2004年7月

2004/7/26(月)−羽交い絞めのエキソダス

新大阪のユニバーサルミュージックへ、"UTADA"全米デビューアルバムの試聴会へ行ってきました。日本先行9月8日発売『EXODUS』。読みは「エキソドス」となるようです。プロモビデオで本人は「エクソダス」と発音してた気がするんですが。アルバムまるまる1枚聴かせてくれるのかなあと思ってたら5曲だけでした。

1. Devil Inside
音使いがマニアックな気がするダンスチューン。「デビュー」の頃のビョークを少し彷彿、とはいえビョークみたいにカルトな雰囲気は微塵も感じさせないところが素晴らしく、とりえずこの曲を一番評価したいなと思いました。

2. EXODUS '04
ティンバランド。日本人だからといってエスニックなフレーズを前に出しすぎるのもなという第一印象。

3. Easy Breezy
この曲がアルバムリード曲になるそうなんですが、没個性すぎやしないでしょうか。ポップでキャッチー、それだけ。

4. Kremlin Dusk
問題曲。ジョン・セオドア(マーズ・ボルタ、ていうか知らないんですけど笑)参加。性急すぎる劇的な展開に圧倒。歌以外の部分が歌ってて素晴らしいなあと思っていたら、終盤は歌(叫)も音(ノイズ)も怒涛の感情開放。ファーストインパクトは圧倒的。間違いなくアルバムのハイライトなんでしょうけど。

5. Wonder 'Bout
ティンバランド。これはもう、ティンバランド印。日本ではこういう曲を前に出した方が好事家うけはいいかも。

1回聴いただけですが、間違いなく『DEEP RIVER』を凌駕する最高傑作に仕上がっていることはよくわかりました。

羅針盤/いるみ
会社で購入。アルバム前半を聴きながら、『いるみ』によって『はじまり』『福音』の2作も輝くここ数年の傾向の帰結盤だなあと思ってたんですが、後半部を聴いていたらまたよくわからなくなってきました。実は最近わりと羅針盤よく聴いてました。

♪宇多田ヒカル/DEEP RIVER

2004/7/25(日)−おいしいものしか食べたくなーい

午前中は図書館へ。
webern/passacaglia・opp.5&6・im sommerwind, etc./boulez=berliner philharmoniker
rachmaninov/piano concerto no.2, etudes-tableaux/helene grimaud
bartok/concerto for viola and orchestra(op.post), etc./kim kashkashian
edgard varese/the complete works/riccardo chailly
shostakovich/the string quartets/emerson string quartet

帰宅して今度は散髪に。金曜晩からろくにひげを剃っていなかったので、思いきりこすり剃られる。まっかっか。ヒリヒリ。

昼すぎから梅田で友人とMAG表紙会議。急に決めたのでわりと大雑把。ながら、スムースに方針を決める。

The Diskで20%オフセールらしかったので、前に買えばよかったなーと思ってたハーフジャパニーズを購入。まだ残ってました。
half japanese/1/2 gentleman/not beasts

西梅田のとりひめで飲む。ビジネス街の居酒屋は日曜はすいていて快適。前日買ったトロージャンレゲエシスターズボックスに感激しきりだったので友人に聴かせる。友人食事中聴きっぱなし。食事後友人レゲエシスターズボックス購入。

♪BEFORE THE REVOLUTION - A 1909 RECORDING EXPEDITION IN THE CAUCASUS AND CENTRAL ASIA BY THE GRAMOPHONE COMPANY

2004/7/24(土)−浴ビル情

どこぞのブログでJR大阪駅構内の、せまいのに趣味性の強い品揃えのCDショップDyna Diskが今月末で閉店。旧譜20%〜50%オフセール中。というのを読んで、皮膚科に行くついでに行ってみました。あからさまにレアグルーブジャズ推し推し。一角が完全に趣味試聴コーナーで、POPを眺めていると女性店員から「是非聴いてみてください」とすすめられる。あなたの趣味ですね。

v.a./trojan reggae sisters box set
店に敬意を表して1枚買いました。2割引。女性ボーカルのレゲエを集めた3枚組。これが、聴く曲聴く曲、すべて最高で大満足。

MAG用のレビューにZELDA「C-ROCK WORK」を取り上げようと思って、聴いたり、周辺情報を調べたりしているうちに、自分のなかで“あいまい”だと思っていた部分がどんどん明らかになってしまい、全然“あいまいな音楽”じゃなくなってしまいました。ZELDAのバンド史において、なんて鮮明な位置づけのアルバムなんだろうとしごく納得。原稿にならねえ。

