WAVE  

 

                      WAVE official site    http://www.ilovewave.co.kr/

                      

  第4集 「The Style」 2002.11   
  第3集 「Usual Life」 2002.3
  第2集 「ZIZZY」 2000.12
  

  

  第1集 「the WAVE」 1999.6

 

    アルバム解説は下にあります。(WAVE official siteより)

 

韓国で最も有名なフュージョンバンド、WAVE。SAXのキム・ヨンスが率いるこのバンドは、メンバーが入れ替わりながらも、

若い才能溢れるミュージシャンによって、常に熱いステージが繰り広げられてきた。K-Fusionを担う彼らの活動は、アジアの

他の国からも注目されている。ルックス的にもステージ栄えする彼らは、エネルギッシュで楽しい、魅力的なライヴを見せてれる。

 

 

〈WAVE 紹介〉

               

ポップな性格が強いフュージョンジャズは、1950年代と60年代にかけて、マイルスデイビスの活躍により始められた。

マイルスデイビスは現在まで素晴らしい多くのミュージシャンに音楽的影響を与えたジャズの巨匠としてあがめられているが、

メインストリームが主流をなしているその当時には、ジャズ界の異端児という非難を甘受しなければならなかった。

その後、フュージョンジャズは、チックコリア、デイブクルージン、ラリーカールトン、スタンゲッツ、ペットメセニー等と続きながら

多くの大衆をジャズの魅力にはめた。特に日本では気軽で易しいメロディーラインと洗練された編曲で、彼らだけの色をもつ

フュージョンジャズとして発展させてきた。

そんな彼らの音楽が、私たちの情緒にもよく合い、わが国でも各放送局のシグナルや、BGMとして別段拒否感なく、広く使われている。

日本のフュージョンバンドであるカシオペアやT−SQUARE のようなグループが、わが国のジャズファンに広く愛されていることも

みな同じ理由であるだろう。最近、わが国でもフュージョンに対する新しい認識が社会全般にわたりその影響を見せているが、

特に音楽でのその役割が徐々に比重を占めている。多くの音楽家たちがフュージョンに対する試みと新しい表現方法を模索しており、

ジャズ界もやはりまた、数年前よりフュージョンジャズを演奏するグループが生まれてきているが、その活動が微弱であるだけでなく、

アメリカや日本のフュージョンジャズを模倣し踏襲する水準だった。

しかし98年に結成され活動を始めたグループWAVEの音楽は、韓国ジャズの新しい道を開いたといえる。K−Fusionという大袈裟な

タイトルのもとではじめた彼らの活動は若く、新しい、しかし決して軽くない、大きな波を起こしている。Saxophoneキムヨンス、Guitar

パクジヒョク、pianoキムヨンラク、Bassファンインヒョン、Drumsイサンフンの5名で始めたWAVEは現在一部メンバーが変わったが、

音楽的な色と独特な個性でつくられるWAVEだけの音楽的な感覚はそのまま維持している。

それぞれ、以前から多くのセッションの経験とバンド活動、そしてジャズ先進国への留学等で培われた演奏の実力と、がっしりとした

チームワーク、ロックバンドを凌駕する激しいステージ、ダンスチームも顔負けなほどの独特な振り付けと、ギャグコンサートを連想させる

ほどの才覚のあるステージ進行は、すでに公演を見た多くのファンだけでなく各種記事で確認できる事実だ。

WAVEの音楽は私たちの口にぴったり合うそれだといえる。軽快でありながら易しい、どこかで聴いたことのあるようなメロディーライン、

優れたグルーブ感。歩調がぴったりあう呼吸で、完璧なバンドサウンドを実現している。

                  

                      

 

〈Member Profile〉

                      

Saxophone   キムヨンス

1971年10月26日 A型

96年     ソウルジャズアカデミー講師歴任

MBC水曜芸術舞台 セッション

ミュージカル ケトンギ 演奏

茂朱 ジャズフェスティバル参加

97年  トロント Humber College 留学 (カナダ)

コックマックロゴナードに師事

99年  世宗文化会館 サマージャズフェティバル参加

ウルジン ジャズフェスティバル 参加

 2002 セッション活動(イスンチョル、シンスグン、春夏秋冬等)

公演及びアルバムセッション多数

現WAVEリーダー

                        

Piano パクジウン

1974年12月30日 O型

ソウル芸術大学 実用音楽科卒業

ジャズバンドSTEPS結成及び1集アルバム発売

セッション活動(春夏秋冬、イスングァン、シンスグン、イヒョヌ等)

