*ジェフ・ベックの10年振りのオリジナルアルバム「フー・エルス!」
を聴いて、驚かれた方も多いのではないだろうか?
私自身、‘89年の「ギターショップ」以来というより、
‘76年の「ワイアード」以来のクウォリティではないかと思う…・・
そのジェフ・ベックは既にアメリカから、今回のライブツアーをスタートさせており
4/15(木)ラスヴェガス公演の前にインタビューが実現。
俗に三大ギタリストと称せられているエリック・クラプトン、ジミー・ペイジに比べて、
明らかに露出の少ないジェフ・ベックは、その昔、取材はドタキャンする、余り喋らない、
暗いなどと、ネガティブな情報しか伝わってこない。
ハードロックホテルのジェフ・ベックのマネージャーの部屋で
我々は、結構ヤキモキしながら、当人が来るのを今や遅しと待ち受けていた。
約束の時間きっかりに、扉が空いて当人の登場、、、、
顎の多少の弛みと、老けた感は否めないモノの、
ロックギタリストのお約束通り、細い足、シェイプされたボディは健在。
髪型もそのまま。改めて、ロックミュージシャンの節制度には頭が下がる。
驚いたことに、ジェフ・ベックは気さくな人だった…・
31年ものヴェジタリアンで、「俺はもうアニマルじゃないのよ」
と答えるジェフ・ベックは、既に伝え聞いている人ではなかった。
インタビュー中も終始和やかに、バンドの女性ギタリスト、ジェニファー・バテン
(マイケル・ジャクソンのライブ時に帯同していたメチャテクギタリスト)と
ジョークをとばし会ってるし…・
そして、その日の21:45よりハードロックホテルの「JOINT」ホールにて
ライブがスタート。
1500人程を収容するホールは立ち見もでる超満員状態。ジェニファーが一曲目の
「WHAT MAMA SAID」冒頭のタッピングをプレイする中、
ジェフ・ベックがステージ左手より颯爽と登場!!
アイヴォリーホワイトのストラトキャスターを持ち、ホワイトのT−シャツを腕まくり
にして、ブルージーンズのジェフ・ベックは、若々しかった…
特に、ライティングがブルーになるときは、「ワイアード」のジャケ写そのまま…
感涙せざるを得なかった…・
新譜から9曲、ギターショップから5曲、ワイアードからあの「レッド・ブーツ」
「蒼き風」の2曲、ブロウ・バイ・ブロウから1曲、THERE AND BACKから、
2曲という構成。冒頭3曲は、新譜の頭3曲と進行は同じ。
以前の、トニー・ハイマスや、ヤン・ハマーとの対キーボードとのバトルという
構成ではなく、ジェフ・ベックとジェニファーのギターバトル(古…)という図式。
対ギターという図式が緊張感と新鮮味を醸し出し、1曲事のスタンディング
オヴェーションという大盛り上がり大会。
ジェニファーとの出会いはジェフ・ベックにとって最大のアドヴァンテージになっている
といっても過言ではない。キーボードがないんじゃなーと、心配の御貴兄、大丈夫です。
今回のライブ・イン・ジャパンは凄い事になると保証します。
リズムセクションの二人が凄いのもいうまでもない…・
5月23日のベイNKホールからの来日公演に期待しつつ…
ジェフ・ベック ラスヴェガス公演 セットリスト atハードロックホテル
15/4/‘99
1:WHAT MAMA SAID (WHO ELSE!)
2:PSYCO SAM (WHO ELSE!)
3:BRUSH WITH THE BLUES (WHO ELSE!)
4:STAR CYCLE (THERE AND BACK)
5:SAVOY (GUITAR SHOP)
6:BLAST FROM THE EAST (WHO ELSE!)
7:DAY IN THE HOUSE (GUITAR SHOP)
8:DECLAN (WHO ELSE!)
9:T.H.X.138 (WHO ELSE!)
10:PUMP (THERE AND BACK)
11:LED BOOTS (WIRED)
12:CUZ WE ENDED (BLOW BY BLOW)
13:SPACE FOR THE PAPA (WHO ELSE!)
14:ANGELS (WHO ELSE!)
15:EVEN ODDS (WHO ELSE!)
16:BLUE WIND (WIRED)
17:WHERE WERE YOU (GUITAR SHOP)
18:BIG BLOCK (GUITAR SHOP)
19:SLING SHOT (GUITAR SHOP)
<ここまでが読売>
<ここからにゃろめさん補正>
ラスベガスのレビューみましたが、だいたいこんな感じでした。
多少の訂正を。
セットリストは正確には覚えてないのですが、7曲目はA day in the lifeですね。
それと、立ち見も出る超満員ということでしたが。超満員とは言い難かったです。
ハードロックホテルのザ・ジョイントという会場はライブハウスみたいなところで、
オールスタンディングにもできるみたいです。
今回は前半分くらいまでは椅子を入れていました。
後ろ半分(正確に言うと3分の1くらい?)は立ち見席なのです。チケットの料金も違う。
そして2階席(バルコニー)というのもあり、そこはテーブルがあり、お酒でも飲みながら、
という席です。
また、ショウの最中もお姉さんが1階の席であろうと飲み物のオーダーに応えていました。
ですから、立ち見もでる超満員という表現は正確さを欠きます。
元々立ち見専用になっているところがあるのです。
それにしても、今思い出しても凄かった。
<大魔王再補正>
7曲目は“A DAY In THE LIFE”です。
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