ビンテージ管楽器 サックス トランペット

Meister Brass Winds

[ マイスターブラスウィンド ]

(Vintage Trumpet, Saxophone, Clarinet, Flute & other Brass Winds)

 

 

 

Meister Brass & Winds”は、主に1920年代から1960年代までに作られた、クラフトマンシップの魂を込めて作られたVintage管楽器(ビンテージ トランペット・サックス・クラリネット・フルートなど) を扱う専門店で、修理・リペア・調整なども行っております。

 

 

「管楽器普及とメーカーの歴史」

 

「クラシック普及期」

19世紀の後期には、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストリア・チェコなどでは、宗教儀式・お祭りや生活行事の中の音楽だけにとどまらず、貴族/富裕階級の観客と天才演奏家のためのものから、産業革命とともに深く大衆文化として器楽演奏が普及してまいりました。  さらに20世紀に入って、庶民/労働階級の所得向上や学校バンド教育の普及、さらには軍事徴兵強化に伴うミリタリーバンドの増加につれて、楽器製造の産業化が急速に進みました。  Welding[複数の金属を溶解して合金を作る]Hammering[ハンマーで叩いて金属板を加工する]Soldering[複数の部品を溶接して組み立てる]などが、一人のMeister[マイスター職人]の手によって受託生産されたものから、分業して工程別に専門性を高めたり、精度と生産性を高めながら、工房⇒工場へとモデル別生産在庫と代理店流通促進の仕組作りが図られました。  この時代には、演奏家の要望や助言を受け入れて、技術開発・革新[Signature Model]を行い、操作性や音質の向上が飛躍的に発達しました。  

 

 

「ジャズ・ポップス普及期」

1935-1960年の黄金時代は、古典クラシック音楽にとどまらず、現代音楽の根幹をなすジャズが世界中に普及、影響を与えたエポックでもありました。  同時に管楽器の技術開発も、ジャズ要求にも応える必要が生まれたのです。  オールドジャズの規範となるサウンドを奏でた、Duke Ellington楽団、Count Basie楽団をはじめ、Benny Goodman, , Artie Shaw, Charlie Parker, Lester Young, Jonny Hodges, Art Pepper, Sonny Rollins, John Coltrane, Louis Armstrong, Dizzy Gillespie Clifford Brown, Miles Davis, Chet Baker, Kenny Dorham, Maynard Ferguson, Lee Morganなど綺羅星のようなプレーヤー達は当時の最良の楽器を求めて、あのサウンドを奏でたに他なりません。 

 

 

「学校バンド普及期」

1960年代に全米から旋風を巻き起こした、ブラスバンド・マーチングバンドブームによって、より安く多くの初心者向け楽器を生産販売することにシフトし、ローコストの材料[紛い物]・労働力[工場移転]・省力生産設備導入[精度向上と工程削減]に突入して行きました。  しかしながら、Besson (Boosey & Hawkes)BuescherSelmerLeBlancConnKingMartinHoltonReynoldsOldsなどが、その後の電気・電子楽器の到来を迎え、1970年代後半には自滅的なローコスト量産の結果、廃業・転売・買収・統合という悲惨の結末に至ったことは言うまでもありません。  1965年以降の管楽器は、量産化・製造技術の低下だけでなく、耐久性を優先したEpoxy樹脂塗装被膜の普及によって、金属の酸化醸成が抑制され、経年による管体の倍音成分があまり増加しないため、Vintage管楽器としての付加価値が評価されない傾向にあります。

 

 

「量産化の崩壊」

2006年には、Selmer USAの親会社であったピアノメーカーでもある持株会社Steinway & Sonsによって、UMI (King / Conn / Benge / Artley / Armstrong), LeBlanc USA (LeBlanc / Vito / Holton / Martin)も整理統合され、アメリカに残る単独管楽器工場は、Yamahaを教えたSchilke、マーチングドリルで優位に立ったDEGを持つGetzen、家族経営を続けるBlessingOldsBengeを育てたZigman Kanstulなどのみとなってしまいました。   名工房であったCalicchioJerome Calletまでが、自社工房での生産からKanstulへのStencil委託となっているありさまです。

 

「国産管楽器製造の終焉」 

日本でも、自動車産業同様、欧米の優れた楽器を模倣研究し戦前からあったTanabeOgawaUenoなどは消滅し、2005年をもってKawaiが管楽器の生産撤退、残るYamaha2007年にはUSA工場を閉鎖しました。  規模の拡大を志向せず、サックスに特化したYanagisawa、フルート工房のMuramatsuMiyazawaAltusMatekiNatsukiなどが、Yamaha以外の数少ない国内生産ブランドとなっています。

 

「台湾から中国への技術移転」

台湾の基隆(Jupiter)や中歴(Marcato/LA Horn))・台中(Maxtoneなど)にある日本から技術学んだメーカーも、現在は高級OEMブランドの生産に特化し、巷で3−5万円前後で販売されているサックスやトランペットは、すでに中国へ技術移転・合弁合作による現地工場で作られている廉価品です。 もちろん実用に遜色のない良質な中国製もたくさんあります。 