♪AMON DUUL2/HI-JACK

2004/7/19(月)−モヤモヤはキャッシュで処理

前日の反動から1分1秒無駄にしないような行動に挑戦。午前6時前起床、即部屋の掃除にとりかかる。紆余曲折、7時間後の午後1時頃、ようやく快適とぎりぎり言えるくらいのレベルまで片付く。

万単位のCD購買を自分に許可。人に教えてもらったHeritageというSP盤再発レーベルについて調べていたら、日本で扱っているぽい店が東心斎橋にあることがわかったので赴く。
JazzBO Records
古いジャズを中心としたレコ屋さんで、40年代以前のSP盤編集CDも各国各ジャンルかなり充実。試聴も面倒だったので適当にコメント読んで3枚買う。
v.a./klezmer music 1908-1927
v.a./prayers from hell
jacob sam & kumasi 3/volume.2 1928
クレツマはタイトル通り。Arhoolieというレーベルから。2枚目のはTrikontというレーベルから。「1927年〜1940年までの、米南部の貧乏な白人によるブルース音源集」だそうです。「人種の壁が薄い」とのコメントにひかれ購入。クマシトリオはHeritageから。アフリカのギター音楽。前から欲しかったので購入。

他人に「え、行くんですか?」などと言った割に、自分も意気揚々とAMSの5周年20%オフセールに行ってしまいました。
渚にて/花とおなじ
the plastic people of the universe/hovezi porazka
trad gras och stenar/djungelns lag
厳選して3枚。目当ては渚にてでした(会社で注文しても2ヶ月以上経過しても入荷せず憤慨)。チェコプログレ。トラッドグラス〜はharvesterのレビューを書くための予備知識として。

おそろしく悠長に構えているMAG編集ですが、最近焦りが出てきました。人類レコードへ行くと、人に聞いていたとおり、Tさんはお店に出られていないよう。8月半ばくらいまでは無理なのだそうです。店番は同情した上のフロアの服屋の店員さんがしていました(苦笑)。

プランテーションへ。軽くMさんと話す。アドバイスなどいただく。(お店の方の話はやはりとても参考になります)
tunde nightingale/the best of
「ナイジェリアのジュジュ・アーティストの、おそらく初のCD化」、と教えてもらいました。ジュジュという音楽があるそうで、めちゃくちゃゆるいアフリカン歌ものが5曲ほど20分くらいのメドレーで演奏されるのが基本スタイルとのこと。「あいまいな音楽」ということでMAGでもとりあげるつもり、とのことでしたが、店頭で聴いた限り、極楽のようなゆるさでした。70年代の録音。

友人と飲むため梅田に移動。タワレコの面陳にひっかかり、1枚衝動買い。
warsaw/warsaw
ジョイディビジョンの前身。名曲「ワルシャワ」が今手持ち音源なし、と気づいて買ってしまいました。税込1460円と手頃な値段だったので。期待通り粗々しいパンクで大満足。

ミュージックマガジン立ち読み。気になってた陣野俊史氏「セックスの不良とピストルの不良」を読む。是非については特に何もないですが、引用されていた降神のリリックが全て"なのるなもない"のものであるところが印象的でした。記事の内容については月刊HAZAMAをご参照ください。

物欲全面開放。2万円弱。

2004/7/18(日)−「リアル鬼ごっこ」を立ち読み

何もする気が起きない1日。したいこともあるのでとりあえず外には出たものの途中で何もかも面倒になって、コーヒーだけ飲んですぐ帰宅。

で、ぼやぼやネット見てました。とっくに昔の話題ですがこのサイトはHIPHOPとはいまだに繋がりが薄いと思われますので、これ。
デブラージVSケーダブまとめ
関連
DJ KAORI 715(7/10、ゲストK DUB SHINE)
色々尾ひれがくっついてるので読み応えがありました。

その流れで、これ
第3会議室(RHYMESTERの宇多丸師匠とK DUB SHINEが贈る抱腹絶倒の5分間)
を見てました。ラッパー刑事に爆笑。

人から教えてもらったフリージャズ(アーサー・ドイル)について調べてたら、どうも国内では入手しづらそうな感じだったので海外サイトに手をのばすと、
FORCED EXPOSURE
にたどり着きました。知らなかったんですが、ここかなり良いっぽいです。品揃えがサイケ、プログレから最近のヒップホップやクラブ音楽まで網羅されてます。一括でドーッと表示される潔さも良いかと思いました。在庫についての表示が何もないのが心配でしたが、勢いで6枚注文してしまいました。いつ届くかな。

2004/7/16(金)−昭和53年

降神見に行きました。
レポ

DJ T.Contsu/HIPHOPMIX vol.10
Rumi/Hell Me Tight
アルバム聴いて初めてやっと気がついたんですが、RUMIと大正九年がそっくりです。全然関係ないんで自分の中でもなかなか結びつかなかったんですが。RUMIの1stアルバムには、メジャーデビュー後の大正九年作品には当然希薄な自主制作感が漲っていて、大正九年ファンにもオススメです。当然文化圏が違うのでナゴムとかスカムとかそういうんじゃないですが。

