日本の鮎の川 <山形県・赤川〜最上川>





くそ暑い梅雨明けをドタバタと過ごし、気がついたらお盆に突入していた。


秋のため、エサ取りのモロコシのタネを畑に蒔き終えてから出かけた。



今回の行き先は山形県の赤川。

アララ様が先に行ってるとのこと。

赤川は北へ向かうときに通り過ぎるだけの川だったけど

  「天然のちびっ子がいっぱい釣れるからおいで」

というので決めた。




おいおい、早くも事故渋滞。。 関越・前橋市近辺。





先が思いやられるな〜

それでも、なんといってもWEBツアーなので、あっという間に新潟県だ。




ここは荒川の手前かな? 新発田の先だな。


さらに▼スクロールすれば1秒もかからず〜山形の海だ、早い(笑)




いつもながら、ここいらへんは実に気分のよい海岸線だ。

日本海の豊かさを感じられる富山付近と双璧のエリアなのだ。


             ◆


なんといってもこの先には「御料場」がある。

といったって、鮎じゃないよ。

牡蠣だよ、カキ、夏牡蠣=岩牡蠣だ。


   毎度、カキの話が出るとコレね → フィリピンの生牡蠣の顛末

   ワンパターンですいませんね、、(-_-;  


ともかくこっから先は岩牡蠣の宝庫だ。

   ん〜ん? また工事だ。。

   さっきからやけに工事が多いな〜




そろそろ、ちょっと一休み、と、確認したら。。


   げろげろ〜〜 【変な看板】


なんて書いてあったと思います?


   「海からのテロ対策用に防護柵」を作ってるって。。。


信じらんない。。ここいらのヒトは何考えてんのかね?!!

いくら何でも、アナクロも極まれり。

文永だの弘安の役の時代だってさ(いわゆる元寇ね)

もうすこしまともな防護壁を作ったろう。


大体にしてからが、ヒトがよく利用する海水浴場に

「出入り可能な柵」を設けて、テロ対策してどうする?!

こんなんで予算が下りること自体 、クレージーだ。

「ラチ」も商売のネタになるってことか。。。


  ぶつぶつ・・・


とかゆって走りはじめたら、もっと不愉快な光景が目に飛び込んできた!




が〜〜ん、ここもすっかりやられちまった〜〜


御料場の「沈ショウ」がすっかりひっくり返されて、

新しいのが敷設されてる。


なにやってんだ、あれに牡蠣がついているんだようう〜〜(i_i)

あと3年はダメだな、こりゃ・・・

なんだか出だしの雰囲気の悪い夏休み? うう。。(暗)


             ◆


この際、ついでにゆっとくと、海岸線にあるテトラ沈床ならなんでも

岩牡蠣がついているかっつうと、決してそんなことはない。


ここに何年か通ううちにわかったこと。。

いつものポイントに行くまで他のテトラの周りも泳ぎ通過してゆく。。

それらのポイント以外のテトラ郡にはな〜んもいない。

みごとに何も居ない。


で、

ポイントに到着し、さ〜て、がんばるぞ〜と始める。


しばらくして、波に揺られつつ下向いて、

   「次はどれ採ろうかな〜」と・・・

海底をのぞいていると、どうもメガネの「画面」がゆがむ。

てか、ゆらめく。

水中メガネの中の水かね、とおもったらそうじゃない。

   「あ! そうか〜〜!!」

牡蠣のいるそこら辺は山からの伏流水がガンガンでていたのだ。

真水と海水の屈折率の違いで画面が揺らいでいたわけだ。

山からの養分いっぱいの真水が出ているところにだけ

牡蠣が群れをなしていたんだ。


  【牡蠣は水】【山は海の恋人】の典型。


けっこうピン(スポット)。

これに気がついたときは大いに感動したなー。





11時をとうに回ってから現地着。河原をちょっと走る。





いたいた、やってます。早速、こっちもサオ出すか〜


アラさんのオトリ缶はどれだか知ってます。

というより、他にだ〜れもいないんだから(笑)

勝手に取り出してさっさとはじめる。




水がきれいだなー すぐに掛かりそうだ。




シモはこんなカンジ。どこでも掛かりそうな浅場の落ちが続く。


   キキキキ、、、


おっとお〜、よそ見してたら早速来ました!

わ〜、けっこう引くな〜

シモで左右に振れて逃げ回る〜〜 

元気いいなあ〜 うれしくなるね〜


    「トイ〜〜〜ン!」   「ぱさ!」





少々小振りながら、海産のマッキッキ。

   OK〜!