 

 

「アナログサウンド探求の永遠」

デジタル楽器にはサイレント(消音)やMIDI演奏など技術活用で優れた利点もありますが、基本音源がアナログ楽器であることには何ら変わりなく、小学校を含む学校バンドの隆盛やアマチュア市民バンドの勢いはとどまるところを知らず、ますます高質で個性的なサウンドを奏でる管楽器が切望されています。

 

 

「現代楽器の長所と弱点」

現代楽器は精度は高く、初心者でも吹きやすいように、Easy Blowで近鳴り(側鳴り)するよう作られていますが、軽量・多振動(Resonance)を追う余り、管体が響きすぎ、音割れしやすく、マウスピースで作られたアンブシュアの音を忠実にベルから排出することができないという反論が出てきました。  トランペットでは、Wynton Marsalis も愛用するOregonMonetteLondonTaylorを代表とする新工房は、Bach Stradivariusを原器としたコピーモデル作りから離れ、Bell Klanz(響止め)がわざわざ付いていたVintage楽器時代の製作コンセプトに立ち返り、管体の振動を抑制し、マウスピースのサウンドを忠実に増幅するHigh Fidelityに帰着したのです。   木製管フルートへの懐古傾向も同様の考え方に基づくものです。  一方、19世紀末にベルギー人のAdolph Saxによって考案され、191030年代にアメリカで進化したサックスは、アメリカ市場を任されたSelmer USAGeorge Bundyが、絶頂期を迎えたジャズ市場に投入すべきモデル開発をフランスのHenri Selmerに要請し続けた結果、SelmerSuper Balanced Actionに始まったTone HoleIn-Lineから左右にOff-Setへ配置が考案され、Mark VIの出現によってさらにKey Workの革新が施され、良く響く銅成分の多い独自の配合真鍮、優れた操作性から現代サックスの原器となりました。  しかしながら、操作性や精度と生産性を優先した結果、あらかじめ座金にKey Postを溶接したPre-fabric Partsを多用したり、High F# / GなどのKey数は増え、管体は重くなってしまい、管体は響きにくくなってしまいました。 また、どのメーカーもデザインやサウンドが酷似してしまい、個性がなくなってしまいました。  管体そのもののResonance(響振)特性を高めるために、CopperSterling SilverはたまたフルートのようにPlatinum [white gold]まで管体材が出現しています。

 

Vintage 管楽器・本来の管楽器への回帰」

Vintage管楽器には、作られた時代背景や歴史を感じさせる味わいがあります。 また、マイスター達が魂を込めて製作したクラフトマンシップが感じられます。  各メーカーが競争原理の根本である、音質や操作性・デザインなどに、他社との差別化を追求した個性的な技術開発がありました。  経年による管体の酸化や錆による倍音特性の向上が見られます。  良い音、表現力を求める、多くのプロ・ミュージシャン達が、自らのアイデンティティを求めてVintage管楽器を愛用する理由はそこにあります。  大切にメンテナンスや調整をし続ければ、今後100年以上、さらに醸成しながら素晴らしい未知のサウンドを醸し出してくれるでしょう。  1920-1960年に作られた良質なVintage管楽器は、プロ並みに演奏の出来るプロのクラフトマンによって、往年のサウンドを奏でた個性的なプレーヤーのために作られた手造り楽器であり、永遠にその魂を息吹続ける楽器なのです。  

 

 

Vintage Windsを愛用する「みね栄二郎氏

 

 

Vintage管楽器の留意点」

往年の楽器は、軽く息を吹き込めば鳴るという観点から作られておりません。  Vintageフルートやトランペットは現代楽器より重く、サックスは現代楽器より軽量にできています。   経年摩耗による多少のKeyのガタつきや操作音はします。  金管のPistonはマイスターの手によって摺り合わせ調整されてそれぞれ製造番号が刻印されていますが、経年によりPistonは摩耗により多少のガタやクセはあります。  LeakがありCompressionに問題がある場合はそのむね記述があります。   タンポ(Pad)新品交換やPistonReplate/摺り合わせをご希望の場合は、別途実費にて承ります。  幣店にて扱っております希少なVintage楽器は、演奏に使用できるよう基本調整・ヘコ出し・補修・修理・消耗品交換・清掃などを行っておりますが、バネ圧・Key高・Compensative Intonationなど完全調整保証されるものではございませんので、ご理解のうえご購入下さい。  

 

「管楽器の補修・メンテナンスサービス」

Meister Brass & Winds販売に限らず、どなた様でも購入経路に関わらず、ヘコ出し・アタリ・曲がり・ピストン調整・スライド調整・タンポ交換・音程調整など、安価にて管楽器の修理調整・リペアを承りますので、お気軽にご相談下さい。

 

Yahoo オークションにて出品中の楽器

 

 

Nicolas Kuno

2-34-2, Jindaiji , Mitaka, Tokyo, 181-0016, Japan

Meister Brass & Winds

--- Meister Brass Winds ---

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