♪降神 live

2004/7/15(木)−卸屋風情が

昨日、今日と終業後、レコード会社のコンベンションに参加しました。

昨日は新阪急ホテルにて、三代目コロムビア・ローズ懇親会。世代的に全然知りませんが昭和20年代の初代、昭和30年代の二代目に続き、40年ぶりの復活となるコロムビアの看板歌手なのだそうです。ニトロマイクロフォンアンダーグラウンドとレーベルメイト。

集まっている得体の知れないロートル衆は、演歌強力店である町のレコード店社長たちだと判明。会場最前エリアには人が集まらず、担当の営業さんに誘導されむりやり最前列に。

デビュー曲「出航五分前」はキメのフレーズ「霧笛がボォ〜」が右手が斜めに昇っていくポーズとともに印象的な曲ですが、初代コロムビア・ローズのカバーである「東京のバスガール」の方がモダンな楽曲なのはどうしたことだろうと思う。

写真はあえて老けた撮り方をしているらしく(意図不明)、まだ21歳だそうです。懇親会なのでテーブルにまわって来ましたが、先輩との「失礼なことしか思いつかない」との意思確認の上特になにも話さず。「頑張ってください」と、本来のイベント趣旨である所の「みなさん頑張ってコロムビアローズを売ってください!」を完全に無視した僕は頑張りません宣言を本人と握手しながらぶつけてしまいました。

ただ酒、ただ飯。スポーツ新聞をはじめとしたマスコミの写真撮影、取材を眺めながら俺は何様かと思う。帰りにコロムビアコーヒーのお土産までいただいてしまった。

その翌日である本日は、北新地club KARMA(こんな機会で初めて行くことになるとは)で、デンマークのバンド、NUの、FM OSAKAリスナー限定ライブイベント。行く前は単純にライブに入れてもらえるだけと思ってたんですが、これも何と、ただ飲み・ただ食い(酒はなし)。リスナーを招待とかいうからかなり大きな規模だと思っていたら招待リスナーは40人くらいでした。広くないスペースなのに余裕あるイス配置。

音は聴いてなかったんですけど、サイトの印象から金属的なビートが聴けるなあと楽しみにしてました。が、なんとボーカルとアコギだけのアコースティックライブ。単なる北欧系歌もん。最後だけFM OSAKAのヘビロテ曲をカラオケでオリジナルアレンジで。ライブ自体は5曲とさっぱりしてました。

ライブ終了後は、new balanceのスニーカーと、NUのTシャツがそれぞれ5名ずつに当たるという、対客40名にしては高確率すぎな抽選会。よってリスナー満足度は高かったのではないかと思います。

イベント終了後はやはり関係者のみでバンドメンバーと懇親会。「メロディーのたった歌とディスコビート、日本人好みですね。日本人は北欧ものに弱いですからきっと売れますよ。」などと余計なことは先輩の手前言わず、笑みのみうかべて握手だけしてきました。細身長身の欧州人は何をしても様になってかっこいいです。

エイベックスということで、昔CRJで洋楽部門にお世話になったことがあったので担当の営業の方に話題をふろうかとも思いましたがやはり先輩の手前言わず。当時の担当の方の名前もすっかり忘れちゃってるしなあ。俺は何様かと思う。

NUで聴けなかったビートを求め、タワレコでMUを買う。こういう下品なビートが聴きたかったんです(アルファ・ブラボ・ショックポップ・ディスコ、って、エレクトロクラッシュしか想像できないタイトル)。走りそうで走らないおくゆかしさもあります。

mu/afro finger and gel

トップランナーのAFRA、再放送も見逃したことに今気づきました!誰かビデオ貸してください。

♪THEO PARISH/FIRST FLOOR

2004/7/11(日)−無風状態

選挙。なぜかジャム・カレットを聴きながらチャリこいで母校へ。


日曜日の鶴見緑地には音楽活動をしている人がたくさんいます。60年代英国フォークのジャケみたいなこの光景は2004年春の大阪市鶴見区でのものです。老人たちが、リズムマシンを使用し、ギターなどを演奏し、歌ったり踊ったりしています。炎天の夏には、かなりアップテンポなリズムを使用したりしていました。

ECD/ECDVD
半野田拓/rendezvous
ECDVDは周囲の評判通りかなり盛り沢山でお得な内容。見ごたえあります。とりあえず「花が咲いて」だけちゃんと見る。半野田拓のセッション音源は、OORUTAICHI、砂十島NANIとのは生で見てました。砂十島氏、生で見たらかなりどうしようもない感じですが、音源で聴くと不思議と気持ちのいい軽薄さで驚きでした。ベルリンブックスにて。

