●DoBoU

★「動物に為りました」

ゆっくり眠りにつくのがいいんだろうか。
いきなり眠りにつくのがいいんだろうか。
僕の心臓よ、答えたまえ。
どうせ吹雪で助かりっこないんだから。

ここでちょっと自分の年数えてみる。
1つ1つの年を思い出すんだぜ。
何もしてない年はあったかい。
ある訳ないさ。
僕はずっと勉強している。

だからやっと動物に為れるのさ。
やっと動物に為れるのさ。
死にゃあしない。
死にゃあしない。
死にゃあしにゃい。
冬眠するんだから。
まともでよかった。

★「僕が笑ってるんですか」

あーーー しあわせで眠れない。
あーーー 中音と中音がぶつかる部屋で。
あーーー 僕はアフリカ人なんだ。
あーーー 昼は暑くてよく溶けて。
アイスを アイスをお尻でいただいて。

あーーー しあわせで暑苦しいんだ。
あーーー 戦争してたら神の思惑どーり。
あーーー こんな神様初めて見たよ。
あーーー うんこの形の神様。
僕が 僕が笑ってるんですか。

あーーー そこの人教えてくれよ。
あーーー 僕が笑ってるんですか。
あーーー なんで夏なのにラーメン食べてるんだろう。
あーーー 人が死んだのに笑ってるんですか。
ハイハイそうです。
だって彼は笑いながら死んだんです。

★「うそつき」

嘘をつく決まり事
嘘つきに嘘ついた
この不満をどうかしたい
塩味の本当ばっか飽きるだけ食ったら
嘘ばっか本当ばっかのバカバカバカァ
こりゃふざけてる

どんなふうにこんなふうに全部だまし
こんなふうにどんなふうにこんなふうさ
嘘ばっか本当ばっかのバカバカバカァ
勉強するな!

西へいくバスに乗り着いたのは東の果て
おかえりさ さぁさようなら
喜んでいるうち悲しくなるのさ
逆ばっかまともばっかのバカバカバカァ
こいつはどうだ

変で大変になった友に嘘ついた俺の神
この不満をどうかしたい
おい神様。あんたバカ?はい
はぐらし専門学科のバカバカバカァ
何俺見てメモとってんの

僕らは正直にまじめにやってます
恵まれない子らに 救いの手をのべよう
そこのあなた ヘイヘイ

こんなふうにいい子ぶって全部だまし
人呪う。羨む。そんな正直
足引くあんたバカのバカバカバカァ
同じ群れだきっとアクションあるのみ
こんなふうさ ずっと

●親殺し

今おじじの時計が正午を刻んでも音はしないだろう。
子が中で死んでるから。
昨日思いたった。
何か驚くことを見せよう。
いい子と一緒だからいい子に見えないのかな?
君が死ねば素直に云える。

「君が好きでしたよ」

今じじいが気付く。
俺が死んでる。
凍るみたいに寒い。
歯が肉を噛む。

家族ほど他人は優しい訳じゃない。
親の愛は甘い。
そして俺の番だ。

今狂いの全てを悔いるときが来た。
親殺しの来る朝に自分を殺してんだ。
見ろ、時計の中を。
何も居やしない。
見ろ、見ろ、見ろ。
何も居やしない。
親も俺もここに立つ。

僕らはいつもの食卓についた。
顔を上げたとき、後ろで時計が鳴った。

●希望の海

今小さい僕らの住む海も変わってしまった。
あの海の中で長い時間目を開けていたんだ。

そして泳ぎだす。

今度生まれるときはオスとメスの区別の無い生き物がいいと思わないかい?

希望の海。

それは太陽で焼き尽くすより酷かったんだ。
あの小さい海から小さな僕らが生まれて大きくなって。

そして泳ぎだす。

今度生まれるときはオスとメスの区別の無い生き物がいいと思わないかい?
賢くて小さくて経験豊かな女が僕らを受け止めている。
鉄の塊踏んで錆の色に染まる海の中で目を開けてたんだ。
喜んで懐妊の手伝いをしよう。
女が赤く染まっていくまで。

希望の海。

●ハム

皆でハムを狩りに行こう!

鹿が雨に濡れている。
桜の鬼はタバコの火が消えるまでそれを見ていた。
煙は鹿の肛門を愛撫する。

それでも鹿は暗闇の中に焦点のあった眼差しを向け祈っていた。
夢を見た者は皆死後の世界を知ったと云う。

在りもしないものは存在もしないのだが見えるものである。
野性的な日々人は動物を犯し喰っていた。

集団に感染した病気が信仰を生み、そして存在たちの話が始まった。
闇は光を殺す術を知る。
ハム。
狩。
欲望の星は無を欲望した。
(ハムを狩る欲に地球は思う。

ある息をしない生き物の口の中に宇宙が存在し、
顔のない動物が生まれた瞬間に腐り始めたのが始まり。

皆でハムを狩りに行こう!

