の信用はなくなるのは間違いない。
この会社には何千・何万の人が働いているだろうに、その人たちの生活に影響を与えてしまうのは
本意ではないだけに苦しい。
どうしてもメーカーが認めず、心ならずも裁判沙汰になるかもしれないので、詳しくは今発表できない、
お察しください。でも、私達のような犠牲者を出さないために、すでにオール電化をしてしまったり、
電磁調理器をお使いの方に説明書にはない注意点をお知らせします。
１） 鍋、ケトル、ミルクパン、フライパン等、調理器具は取っ手など触れる部分に樹脂等の絶縁性の
高いものが付いているものを使ってください、加熱中は金属部分に触れてはいけない。
２） ココア、カレー、シチュー、等を加熱するとき、焦げないようにスプーン等でかきまぜるが、これが
最も危険で、最も大きな電流が体を流れるので木のヘラなどを使う。
３） やむなく、金属部分に触れるときはOFFにしてから。
以上のことはかたく守っていただきたい。
現在、弁護士と協議中だ。弁護士の先生方は若い頃から、あのぶ厚い六法全書と格闘し司法試験に
必死で、電気に詳しい人はまずいない。初めて弁護士と会ったとき、必死に説明したけれど、どうやら
家電メーカーに言いがかりをつけ、金にしようとしている輩と間違われてしまった。
友人達にこの話をすると、皆、口をあわせたように言う、「その顔やろ、無理もないで～」。さすがは友人、
私のことをよく理解してくれている。
そこで二度目は、１００V用の電磁調理器を用意し（当店が使用していたのは２００Vの業務用）弁護士
事務所で実験して見せた。”百聞は一見にしかず”とはよく言ったもので、やっと理解してくれた。
それでもまだ事の重大性には気付いていないようで、「私の電磁調理器だけではなく、おそらく全部同じです、
そしてオール電化も同じです。それも今実験した倍近い電気が流れます」と言って、やっと重大性を理解して
くれたようなのです。
これを製品化している主な電機メーカーは五社ほどで、一番小さいメーカーでも年間売り上げ一兆円
以上、たとえ一社だけ相手にしても、部品などをやりとりして全メーカーが繋がっている。しかも電力会社が
オール電化を宣伝している以上、これら全部を相手に闘うことになる、私、たった一人で・・・・・・。
しかし、過去に起こった事件を争うのではない、今も店頭に並んでいる商品にテスターを当てるだけで
事実が判明してしまうのだ。いくら大企業でも証拠隠滅はできまい。電磁調理器の上に置いた鍋に
電気が流れ加熱中に金属部分に触ると、感じはしないが、感電していることを世の中に知らせるだけでも
意味があると思っている。
綺麗ごとを言うつもりはないが、障害者になってしまった私への保障はその次でいいのだ。
もう一度言う
オール電化にしたり電磁調理器を買うのは少し待ってください！
＜これからの経過は追って発表します。＞
磯田 省三