こいつを離すと、、もう完全自動鮎釣りモード。

   「カッツーン」・・・「とい〜〜ん」のオートリピート(笑)

ヒト場所で10尾以上が軽く出る。

う〜ん、これなら束越えも楽に可能でしょう。。




約5時間でかる〜く50は行ったか。釣れるね〜 小さいけど。




いっぱい釣れちゃったときはやっぱこれ。


             ◆


後日談となるが、秋が深まるにつれ、コレ↑ に問題が発生。

どうも、天然物のエリアでは【もくずガニ】も多いようで

カニ問題が発生した。。


まとめて入れた中にやっぱ昇天してしまうのもいる。

するとお陀仏になった奴は底に張り付く、それを狙って


  「カニ・カニ・カニ、チョキ・チョキ・チョキ・・・」


と、手首の強い連中がやってくるってわけ。。


今になって思うのは、流れに置くときに、【上下逆さま】に

置くとよいだろうと思う。


入り口のまとまった▲の部分が下・・・▲ではなく▼のようにね。

こうすれば、少しはよいのではないか。。

ただし、ヒモで「とっくり結び」を何回か、しっかり施す。。




さらに、これに関して、現在、改良版を考案中。


  ■まず、錆対策として【フレームはアルミ製】にする

   (横さんが喜んで作ってくれた)


  ■ソコに(底に)来る連中対策として【2重底】にする




   つまり、A区画は今まで通りでピンシャン鮎の生け簀。

   問題はB区画。

   この部分の件で、いつまでも【敵】におびえていても
   しょうがないので、【?】部分を【地獄】に設定する。

   すなわ〜ち、【鮎のストッカー兼ウナギ&カニ捕りカゴ】だ!



どうだ、これで特別にエサの準備も不用な

   【オートマチック地獄】完成〜〜!

ただし、やってみないことにはわからないが、、、

   【入った連中が、中でさらに暴れまくる】

という問題はあるかもしれない・・・。

【?】部分をどう作るかは腕の見せ所だね。。



             
「ちょ、ちょっと誰〜? 尻尾つかむのは〜?」とか。









アラさんとキャンプやってると、話題が尽きない。

延々、馬鹿話をします。ゆえに翌朝は起きられない(笑)






翌朝。ある種の原動機の爆音で目覚める。

のんびりコーヒーなど煎れてから、ちんたら始める。

いつも通りだ。




相手がアラさんだけなので、けっこう気合いが入る。

ただし、朝のうちだけ・・・(笑)




白い方にはサカナを入れとかなかった。

面倒なので、

  「アラさん、オトリちょうだい」とゆったら怒られた、、(^_^;ゞ

でも、しっかり2尾いただいてから、上流へ。



このカーブの先にちょっとした瀬があって、良さそうなんだけれども・・・

2時間近くやっても10くらいしか出ないのでパス。あきらめた。

シモへ戻る。








ありゃりゃ、昨日の場所をとられちゃったよ。。

それにしても、山形は暑いね〜 やってらんないよ〜 ってんで・・・




水にしゃがんじゃったりして・・・




ねそべちゃったりして・・・




潜っちゃったりして・・・(笑) 

なんだ、ここには鮎はいねえよ・・・



おろ?  さっきシモに入ったヒトはあれかね!?

そうだ、こっちもやるんだもんね!


             ◆


早速、クルマに戻って持ってきました。

ハマのカズさんにもらったやつ。




   居たっ!




   どまんなか!




  やり〜〜! さすが、シマノ・リミテッドプロの穂先(笑)

  ・・・ ん〜??




   ちがうじゃん! アユカケじゃん! トゲだらけじゃん!!

こいつを一緒に入れとくとまずいってんで、ほな、サイナラ!




   これこれ、これだよ、これ。


どうも、鮎釣りほど簡単ではないので、シモの御仁にお伺いを。




あれれ、トイメンでもやってたのか〜




「モシモシ、どうですか、とれますか?」



   「・・・」



「とれますか?」



   「・・・」



      ・

      ・

      ・

      ・

 「ス〜〜〜・・・」


      ・


思いっきり近づいて・・・








「と゛れますかッ〜!」


  「ワーッ! びっくらこいたぁ〜〜」




返事しない方が悪い、(-_^;)3





  「今年はいまんところダメだね〜」





   「こんなん・・・」




そうかね、だめかね、、ということで、大きな声でお礼を言って退散。



             ◆



釣りしないで、あんまり遊んでばかりいると、アラさんに

悪いウワサをされちゃうので、すこし鮎釣りもやりましょう。




トイメン同士で激突。

どうも向こうの方がペースが速い。う〜ん。

やっぱ、こういうどこでも釣れるときは、

じっくり安定して釣る方がいいのかなー・・・

飽きちゃうしなー



             ◆



オジサン連中は採れないようなので居なくなった。

しばらく休ませておいて、シモの絞りにいってみよう。


  「こつん!」 お、瀬掛かり!!








   おー、引く引くー




   カメラ持ってると距離感がな〜


こういうコマイサカナの場所では重いサオだとすぐに浮いてしまいます。

お楽しみのためには、なるべくヘニャヘニャなサオを使うとよろし。

だらだらと引いてきて、




   ポン!




