Florida 編 (11/20/2004-11/30/2004)


11月20日(Sat.)「フロリダは・・・」
今月いっぱいは、フロリダ州のオーランドと言う所にいます。ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオ、ケネディ宇宙センターなどが近くにありますが、ちょっと郊外になると、とても自然が豊かで綺麗な所です。ディズニーの時の同僚宅にお世話になっていて、毎日公園に練習しに行くのですが、写真の様な感じです。野生のリスがいるのには驚きました!都会育ちの僕にはちょっとうれしい光景です!
気候はと言うと、まだまだ暖かくて、お昼は25度近くあります。ほとんど一日中、半袖、短パンです。下記の左上の写真の様に、オレンジやグレープフルーツがなってたりします。いいなあと思うでしょうが、大変なのは、ハリケーンやタイフーン(日本で言う台風)というやつです。今年は当たり年だったらしく、風速80〜90(海沿いは100以上)だったらしいです!ちょっと想像がつかない数字ですが、2ヶ月以上経っているのに、ご覧の通りです。樹齢何百年の木がぶっ倒れ、家に直撃して、屋根や壁がぶっ壊れたりしている所がたくさんありました。道路にはみ出した木は、切って捨てられるのですが、捨て場所がなくてサッカー場がご覧のありさまです。(右下)人間やハンバーガーだけでなく、台風もデカいんですね、アメリカは・・・(笑)
以上、今回は、大自然の美しさと厳しさをお伝えしました。
来週はディズニーワールドやユニーバーサルに行ければと思ってます!

11月27日(Sat.)「ディズニーワールドに行きました!」
僕がフロリダに来たのは、元同僚たちと感動の再会を果たす事はもちろんですが、やはり本場のディズニーランドでショーを見る事でした。幸運にも、東京のディズニーのショーに二年間出演させていただく事が出来た人間として、同業者の立場からと、一人のゲストの立場から、フロリダのショーを見てみたかったのです。
前回の日記で、人間、ハンバーガー、台風もでかいと書きましたが、ここでもう一つ!
「テーマパークもでかい!」です!
総面積110平方メートル、と言ってもピンと来ないでしょうが、東京の山手線内の1.5倍と書けばその大きさが伝わるでしょう・・・下の写真も敷地内。普通に道路があり、ホテルがいくつもあり、ゴルフ場があり、フェリーが運航しているといった感じです。
そんな中に4つのメインパーク(エプコット、MGMスタジオ、マジックキングダム・パーク、アニマルキングダム)、ビーチ、スポーツ施設などがあり、ダウンタウンディズニーという所には、日本のイクスピアリみたいな所があります。(プラネットハリウッドなどのレストラン、映画館、ショッピングモールなどがある。シルク・ド・ソレイユのショーまでやっています!)
一日で全てを満喫しようというのは無理な話なので、今日はエプコット、明日はMGMという風に、その日のメインを決めるのが普通のようです。
今年の2月から4月まで一緒にプレイした友達がアニマルキングダムで演奏しているという事で、そこを中心に回る事にしました。ここは、動物園とディズニーランドが一緒になった様な所です。アフリカ、アジアのエリア(上の写真)の他、恐竜の発掘現場を再現した所、映画「ポカホンタス」の世界などがありました。
ショーはと言うと、上の写真の様な、パーカッションのアンサンブルをやっていました。ドラムセット、ボンゴ、コンガ、ティンバレス、民族楽器などを使った楽しいショーでした。
右の写真が東京で一緒にプレイした、マイクさん。このショーの他に、パレードや、他のパークのショーを掛け持ちし、毎日大忙しだそうです。
それから、「フェスティバル・オブ・ザ・ライオン・キング」と言うショーを見ました。約30分のミュージカル・ショーで、基本的にはライオン・キングの映画をそのまま短くした感じなのですが、オリンピックの体操競技の様な猿、バレリーナの様な鳥(どちらも人間です)などがすごかったです。黒人のシンガーが4人いて、「サークル・オブ・ザ・ライフ」、「愛を感じて」など映画の中の曲などを歌うのですが、メチャクチャうまく、アレンジもカッコ良かったです!
その後、マジックキングダムに移動し、ブラスバンドの演奏を聴きました。(同業者的にはこれがメインです。)マジックキングダムは、東京ディズニーランドと同じ様な所です。すっかりクリスマスムードで、バンドもクリスマスの曲を演奏していました。ちょっと短かかったですが、内容はすばらしかったです。右上はアカペラのコーラスグループです。
最後に、エプコットに行ったのですが、ここは東京ディズニーシーの様に、真ん中に海があり、その周りを日本、イギリス、イタリア、ドイツ、フランス、カナダ・・・などと、世界各国のアトラクションが並んでいます。上の写真は日本ですが、何か京都にいるみたいですよね・・・
ショーは、上の写真の様な、フルオーケストラにクワイヤー(合唱団)を入れたクリスマスのショー、バグパイプ(スコットランド?の民族楽器)をフィーチャーした演奏、アフリカのパーカッションのアンサンブルなどがありました。
こんな感じで、駆け足で3箇所のパークを周ることが出来ました!アメリカはサンクスギビングデーという感謝祭で大抵の人が連休のため、メチャメチャ混んでいました。フルオーケストラのショーなどは、常駐ではなく、これからのホリデーシーズンに合わせて週末だけに行われているようです。もちろん駆け足で周っていて、全てを把握しているわけではありませんが、大きさの割には、東京と比べて、ショーが少ない気がしました。特に管楽器のバンドは、上の写真のバンドしかないんじゃないかと言う話です。(多分違う衣装でもう1箇所やっている。)同業者的には、少し寂しい話ですよね・・・
これは仕方のない事だし、ビジネスとしても当然の事なんでしょうけど、より一般受けする方向に進んでいると言う事でしょうか?(批判ではありません。とても大切な事です。)ホントにちゃんとしたミュージカルを見たい人はブロードウェイに行くべきだし、アクロバットな要素や、繊細な要素を求めたければ、シルク・ド・ソレイユなどが良いと思います。そういう意味で、個人的には、東京ディズニーシーはとてもバランスと取れたすばらしいパークだと思います。(手ごろな大きさという事も含めて・・・)
フロリダのディズニーに来る時は、なるべく近くに宿泊し、充分な日にちを確保し、計画を立てて周る事をおすすめします!とても楽しい時間を過ごせる事でしょう。
総合的には、とても満足のいく一日で、アメリカのショービジネスの一部に触れる事もでき、今後、自分がどういう方向に進むべきかを考えさせられ、それが、1月からの学生生活に生かす事が出来る気がしました。
来週月曜は、ユニバーサルスタジオに行こうと思います!