魔方陣の上太陽の一族がお互いを喰い散らし、
目に見えるものの時代は終わった。
存在ないものでさえ。

皆でハムを狩りに行こう!

顔のない動物はそれでも何かを探していた。
その過程は歴史でなく事実である。

●ローリング・アンビバレンツ・ホールド

★CO2

ファッカー!
二酸化炭素。
Mr.二酸化炭素。
二酸化炭素。
Mr.酸素、吸う、吸う。

ファッキン、ボケ、クソ、バカ、二酸化炭素吐け。
俺ら平和願ういわば変人。
ヒーリンミュージック、落ち着こう。
そして二酸化炭素吐く。
俺らの曲ヒーリンミュージック。

吸う。
吸う。
吸え。
吸う。
OK Come On.

殴る、蹴る、そんな危険なもんじゃない。
マウス喧嘩なんて単に二酸化炭素。
吸う、吸う、吸う、みんな吸おうぜ、酸素。
今日も明日もはけ口CO2。

★Show

Hey! 僕らのショウ。
いつまでも行きましょう。
レディス&ジェントルメンと便所に立つ客。
Hey! 僕らのショウ。
快楽と生きましょう。
帰るも自由。
そしてファッキュー、ファック、Yeah!

Come On Now! 白いワニ。

★Come On World

未来少年コナンで泣いた。
アレクサンダーケイですら泣いた。
どういう意味で?モンキーパンチみたい?
胸躍らす冒険活劇。

やっと旅立つ日が来た。
病気なんてもんに取り付かれた。
だから今こそ言える事がある。
「俺は狂人なのに許された」

許してくれた。
許されている。
欲をかくべき所を間違えた。
価値は崩れた。
愛すものたち。
旅立つ劉備には何もないけど無能じゃなかった。

みんなは主の主要枝葉です。

Come On.カム!Hey 足ジーン。

記念すべき日(インデペンデンスデー)。

いい日旅立ち。
チャンスだ、今夜、
ヒールで踏んだクソ臭い姫と、
キスを交わし愛撫してどーぞ、
切り裂かれたエーテルの棒を。

汗臭い、むしろ泥臭い。
水臭いじゃないかって金もねぇ。
ジャックは言った。
「自分がまず裂かれた」
裂かれる前に旅立とうぜ。
Yeah! 珍棒。

Come On World.主要枝葉です。

訳もねぇ、だからGO!

★分身

分身。
また分身。
忍者武芸帳。
ジャペン。
Anytime Anywhere. Aim. Any Aim. 掟。

★サイ

終わりなき物語。
耐えがたきヘボ仕事。
幸運、そして不運学べ。
お前はそんなキャラでいいのかって。

切り開くわが身素質。
誰も彼も皆持たず生まれ。
才能、天才、クソ食らえ。
人に与えられるは素質のみ。

声は響く。
「掘り起こせ!」

従わす、従える。
奴隷的もその素質。
鳴り響く体内の精神は、君の理性よりもより賢い。

声は響く。
「得るものなく、身を委ねて、掘り起こせ!」
神は君。
君は神。
万物創生の神は複数。
ゲームにすぎない。
神はサイコロを振って、
喜びも悲しみも全てを負っている。

