今回のアルバムは多くのアーティストにより演奏されてきた　　　　　　　　　　　　　　

　　スタンダード初めとし、今回のアルバムのコンセプトが一番よく

　　表れているThe last leaf 　等、８曲で構成されている。

　　４集アルバムはさらに深くなった彼の音楽世界を反映するように

　　多様な音楽で構成され、彼の叙情性がさらに見える。

　　このアルバムの特徴は、ジャズ的なリズムを基礎に流れる

　　クラシカルな和声進行が作りだす独特なハーモニーだ。　　　　　　　　　

　　もう１つの特徴は、多様なジャズミュージシャンたちとの遭遇で

　　豊かになった音が運んでくる、音楽的完成度である。

　　ピアノソロでほぼ全曲が演奏されるアルバム。

　　キムグァンミンの感性をピアノひとつで表現している第３集。

　　名前がまだ知られていなかった当時のアルバムだが、彼の実験性が目立ち、

　　１集から３集へ続く延長線上で彼の叙情性と音楽への熱意を感じられる

　　アルバム。

　　ジャズとニューエイジの中間に位置するほかのアルバムに比べ、ジャズ

　　の香りが漂い、ピアノソロよりは、バンド編成の曲が多いなど他の試みが

　　うかがえるが、彼だけの美しいメロディーは変わらず、穏やかさを感じさせる。

１０年以上にわたり、ＭＢＣ放送「水曜芸術舞台」の司会進行を務めるなど、

ジャズを広く一般に身近な音楽として広める活動において、彼の果たしてきた役割はとても大きい

１９８０年　　　 　　　　グループ東西南北でキーボード奏者活動

１９８１年　　　　　　　 MBS大学歌謡祭でシナブロという３人グループで出場

　　　　　　　　　　　　　「霧」という曲で銅賞受賞。その後スタジオセッションのメンバーとして活動

１９８６年　　　　　　　 渡米

　　　　　　　　　　　　　バ−クリー音楽大学　卒業

　　　　　　　　　　　　　ニューイングランドコンサバトリーオブミュージック　卒業（修士入学、修士奨学生卒業）

レコーディング・演奏活動

１９８８　　バークリーコンサートホールで、トミーキャンベル（ｄｓ）バロンブラウン（ｂ）と演奏

１９９０　　１集　アルバム発売

１９９１　　バークリー歴史上　初めてアルバムに2曲収録（最高の音楽と非常に賞賛を受ける）

１９９２　　ニューイングランドコンサバトリーオブミュージックで最高の作品として認めら、ビリーハート（ｄｓ）らとセッション　

１９９３　　２集　アルバム発売

１９９５　　世宗文化会館大講堂でコンサート

１９９６　　世宗文化会館大講堂で、ウイントンマルサリスのマスタークラス進行、ケニーギャレットと演奏

１９９６　　１２月２４日　新羅ホテルにてコンサート

１９９７　　キムドクス　「Mr　チャング」　アルバム収録曲　「セビョクチョン」　作曲、演奏

１９９７　　１０月　キムドクス　アルバム発売記念公演

１９９８　　８月　ウォーカーヒル美術館でギャラリーピアノコンサート

１９９９　　３集　アルバム発売

１９９９　　１２月　世宗文化会館大講堂でコンサート

２０００　　６月　芸術の殿堂　ピアノコンサート

２００２　　４集　アルバム発売

２００２　１０月３０日　芸術の殿堂　コンサートホール　the solo session

講義活動

１９９３〜９４　国立ウォンジュ専門大学講義

１９９４〜９７　ソウル芸術専門大学　実用音楽学科講義

１９９８〜　　　同徳女子大学実用音楽科主任教授

その他

１９９６〜９７　KBS第１FM　金曜ジャズ進行

１９９３〜　　　MBC　水曜芸術舞台進行　（当初は「土曜芸術舞台」）　現在も担当

キムクァンミンのピアノ曲集（楽譜集）も出版されている。

MBCテレビの土曜芸術舞台の進行を通し、一般市民にも広く知られるキムクァンミンは、

国内音楽家としては最初の、バークリー大学を出たジャズミュージシャンとして記録される。

彼は４歳からピアノをさわりはじめ、中学校の時すでにグループシナブロを作っており、

大学貿易学科に通いながら、大学歌謡祭に出場し、入賞してもいるという、

音楽的気質のとどまるところをしらない人物である。

ジャズへ魅了され、１９８６年バークリー音大に留学し、ジャズピアノ演奏と作曲、編曲を学んだ。

８９年にはニューイングランド音楽院へ入り、ジャズパフォーマンスを習得も。

１９９０年、国内に戻った後、大衆的な音楽活動よりも、作曲と演奏活動を通し、自分の領域を拡大しながら

ジャズの看板スターとして精力的に活動した。

その年、初のアルバム「地球からきた手紙」は夭折した音楽仲間、ユチェハに書いた音楽の手紙形式の作品で、

ニューエイジの方向性が感じられるアルバムだ。

９４年、クラシックとクロスオーバー的雰囲気を生かしたセカンドアルバム「月の影」を通し、新しい感覚を表現した。

キムグァンミンのテレビ活動でこの間、不毛地に近かった国内ジャズ界へ、一般市民が感心を持つきっかけになった　　　　　　　　

ように、彼の業績は非常に大きい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソン ソグォン　ジャジーなジャズ話　より