11月30日(Tue.)「ユニバーサルスタジオ」
昨日はもう一つの有名テーマパークである、「ユニバーサル・オーランド・リゾート」へ行きました。こちらは三つのエリアに分かれていて、それぞれ「アイランズ・オブ・アドベンチャー」、「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」、「ユニバーサルシティウォーク」という名前が付いています。
★アイランズ・オブ・アドベンチャー★
ここには、スパイダーマンやジュラシックパークのアトラクションや、いくつかのジェットコースターなどがありました。上の写真の様に、映画でおなじみのキャラが迎えてくれるのですが、そのうちの一人と友達だったため、普通のお客さんでは撮れない集合写真をサービスしてくれました!(ちなみにチケットもその友達からもらいました。実はディズニーも・・・)
一緒に行ったのは、日本でもブレイクした「Blast!」のトロンボーンプレイヤー。今年の夏の来日で初めて会い、共通の友人がいた事や同業者という事で仲良くなり、彼の住んでいるオーランドで再会する事が出来ました!
スパイダーマンのアトラクションが面白いと聞いていたので、まず初めに乗ってみたのですが、3Dを駆使した迫力のあるものでした!「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」の方でも、ターミネーターやバック・トゥ・ザ・フューチャーのアトラクションなどを体験したのですが、どれも3Dやその他の最新技術を駆使していて、さすが!という感じでした。
★ユニバーサル・スタジオ・フロリダ★
こっちでは、ブルース・ブラザーズのショーをやっていました!黒人のシンガーとサックスプレイヤーの演奏の後、映画でおなじみのブルースモービルでジェイクとエルウッドが登場。映画の中の曲やクリスマスの曲などを歌います。
映画同様に楽しいショーでしたが、残念なのは、出演者が4人しかいない事でしょうか?映画では、ジェイクとエルウッドの他、キーボード、ギター、ベース、ドラムに加え、トランペット、トロンボーン、サックスのホーンセクションまで入った豪華なバンドが登場します。観た事のない人は、是非一度ご覧になって下さい!パトカーとのカーチェイスなどが、音楽を知らなくてもかなり笑えます!
★ユニバーサルシティウォーク★
ここには、ニューオリンズをテーマにしたレストランや、ジャズの生演奏をやっているお店などがありましたが、基本的に夕方、夜から深夜にかけての営業らしくて、演奏を聴く事は出来ませんでした。
一緒に行った友達の話ですが、ディズニーもユニバーサルも、数年前にライブミュージシャン(生バンド)が大幅にカットされたらしいです。理由はおそらく予算の削減でしょうね・・・それが影響して、フロリダにいた良いミュージシャンは、ニューヨーク、ロス、ナッシュビルなどを中心に、各地へ移ってしまった様です。ライブハウスなどが周りに全然ないのもそのせいでしょう。
同業者としてはかなり寂しい話であり、厳しい現実です。デジタル、エレクトロニクスの技術が急速に発達し、アコースティックが消えて行く・・・ユニバーサルはその象徴と言えるかも分かりません。日本も含めて、景気が回復する事、アコースティック(生バンド)の良さが再認識され、そう言った現場が増える事を祈っています。
そんな訳で、今日フロリダを離れます。これから行く各地に、生の音楽があふれているといいな〜