試験的試練あり。
上等!慈悲?なにそれ?ただの実験。
月と海の関係なんて漁師のたわごとだった時代を思い出せ。

今嫌いなもんあんの?好きだって言えるもんあんの?
さりげなくあんの?仰々しくあんの?
サイは投げられる。
僕らの頭上。
小粒/大粒。

声は響いてる。
「得るものはなく、身を身に委ね、掘り起こしたまえ」

せいぜい期待すりゃいいさ。
今以上にも以下にもなんねぇ。
大殺界?そりゃあるだろうさ。
自分だってどーしよーもない事態さ。

心、体、健康、健康、健康、3回。
乾いた心に体が潤す。
今に見てな。

そう、寝て待ってるさ、寝て待ってる、待つ。
目を覚ませ。
心地よい目覚めだ。
1,2,1,2,3,4,はい、そう、いいぜ、世界が変わる。

●焼けゆく世界に雪が積もる

目と目を潰しあって溜め息だよ。
ついてないよ。
これで日本も世界もやっと孤独になれる。
灰が落ち 焼け落ちる。
平気なもんさ。

あーあーあーあ、あーあーあーあ。
雪だよ ほら 米じゃないよ。
焼けゆく世界に雪が積もるのさ。

誰もが眠ってる。
そんな時は二度とないぜ。
氷の中で沢山の人が終わりを待ってる。
岩砕き 風の吹く ハンギングロックへ。

あーあーあーあ、あーあーあーあ。
僕だよ ほら 眠らないで。
大きくなったと思ってないのかい。

このままでいい。
さよならしないぜ。
馬鹿になったから悩まないのさ。

裸で笑ってる恋人たち。
やってるのかい?
頼りになるさ。
けんかにもなるさ。
得するために。
餓鬼を生み 死んでしまう。
平気なもんさ。

あーあーあーあ。あーあーあーあ。
生きても なお 死んでやっか。
俺を希望とする世界にいたら。

とどめをさせ。
とどめをさすな。
原始的さ。
楽しまなくちゃ。
このままでいいかい?
さよならしないぜ。
少しだけ生きてる。
少し生きてる。

●誘惑

誘惑とは甘いもので、誘惑とは刹那的で・・・
唸り声が聞こえ、暗闇が開いた。

開いた、日常から生まれる楽しみ。
開いた、またはそれ以上のもの。
開いた、二つの似て非なるもの。
開いた、それ以上の意味が。

罪、罰、誘惑。

開いた、日常から生まれる楽しみ。
開いた、またはそれ以上のもの。
開いた、交差する喜びと対称のグラフ。
開いた・・・
見つけた、これは欲しい、選んだ。

君は何を求め内なる声に耳を傾けるんだ、そこにあるものは何?
どこに大きな充実感が転がっていようとも探し当てることはできる。

罪は何?誘惑されたこと?罰は何?
罪は何?さぁ考えな!罰は何?喜びに囚われの身だろ?

●アイの季節

世界にはいろんな色がある。
大丈夫さ。
花は咲き出す。

忘れないで旅立とう。

いつか?は決めない。
あなたの気持ち次第。
レッツゴーイェー!!
花散らす前。

アイの季節です。
オーベイベー!!
ほら今もう迷路みたいにアイを求め。

忘れないで旅立とう。

色にきれいな役をやる。
分かりたいかい?あの木の葉の向きを。

僕らは何求め彷徨うのだろう。
人を求めて。

忘れないで・・・

●怪獣

パジャマを着たおじさんの夢。
野球選手になりたいのかい? 「はいッ!!」

どうせ病院で苛められている。
悲しいのかい?笑ってるぜ。

水玉パジャマ、そしてスパゲティー。
パジャマを着たおじさんの夢。

怪獣みたいだぜ。

パジャマを着たおじさんが歩く。
ローソンの前を点滴して。
「げぼ、げぼ、げぼ!」

球の眼鏡だ。
笑ってるぜ。

怪獣みたいだぜ。

●hadakadeshishindedaradara

★「悪魔が差す」

ドキドキしてる夜中夢を見て何か気がついたがそれは頭の後ろでなくなった。

もしそれを知ったら死んでしまうかもよ。
考えるふりして死んでる像ならきっと昔は人間だったのさ。

もし死んでいいなら夢に聞けばいいよ。
そのまま君は起きはしない。
ただの無限に住むだけさ。

ドキドキしてる夜中夢を見て何か気がついたらそれは悪魔なのさ。
ついてくか?どうする。

そして今日も明日を目指してる何かがずれるなら悪魔が君を差す。
ついてくか?どうする。

★「先に橋を渡れ」

僕は君ほど軽くない。
瘤の分だけ軽くない。
僕は君ほどやばくない。
すかさず君を盾にしてゆくのだ殺せ君は役立つ。
先に落ちるんだ。
僕より先に橋を渡れ。
雪に消されてしまうだろうその跡は君のなめくじみたいな死への足跡。

僕は君ほどえらくない。
褒められたりしないから。
僕は君が邪魔だから無視するより盾にしてよけるぜ悪い運命どもを、君が出会うんだ。

僕より先に毒味をしろ。先に立って守れ。
得にならないことは なるべくせずに君のいいとこどりで楽して生きよう。

僕は証拠残さず跡を濁さず消してしまうさ。
そう、その跡は君の蛞蝓みたいな死への足音。

僕は云うほど得しない。
それはそれでいいけど僕は君ほど強くない。
脳に価値があるから肉はいらない。電気を送れ。僕が生きるんだ。生きよう。
先に橋を渡れ。

★「ロマンス」

削りたい気もしないで遠く眺めてる
朝になりバイクがもういい気になっている
白いのは目の中で多くは死んでった
朝になり鳥たちが窓に向かう
風が吹く
だからほんと
金を見て
雨が止んで
全てが揃わなきゃ郵便局にも行けない事になった
雨がもっと降ればいい