   15cmもないでしょう、でもそこは天然物。

   十分楽しませてくれます。


             ◆


さて、こっち側も飽きちゃった。

ちょうどアラさんがどいたので、向こうへ切ってから、

肩落ちのザラを狙う。

だれもさわってないところ。

さっき、カジカのオッサンところへ行ったときよく見ておいた。




右岸から見ると上はこんなかんじ。肩より7〜8mほど下。

トイメンは、、




こんなカンジ、、すぐそこの白波をやる。


   【ベタザラの瀬の中の変化】っていうやつ。


暑いのでベタ座りのあぐろかきでやる(笑)


さあ、始まりました、強烈・猛烈な入れ掛かり。


  (離せば戻る、戻れば掛かる)×25・26・27・・・


超入れ掛かり、カミのアラさんもあきれています。



             ◆



   「うう〜〜、腰痛ぇ〜〜、もう、いいや〜」


ナナメ下に乗り込みます。核心部はそこにあるはず・・・

そうっと向こう岸に切って、再度上陸。


そこはこんな場所。



このテトラ周りが好さそう、ポイっと離した途端、、



   「ギラギラ!」  ( ̄∇ ̄;) グワッハッハ〜


   「やっぱな〜〜」


   「グルグル〜〜!」  うしうし、、




   「がき!」         ん?


   「ヒラヒラ〜〜」      おろっ?


   0125、水中糸が空を舞う〜



サカナもいるけど、ゴミもね〜(大泣)


向こう側で掛けたら、コンクリとからんじゃうので

早々に「スッポン!」と上に抜く。


足下を釣ったら、コンクリに座ってやる。


おもったほどでもないけど、コンクリ周りとその先で10近く出たか・・・


赤川、小さいけど、十分楽しめます。




   数忘れた。。ま、どうでもよろし。。




   お風呂の後、最後の晩餐。

   アラさんは用事があるので、早帰り。


   テントを片付けています。



   「じゃあね〜」


   う〜ん、寂しくなってしまった。。




翌朝も爆音で目覚め。

今日は最上川に寄って行くつもり。


その前に、昨日、アラさんがやってたポイントが気になっていたので

2時間ほどサオを出す。

30尾を数えて納得。 なるほどね。


川沿い近くにヤマト運輸の営業所があるというので

そこから獲物を送っておいた。

さらば、赤川。






最上川の午後の部に間に合えばいいなーと、山越えを目指す。





じゃん。




んん〜〜??




やけに水が少ないな〜

こりゃ最上の上流は失敗かな〜




最上の上流の低水位 = 高水温、て、決まってんだよな。

やだなー

今更、下へ戻るとか、寒河江でもなさそうなので、いちよー

好さそうな場所をめぐる。。。





ここはどうかね・・・



どど〜〜ん!












すんげえ、大場所。

よーし、どうせポイントなんてわかんないから

ここに決めた!


ところがですよ、川の入り口がわかんねえの。






とうとう、ひとんちの畑に侵入。

よくやるよね、これって。

一応、道路で他のクルマも出入りできそうなので、落着。





うはっ!  この崖下るんかね〜

ロープ、ロープ!


蜘蛛の巣にまみれて出たところはこんな場所。。




水温は相当高い。

いったいどこをやったらいいのかね・・・


とりあえず、そこいらへんを泳がす。


しばらくして、、

   わっ、追われた! 1mも目印が動いた!

さらに緊張しつつ、同じ辺りを泳がし続けると、、



   どかん! 来た! カミに上った!






   わわわ、こりゃいかん! どんどん行っちゃう〜〜


   バシャバシャ、追いかける、ちょちょ、ちょっと待ち〜!!



必死こいて抜きあげたやつがこれ。。ハアハア、ゼイゼイ。。




21cmか、ぶっとい、昨日までのサカナとは全く違うけんねー

どうも、大物の気配、やばそうなので、メタルの007に張り替える。


なんか、よくわかんないけど、時々、ギラリンコがある。

そこいらをめがけて、泳がせていると、しばらくして


   どん!


   対岸に向かって走った〜!


   プッツン!

   
   はずれた!


いったいココのサカナはどうなってのかね。

走りすぎだ。


どうも訳がわからないんで、オトリをしまって周りを探索する。


んで、わかったこと。

   ・そこいらじゅうに青コケがある

   ・そのなかに点々とナメがある

   ・左岸方向をみて釣ってもダメ

   ・本命は振り返った右岸際

   ・そこは深い溝がある ここしかないって!




右岸際。ここからシモがトンネルになってる。

石やらコンクリやらを避けたドブの早流れの中に入れたとたん、、


   がぎがぎ・どっか〜〜ん!!


きゃ〜〜〜、やったああ〜〜





一尾目をはるかに超えるずっしりした23cmクラス。

ウンマイ具合にサカバリが口に掛かっていて、なんとか引き寄せた。


こいつを入れる。


コツン。 ん? 背がかり?


   ギュッギューーン!


それだけ。。。


囮を引き寄せるけれど、変な感じで上がってきた。

鼻環はハズレ、背針だけが定位置に刺さったまま、

サカバリは分解、

3本イカリの2本がモロ開ききって・・・





やれやれ。。


この後、急にシモからの風が強くなり、中止。

う〜ん、どうも最上でまともな釣りはできないなー

   へぼ。

へぼでもいいや、いつかまた来よう。

(この項、了)