ウルジン ジャズフェスティバル参加

プサン ロックフェスティバル参加

2002年     マレーシアCarl’s Sunrise Jazz Festival 参加

                          

Bass  チェフン

1978年1月5日 O型

2000年    フュージョンバンド モイダ バンド活動

2001年     イウンミ バンド

WAVEバンド

セッション活動(イチョンボン、チャンヘジン、ソンジヌ)

ウミジン、 ユヨル

現 イウンミ バンド、マックス

2001年 WAVEに加わる

                            

Drums パクチョルウ

1969年5月19日 O型

トンギ大学 芸術大学 音楽科 卒業

東亜放送大学 映像音楽科 講義

前 プサン英術文化大学 実用音楽科 講師歴任

現 ソウルジャズアカデミードラム科 講師

ウルジン ジャズフェスティバル(1、2、3回参加)

2002年   香港、マレーシア Carl’s sunrise jazz festival 参加

チョンニョンドアンド、All that jazz, once in a blue moon 他

WAVEで活動中

                            

Guitar   ハンヒョンチャン 

1976年9月10日 B型

ソウル芸術大学 実用音楽科 卒業

前 News バンド活動

2000年 WAVE 参加、現 イウンミ バンド活動

香港、マレーシアCarl’s sunrise jazz festival 参加

ウルジン ジャズフェスティバル

セッション活動 (ユヨル、クォンジノォン、キムチョハン等多数)

 

 

(Discography)

                

    1999年6月 1集  the WAVE」

新鮮で洗練された音楽的な色と、明るく軽快なリズム、温かく感性的なメロディーラインがアルバム全体のコンセプトであり、

アルバムに収録された11曲全てがメンバーの自作曲でつくられている。楽しく気楽な、しかし彼らだけの若い音楽世界を

正直に淡々と収めきったアルバムWAVEは、10曲の演奏曲と1曲のボーカル曲で構成されており、

特にボーカル曲(Funky street)は色気のあるジャズボーカルウンサンが担当した。ジャズとロックの絶妙な調和と、

演奏曲すべてに感じられる優れた技術、各楽器のソロが聴かせてくれる独特な音色が際立つアルバムだ。

                       

    2000年12月  2集  ZIZZY」

2集アルバムZIZZYは、多様な実験精神で構成された国内初のアルバムである。1集での気楽さと親しさに、多様なジャンルの

表現と音楽的完成度まで結集させた2集アルバムで感じられる雰囲気は、決して、ジャズを捨てたと言うことはできないが、

そうかといってジャズだと言うこともできない。このアルバムは断固としてフュージョンである。確かにジャズの基本パターンを

使ってはいるが、むしろロック的な性向に近く、さらにはメタルの音楽的要素まで加えられている。それとともに、ラップとの出会い

によりその方向性は大衆音楽に近づいているといえる。

                                 

ZIZZYの全体的な構成を見てみると、まず1集とは違った目新しい試みが見られる。メンバーの自作曲10曲とスタンダード

ナンバー2曲の編曲を含み、全部で13曲と2つのイントロを使い、総15トラックで構成されており、一枚のアルバムにいくつもの

ジャンルの表現技法が使われ、多様性を試みている。

                       

まず、演奏編成をデュエット、トリオ等で細分化しており、インプロビゼーションを通してジャズ本来の演奏を見せてくれている。

また、ライヴ録音を含めて、ライヴ会場の生きた熱気をそのまま伝えるライヴアルバムの形式を追求しており、ラップ曲のために、

ラップの本場であるアメリカの黒人ラッパーを招き演奏することで、黒人特有のグルーブ感が曲にそのまま込められている。

特にジャズにラップという演奏編成は国内ジャズのグループでは初めての試されたことで、これはZIZZYの音楽的な方向が

世界化、多変化というこという証しだといえる。

                             

また、もうひとつ注目できることは、ジャンルの多様性である。一枚のアルバムにいくつものジャンルの音楽が混ざっていることは、

わたしたちのレコード市場でそれほど驚くべきことではないが、WAVEの2集はジャンルの独立性と結合が完璧な調和をなしな

がら、新しいジャンルの誕生を作り出した。セクション別に成り立つClub1,2でのスタンダードとスイングリズム、バージョンを変えた

Scrapple from the appleのサンプリング技法、ロックバンドと言っても違うところがないメタルサウンド、やさしく、もの悲しいバラード、

ヒップホップグルーブとファンキーなリズム等、多くのジャンルが混ざり合うことで本物のフュージョンを経験することができる。

                    