削りたいのはぼくのロマンスだろ
今までありがと
キライな(おかしな)ことも許すロマンスだろ
嫌いにならないで
だから精いっぱい何もしないでいたのに

伍つめのタブレット三色並べてる
ディスクはもう空きはないが脳がもう知っている
白いのは何だった
昆虫みたいだけど
腹が減り檸檬がもう変な色しているけれど
死ねハンバーグ
ぐちゃになって、もぐになった
赤から緑はいいけど黄色が紫になっちゃ食べらんない
黴がもっと生えりゃいい

だから精いっぱい感動していたのに

だけど
さあね
いつも
バイバイ
鳥が死んで
すべてを結んでる窓から来るいつもの情報をもっと
風がもっと砂になれ

●mal

★リバース

壊しても絶えずつくりだしてゆく。
殺しても絶えず生き返ってゆく。
腐っても絶えず蘇生してゆく。

★ドブゲロサマ

ドブゲロサマとドブゲロサマとドブゲロサマがどぶげろわななきわななきわななくわ。

★テスト

ぼくらはテストで落とされましてキチガイ病院で脳を見てもらいます。
こんなに親身な先生に診てもらえたら今度は気持ちいいでしょう。
あいつらと共に共に共に共にイェー。
そしてまた・・・

★サラダ

どんな野菜も食べているのだ。
隠れ家で盛ったサラダの上動く野菜は踊る。

●Freedom

いつものアレやって。
手じゃなくて口で。
(This Is A Pen)
変態部屋に行こう。
飼われてなんぼだ。

君は俺の事を神様って呼んでる。
脳みそがとろけて今じゃ動物さ。

I don't want your freedom

鍵はかけなくていい。
俺が宗教様。
トルエンの匂いで俺は目を覚ました。

一人の預言者と一人の豚家畜。
服はいいから脱げ。
俺がしたい気分。

I don't want your freedom

目が虚ろになって何もかも真っ白だ。
ここは現実じゃない。
そんなことないだろ?

一匹を始末。
衰弱して死んだ。
彼女もきっと今は仏様ってわけ。

●ラバー

底は見えない。愛も理想も去った。振り向くことも。
だから僕の庭に恋人がいる。
だから僕の中にその余裕がある。Lover

ただ大きな渦に巻き込まれてへこんでたから。

君は信じた。愛も理想も去った。なのに何だって?
だから僕らの望む絵を描くために刺激を信じてる。欲しがるために。

ただ光を生む。何で泣いてる?Lover
愛も気遣いも欲しくないから信じて刺激する優しさが要る。
僕らを生んだ日に恋人はいる。
恋人がいる。恋人がいる。lover まだ信じたりないことも全て知ってる恋人のheaven

●鏡

そう、そこにも新たな日々と上に上に昇り続ける魂と取り敢えずの快楽があり、そこには感情が無くなる位の高揚と意味の破壊と最後まで光の存在さえ未だ確認出来ないトンネルと未知への扉があって、見よ、そのまま見て、目印見よ、在りのままを映し出すこの扉を開くとき道が出来る、と書いてある。
手を握る。
自分を握る。
声、あいうえお、鏡、僕らの手。
桜舞い落ちる下のドア。
そこから手が出て腕を掴む。
離せ、意味の破壊よ。
闘神、叫ぶ、泣く、反射は光呼ぶ。
確認させて、この腕が君の腕に勝るものか。

見よ、そのまま見よ、目印見よ。
自分を引き出す手に力を込めていく。
鏡が割れる。
あ、そうだ、この手の感触は自分のもんだ。

鏡の先、自分を見て、欲望がそこにある。

見よ、そのまま見て、目印見よ、在りのままを映し出すこの扉を開くとき道が出来る、と書いてる扉を見よ。
そのまま見よ、目印見よ。
自分を引き出す手に力を込めていく。
鏡が割れる。
あ、そうだ、気付いたことは自分は他人ってことさ。

●消える

体重をかけて。
君の軽さを。
最後に消える軽さをここへ。
多分消える。
そう多分無に。
やがて君が消えてしまう。

ここから見える太陽。
そして影をつくる光。
君の軽さにちょっとの光があたればいいのに。

でも多分消える。
そうさ、無を見に行くんだ。
多分消える。
白い雪が全てを。

洩れゆく光を誰が掴まえられる?
指の間をぬぐって白い体が零れ落ちる。
もうそこまで砂のような光が来てる。
洩れゆく体を無に引き込む用意を始めてる。(すぐそこの闇から)