♪ROBERT WYATT/THE END OF AN EAR

2004/7/9(金)−鴨川びびってる

終業間際、頭がラメルジー色になりかかっているところをマネジャー(課長)に拉致され、中華屋へ。6人ほど。とりあえず気持ちよく酔う。予定がありますからと21時で帰してもらい、いったん自宅へ。酔いをキープするために缶ビールとドーナツをぶらさげベイサイドジェニーへ。地下鉄車内で飲食。

23時半頃ベイサイドジェニー到着。
レポ

終演後、徒歩で隣駅のファミレスまで行き、友人と、会場で紹介してもらった若者Mの3人でダウナーに朝食。若者に対しおっさん的発言を繰り返し行い、あらためて自身の加齢を確認する。

自宅最寄駅より、どしゃぶりの雨、そして便意と戦いながら帰宅。開錠、濡れた荷物、衣服、頭、そして便意と、とっさに処理すべき事象に悠長に優先順位をつけながら、行動。午前8時頃就寝。

♪VITA NOVA/ANCIENT FLOWERS

2004/7/7(水)−imuDK告知

忌DK

活動
日時:2004年7月10日(土)夜
場所:大阪府寝屋川市内のどこか

忌DK wo suru
2004 07 10 night
osaka neyagawa city

詳細求む。僕は参加できないですが。

♪武部行正/ゆふすげびとのうた

2004/7/5(月)−群体抗癌

TMN/RHYTHM RED
schumann/symphony no.2/celibidache & munchner phil
haydn/symphonies nos.103,"mit dem paukenwirbel" & 104,"london"/celibidache & munchner phil
カスピ海の旋律 アゼルバイジャンの音楽
アーヴァーズ追想 イランの音楽
図書館で。TMNはアマゾンで買ったはずが、出品者の古本市場から品切の連絡が来たところだったので助かりました。チェリビダッケ2枚。許光俊氏の本で別格扱いだったのでとりあえず。東欧の音楽が聴きたいなあと思ったんですけど見事に何もなかったのでできるだけ東欧に近いところを2枚選びました。

今日会社に届いたワーナーの新譜案内によると、9/24にBOREDOMSの新作が出るそうです。品番控えてきたらよかった。いつの間にって感じですが。昨日フライヤを拾うまで知らなかったんですが、金曜のラメルジー、EYE氏も出るんですね。身体動作で音を発生させるやつにかなり興味を持っていたので楽しみです。
2004/7/2(金)−反日ラップ

v.a./anti ny
4月下旬にアマゾンに注文してたんですが、到着予定日(5月15日頃)を遥かに過ぎたのでキャンセルしてHMVで国内盤を買いました(24時間以内発送)。アマゾンでは現在商品検索してもひっかからず。放置プレイ。あんまりわけのわからない輸入盤は注文しない方がいいかもしれませんね。

ここで試聴して良かったんで買いました。ポストパンクとオールドスクールのごった煮のような音楽。セクシャルハラスメントという名前のアーティストがいる笑。

忘れてたんですが、2週前に京都JETSET行ったとき100円でTMNのラストライブ5/19を買いました。が、ケースを開けると入ってた盤は5/18でした苦笑。金曜日のライオンはショッキングな名曲だと思うんですが、聴きたかったのはRHYTHM REDの曲なんでがっかり。ヤフオクでRHYTHM REDを落とし損ねたので(10円単位の攻防)、アマゾンのユーズドストアで105円で買いました(送料340円のっかる)。そこまでして聴きたいTMマイブーム。

2004/7/1(木)−業界人気取

MAG FOR EARSの原稿募集中です。パソコンがぶっ壊れていて作業が進んでいなかったこともあってちょっと焦ってきました。黙っている必要もないので、進行状況を晒すことにしました。気が向かれましたら、トップページの要綱のとおり是非ご参加ください。

仕事は実にオリコンオリエンテッドです。店舗を相手にしているので市場の動向が手にとるようにわかり面白い。ここ数日の穴はnobodyknows+のようで在庫の問い合わせ殺到。聴きたくなったので先輩にサンプルをねだってもらう。聴きやすい。

テイチクの8月新譜案内を物色。アルケミー20周年企画のリリースがでかでかと掲載されていて驚く。テイチクは新譜のほとんどが演歌でJ-POPは極端に少ないのでもっともといえばもっともなんですけど。今月のメーカープレゼンで取り上げられるのだろうか。

♪バルトーク/弦楽四重奏曲全集/アルバン・ベルク弦楽四重奏団

トップページヘ