    2002年3月 3集 「Usual life」

3集 usual lifeには、ジャズマニアでなくても一度くらいは聴いたことがありそうなスタンダードジャズの曲が、WAVEのスタイルで

収められている。どんな音楽を演奏してもWAVEらしいという評価が聞かれる、WAVEの際立った存在感は、3集アルバムでも

かわらぬ光を発し、耳に絡みつくメロディーとグルーブ感を贈ってくれる。

ライヴでよく演奏しているMistyをはじめ、My funny valentine, Autumn leaves等、おなじみのジャズ曲に、ジャズ愛好家はもちろん

入門者にも、またとないよいジャズアルバムになるだろう。

                              

    2002年11月 4集  「The style」

5年間ジャズにロック、ファンク、ヒップホップ等、多様なジャンルのフュージョンを実験してきたが、今回のアルバムでは、繊細で

美しい叙情の世界をお目見えさせる。4集アルバムに収められら10曲も全て自作曲である。WAVEの4集アルバムは、軽快で

エネルギーに溢れる演奏を見せてくれたこの間のアルバムとは異なり、叙情的で甘いバラードが主の音楽が詰められている。

ドラムとベースは抑えられ、鍵盤は温かく、ギターは透明だ。長い間の音楽的探索が、完熟の境地へさしかかったようだ。

強烈なビートを捨てて得た音楽的対価は非常に大きい。曲毎の楽想を追いかけていくと、雪も凍りつくほどの澄んだ透明な風景が

広がっている。聴く人の色により、音楽的な色彩も変わる。一定の型に縛られることないWAVEの自由さと音楽的実験意識を

もう一度確認することができる。

                                  

澄んだビブラフォンでアルバムの扉を開けるAutumn Maple、そして雨上がりの清明さを描くAfter the rain、荒涼とした風の音で

始まるWinter等、自然と対話するWAVEの声は低くかすんでいる。

収録曲全てなにひとつ切り捨てるところなく、完成度が高いが、その中でも特にPpaiyaはアルバム随一だ。

ゲストボーカルのチャウンジュのさわやかなスキャットとサクソフォンが混ざり合わさる旋律は、一度聴いたら覚えてしまうほど

魅力的だ。アルバムの最後を飾るThe gang’ club は、さすがWAVEという感嘆の声が出てくるほどの、力にあふれた陽気な曲。

華麗なファンキーサウンドが、WAVEの貫禄と演奏の実力を惜しみなく見せてくれる。

 

 

(公演)

                   

1998年11月 結成

     12月 定期公演 (大学路 タルギ劇場)

1999年3月  jazz diva & WAVE公演 (光陽製鉄所内 ペクウンアートホール)

     5月  大田 KAIST 金曜文化行事 公演

     6月 1集アルバム the WAVE 発売

          記念ライブ(ヨンガンホール)

         中央会員コンサート(スンスの音楽堂)

     7月 サマージャズフェスティバル参加 (世宗文化会館)

     8月 第2回ウルジンジャズフェスティバル参加

     9月 中央会員コンサート (世宗大学 テヤンホール)

    10月 KBS衛星TV ジャズクラブ 出演

    11月 KBS衛星TV ジャズクラブ 年末特集 出演

    12月 定期公演1周年記念コンサート(大学路 タルギ劇場)

2000年2月 定期公演 中断 (72回)

     3月 SBS 金曜カルチャークラブ 出演 (シグナルミュージック制作)

     4月 中央会員コンサート(世宗大学 デヤンホール)

     5月 第1回 タルギフェスティバル 参加

     6月 国楽院主催 「巣を探す、巣をつくる」公演参加

     7月 サマーフェスティバル 参加(ヨンガンホール)

     8月 第3回 ウルジンジャズフェスティバル参加

     9月 2集アルバムレコーディング開始(対外的な活動中断)

     12月 2集 「ZIZZY」発売

2001年3月 POLIMEDIA FRINGE SERIES 2弾 (WAVEコンサート)

     4月30日〜5月1日 WAVEコンサート (プリミディア)

     10月 全州 音の祝祭 招聘

2002年3月 WAVE 3集 「Usual Life」発売

      8月 マレーシア 国際Carl’s sunrise jazz festival 招聘公演

     11月 4集「The Style」発売

                       

 

   

                                    WAVE 公式HPより翻訳、掲載