Naiagara, Chicago(Part2)、Memphis 編 (12/27/2004-12/29/2004)


12月27日(Mon.)「寒ぃ〜」
昨日ニューヨークを出発し、約9時間かけ、プラットホームもないナイアガラ駅に到着。
今日のお昼にはまたAmtrakで移動しなければいけないので、朝の8時頃から滝を見に行く事に・・・
とにかく寒いっ!
北は青森までしか行った事がなく、しかも夏だったので、一番寒い冬は東京でしか経験していません。ボ
ストンでも死ぬかと思いましたが、そんなモノではありませんでした。
しかしそこには、寒さも忘れるほどの(実際は忘れません・・・)すばらしい景色が!!
↑奥に見えるのがアメリカ滝。(幅320m、落差55m)手前がカナダ滝。(幅675m、落差52m)
ビル(ホテル)が見えるのがカナダです!滝が正面から見えるのはカナダ側かららしいのですが、ビザの関
係で、カナダに入るとこの旅がゲームオーバーになってしまい、日本に強制送還になってしまうので、この
位のアングルでしか見れませんでした。
と言ってもこの迫力!上空まで吹き上がる霧、ものすごい量の、水の流れる音。
そして、くっきりとアーチを描いた虹!今までの旅では、ほとんど人工のモノに感動して来ましたが、やはり
大自然の力はすごいなと・・・
冬場でなければ、船に乗って滝壺に接近するツアーや、滝の裏側に入れるツアーなどがあるそうです。
大自然の芸術に感動し、ナイアガラをあとにします。
寒いの嫌いっ!

12月28日(Tue.)「やり残した事・・・」
ナイアガラを昨日の昼に出発し、バッファローという街で待つ事10時間!(さらっと言ってますが、きついです・・・)
遅れる事約2時間で、お昼前にシカゴに着きました。
前回の滞在は、ミッドウエスト・バンドクリニックシカゴ交響楽団だけで満喫してしまったので、やり残した課題?をかたづける事に・・・
今日の夜8時には、またAmtrakで移動しなければいけないと言う強行スケジュールのため、残された時間は約8時間。
まずは、やり残したと言うより、食べ残したモノ(笑)。
それは、シカゴピザだっ!
写真のような厚いピザ(耳の部分は5cm位ありました。)が、この街の名物なのであります!
この厚い生地の中に、モチモチのチーズや具がぎっしり!この旅一番のグルメでした!
調子に乗って、3人で2皿も頼んでしまったため、半分はお持ち帰りで、Amtrakの中での夕食となりました!(笑)ごちそうさまです!
(※アメリカの食事は量が多いですが、残ったものをテイクアウトさせてくれると言う、すばらしいシステムがあります。ファミレスなどにも持ち帰り用のパックがあります。)
そして、もう一つのやり残した事。それは、ライブハウスで聴く、ジャズの生演奏!
8時には出発しなければいけないので、なかば諦めていましたが、ありました!シカゴには!
Andy's Loungeと言うお店で、5時からやっていました!しかもチャージはタダで、ジャズを聴きに来た人、食事をしに来た人、バーでお酒を飲みに来た人で、満員御礼。
久し振りに聴くスタンダードの演奏はとても新鮮でした!(ニューヨークでは何が起きているのか分からないモノが多かったので・・・笑)
たった8時間しかないシカゴを、思う存分満喫し、明日はメンフィスと言う街に滞在します!

12月29日(Wed.)「究極の穴場、メンフィス!」
今回の旅では、友達からもらった「地球の歩き方」と言うガイドブックにお世話になりながら、まさに地球を歩いているのですが、この本に全く掲載されていなかった街が、このメンフィスでした。早朝6時半に到着し、「さあ、どうしよう?」と言う感じでしたが、街に出てみると、とてもこじんまりしていて、一日滞在するには申し分のない大きさ。歩いてもだいだいの所には行けるし、レトロな雰囲気のトローリー(下の写真)に乗れば、さらに距離を縮める事が出来ます。
ガイドブックにも出てないのに、観光する場所があるのか心配でしたが、ここはアメリカの歴史、音楽の歴史上、とても重要な場所でした!
お仕事でお世話になった、大先輩のトロンボーンプレイヤーの方の情報を元に、まずは、
National Civil Rights Museumと言う所へ。ここは、あのマーチン・ルーサー・キングJr.牧師(→さらに詳しくはhttp://www.stanford.edu/group/King/index.htm)が暗殺されたモーテルを改造して作られていて、人種差別についての歴史が勉強出来てしまう、ちょっと暗く、内容の重いミュージアムです。
バス、映画館、トイレまでが白人用、黒人用に分けられていて、それを表示する看板が展示されていたり、奴隷の値段や特徴が書かれ、商品として売り出されている様子、黒人の頭でタバコの火を消している様子、絞首刑を見物している様子など、ショッキングな内容の数々でした。こんな事が、ほんの40年前位まで法律化されていたのだから、恐ろしい国です・・・
法律では違法になったものの、差別が今も残っていると言う事も事実です。(ファーストフード、タクシー、その他の肉体労働系の仕事は、圧倒的に黒人が多い。)
差別を示す看板は、「White」、「Colored」と書かれていて、「白人」、「有色人種」と言う意味です。「黄色人種」である日本人も、人ごとではないと言う訳ですね・・・
こういう一面もあるんだと言う事を肝に命じつつ、アメリカでの生活に役立てたいと思います。
午後は気分を変え、華やかなBeale Streetと言う通りへ。メンフィスは、エルビス・プレスリーが育った街(生まれたのはミシシッピ州。)でもあり、早速銅像がありました。
その影響か、ロック、ソウルミュージックの歴史が分かる「Rock'n Soul Museum」や、有名なギターメーカーの「ギブソンの工場などがありました。(見学も出来ます。)
B.B.Kingのお店や、Blues Cafeと書かれたお店があったり、音楽関連のおみやげも多く、わくわくする通りです!
夜は人通りも増え、さらに華やかに・・・そこらじゅうから、ブルース、ソウルが聴こえて来ます。特にチャージもないので、飲み代だけで3軒ハシゴしました!
3軒目に入った古びたお店は、なかなかいい雰囲気をかもし出していて、なかなか味のあるブルースの演奏でした。壁には、ジャック・ティーガーデンと言う、ディキシーの重鎮のトロンボーンプレイヤーのライブのチラシが飾られていたり、楽器そのものがぶら下がっていて、トロンボーン吹きとしても、少しうれしい一面がありました。
全く期待をしていなかった街(メンフィスさん、ごめんなさい!)で、この収穫はうれしいっ!
こう言う旅のハプニングはいいですね!
シカゴより音楽的に古い街、メンフィスをあとにし、明日はいよいよジャズ発祥の地、ニューオリンズです!