横になって顔を合わせて抱き合い指を噛ませて。
狂う汗が床に零れ消えて無が広がる。

そう多分消える。
そうさ、無を見せに来るんだ。
僕は祈る。
対象の無いものに。

洩れゆく光を誰が掴まえられる? 指の間をぬぐって白い体が零れ落ちる。
もうそこまで砂のような光が来てる。
洩れゆく体を無に引き込む用意を始めてる。
(すぐそこの闇から)

息が残り無がその口を開いた。
祈りは届かずに消える。
白い今夜、雪がこの世の全てを消す。

(彼女は消える)

夜が明ける。
日が差しその雪すら消す。
消えた雪の下に隠されたもの。
それは、新しい世代の芽。

●マリエと8割の泥

いっそ基礎からやってみようか。
ここにあるのは泥船だ。
一木造り。
名は「マリエ」と言う。
これはマリエ、マリエ、マリエ。
一対のもう一方はと言うと、
向こうは「さっきの泥」と言う。
「人よ、船じゃないよ」
さあ、その手で再構成しよう。
「いい素材で、いい体質を!」 向こうは甘いことを言う。
人に合う柔らかさと人に合わぬ芯の強さと。

きっとマリエを生んだものには分からないこと。
「いいかい。それは私であってその体質だ」
脳のように補完し合うので向こうもこっちの技を使う。
完全に分かれてないマリエと8割の泥。

向こうはそれを人と言う。
「ちっ、違うんだ、どう言おうか?」

3つ数えて言う。
「人と木と泥さ」
敵と見方と異邦人たち。
向こうは「君は君」と言う。
向こうは「本物」だと言う。
向こうは「偽者」だと言う。
彼らが「私である」と言う。

雌雄異花が並んで咲いてる。

●陽は落ちて

歯向かう自由な存在。
本物でも偽者でもないさ。

最大多数の幸福。
肩に触れる頬を失った者に何が出来る?

何も出来そうにない弱い眼差しで子供は立っている。
ただ時間をしきりに気にしてる。

陽は落ちて行けるところもない。
ないと言っても、陽は落ちた。
分かるかい?あれが僕の家。
家を失った。

快楽は夢と言われる。
あの一日がせめて嘘ではないことを祈る。

陽は落ちて行けるところもない。
ないと言っても、陽が落ちて、行けるところをただただ歩いてるだけ。

ホントかい?
嘘なんだろう?
ホントかい?
ならば嘘ではないことを祈る。

最新の最高の夢を見ている。
生まれた日のことを思い出しそうな。

母がいて、父の顔が向こうに・・・
近付いて来る。
見える。
児が落ちて世界を逆に見下ろしてる。
僕は泣けなかったんだ。

陽は落ちた。
ゆけ。
太陽はここにあるってことを知っていたはずさ。

●肉

肉が笑ってる。
アクションスターじゃなくても肉から笑ってる。
静かな肉、夜になると動き出す。
夢の通り動けなくて、意識よりも動いている。
それはまるで軟らかくて、楽器みたいに笑っている。
肉が傷んでいる。
布団がそれを知っている。
乗り物じゃなかった。
動的肉。
骨が並ぶ。
羽みたいに。
燃えるような情熱とか、流れることとかそういうんじゃなく、
それは多分、死んだ人が知っていると言えればそうさ。

●雨の星

はうーえうー。
僕らの戦場はひどい雨の星。
痛い針抜いて、レインコートかぶって、戦うだけ。
泥道。

はうーえうー。
僕らのこの星じゃ煙草もしける。
でも吸うんだ。
ライター取ってくれ。
「吸うか?」 火がつかなかった。

その先は底無し。
落ちてゆく兵士たち。
かまわないで突っ込んで背中を踏んだ。
痛いからゆっくり踏んでくれ、兵士。
飛んでゆく兵士。

はうーえうー。
僕らの戦場はひどい雨の星。
痛い針抜いて、レインコートかぶって、戦うだけ。
泥道。
痛い針を抜いて、レインコートかぶって、戦うだけさ。
泥道。

●新しい船がやってくる

新しい船がやってくる。
新しい船がやってくる。
大々大々大洪水。
数多の船が。
新しい船が。
YeahYeahYeah・・・

新しい船が。
新しい船が君を待ってる。
君を待ってる。
新しい船が。
YeahYeahYeah・・・