rocket dive


1998.1.28

 この曲は一般にの解散で途方にくれているファンに向けての賛歌といわれている。 しかし、本当はもっと奥が深く、それだけではないのだ!
 1996年、hideの中に変革がおとずれた。これは確かだ。それは詩に現れている。よりインテリジェンスに、より詩的になっていくのだ。
 とくに「rocket dive」、「ピンクスパイダー」、「ever free」の3部作は天才の領域を超えてるぐらいの出来なのである。

 当時(今もだけど)の風潮と、自分(hide本人)を一見何てことのないような詩に見せて、うまく隠して書いてあるのだ。これは一般人じゃあ判らないと思う。hideのいるいやいた業界のことが 判っていない人には絶対わからないはず。だからファンがなぜhideが死んでいったのか判らないのだ。
 当時の業界はトンデモない事が起こっていて、そのトンデモない事を具体的にいうと、kという一般人とアナウンサーの事である。詳しくはアポクリファ を読んでくれれば判ると思うが、96年からのhideの関心(特に音楽面について)は、そこにあったのだと思う。
 あの3部作はkとアナと自分(hide)をうまく重ね合わせて曲にしているのだ。もちろんファンのことも1番大事に思っていたことは事実だろうが。

 hideは言っていた(「アリーナサーティセブン」という雑誌の98年6月号より)、

「2曲とも、虎穴に入らずんば、虎子を得ずって言った「rocket〜」の続きなんだよね。」


 この「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」って何の事を言っているのかファンの皆さんは判りますか?
 これは「虎穴」つまり「」、「」は「アナウンサー」 の「アナ」の事を意味しているのだ。hideからみて、アナウンサーとは、遠くで見ればのようなカワイイ存在。でも、気を許して近づいてみると、人を食い物にする 「」だと言っているのだ。
 しかし、それだけではない。まだ何通りにも、意味があるようにしている。「rocket〜」だけでもいくつかある。

 まず第1に、マスコミ全般がそうだと言っている「ファンのため」に書いた曲。hideは「虎穴に〜」って言ってたけどね。
 第2に、「Rocket」は、「急上昇」、「マリファナ」という意味があり、「dive」は、「急降下」、「いかがわしい店」っていう意味もあるんだ。だから、「急上昇して急降下」もしくは「マリファナ、いかがわしい店」っていう意味合いを持っている。
 第3は、「ROCKへと(ET)」「diveしろ!」簡単に言えば「ロックの世界に飛び込んで来い!」
 第4は、「Spread Beaver」に「rocket」を「dive」しろ!(直訳は出来ません。自分で想像してください。)
 第5は、自分の死への願望。

 まだ他にもいろいろあると思うが、そういった思いを1曲の中にすべて詰め込んでいるのである。では、言葉の意味をいくつか書きましょう。

 hideは「」をもしかしてこれにたとえているんじゃないだろうか。他にテレビ業界そのモノを示しているのでは。

 「完全夢想」は、9曲目の「デイドリーム・ビリーバー」って言えば、hideには判る。kとhideにしかおそらく判らん。一般に、「夢見る」と思ったほうがいい。

 「だけど本気なんじゃない、そんなもんじゃない」は、「本気じゃないの、そんなもんじゃないの!」って言う意味にもとれる。これは私の個人的意見だがkなら「孫なモン(スター)」って言いたいんだろ!って言うと思う。他の人にはわからんでえい(笑)。
 そして最初の「何年待ってみても〜」の前に言うという言葉(0:49秒ごろ)が私には…に聞える。

 「胸のミサイル」は「乳首(突き出たおっぱい)」=「Rocket」。「イビツなロケット」とは「…」という意味もあるけど、「Freak=キチガイじみたRockへと」。

 「SPEED」は「急ぐ、覚せい剤」。「FREAKS」は「異常な奴等、キチガイ、奇形、麻薬中毒者、イライラしたり落ち着きを失う」という意味もあるのでは。

 「BABY」は、「赤ちゃん」だけど、「赤」は、「日本と反対の主義国(共産、社会)」、それすなわち「反体制」のイメージも考えられる。また、「野郎」、「男性の性器」ってのもあるよね。

 だから、「SPEED FREAKS BABY ROCKET DIVE」は、「急げ、異常(キチガイたち)、野郎(赤=反体制)、マリファナ(ロックへと)、店へ(飛び込め!)」または、「覚せい剤、麻薬中毒者、注射(これは私の考え)、マリファナ、いかがわしい店」そして、 「急いで、奇形(聞けい)、赤の人、ロックへと、飛び込め!」(すべてアンダー・グラウンドの意味を持つ)

 「何でもアリってこと」の「アリ」に注目。アリといえば「モハメッド・アリ」を私は連想してしまう。「モハメッド・アリ」と言えば「〜のように舞い、〜のように刺す」だよね。

 「飛び出せば君は完ぺキなロケット」、わざわざ「完ぺキ」という書き方をしてるのは、「ぺキ」を注意してみろと言うことなのだ。この字は、「同じ数または文字をかけ合わせたもの」という意味があって、その中の「巾(キンとも読む)」は「カンキン」。他に、「癖(ヘキ)」とか「僻(ヘキ)」とかいう意味合いも持たせている。

 「宇宙」は「そら」とか「テラ」とかいうときがあって「宇宙=そら(空)」は「テレビ画面」とか「テレビ業界」そのものを示している。

 「新しい星が瞬く宇宙へ」は、「新しいスターが光ったり消えたりするテレビ業界へ」という事になるね。kいわく「イヤだね、シャンバラがいいよ。」

 「僕ら宇宙の暇人だろう」も言い換えれば「僕らテレビのスキな人だろう」。

 「」は「才能」のこと。

 以上で大体は紹介したがこれらはあくまでもグノーシスの意見である。これがすべてじゃないってこと。しかし、こうやって考えてみるとつじつまが合ってくるのである。
 余談だが私にはあの「rocket〜」のジャケットのhideって、なんか「ドラゴン・ボール」の孫悟空に見えてしょうがない。


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