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   日本の鬼、緊張の夏 女の鬼!
  緊張の緊張の蚊取り線香蚊取り線香 でござる

1 夜叉について

特色 〜 怪力、飛行、幻術、退魔力 などをもつ

関連 〜 多聞天(毘沙門天)  ヤクシャー族  鬼子母神、羅刹

  1. 元々のインド神話では、善神であった。

    夜叉の原型は、インド神話にでてくる「ヤクシャー」だそうだ。ヤクシャーは、北インドで信仰される善神、または、水を守護する山河の聖霊で、命の息吹をもたらす種族という。
    ヤクシャーの女は、ヤクシーといい、豊穣をもたらす美しい女神であった。

    後に、異民族が侵入してきて、かれらは、善神から魔族におとしめられた。ヒンズー教の伝承では、ヤクシャー族は、黒い体、猛獣の牙、曲がった爪と青い瞳を持ち、性格は、残虐で人肉を好み、人を惑わすとされた。つまり、異民族からは、その勇敢さ、気性の激しさ、攻撃力、抵抗力、復讐心 は相当に怖れられたのか。

    さらに後に、ヤクシャーの王クヴェーラ(ヴァイシュラヴァナ、毘沙門天)が、ヒンズー教の重神となり、それにともない、配下のヤクシャー族は、天界の北方と宝物の守護の働きをする「善神」にと復帰した。

  2. 後に仏教と融合した

    ヒンズー教の伝承やインド神話は、仏教に取り入れられた。インド神話が、仏教に取り入れられた経緯については、仏教が広まるときには、その国や地域の文化、習慣、宗教などを否定せずに取り入れるから と推測します。

    仏典によれば、彼らの王クヴェーラが仏教を信仰し、多聞天(四天王のひとり、毘沙門天のこと)となり、それにともない、彼ら夜叉は、仏教を信仰し、天界八部衆、八大夜叉大将、十二神将などの要職を任ぜられることになる。

    天界八部衆とは、釈迦如来の配下として、仏教と信者を守る組織をいうそうだ。


         天界八部衆
    1、天部(梵天、帝釈天、四天王 などの最重神)
    2、龍王
    3、夜叉
    4、乾ダ婆
    5、阿修羅
    6、迦桜羅
    7、緊那羅
    8、魔ゴ羅迦

  3. さらに、中国、朝鮮を経て、日本に伝わると・・・仏法を守る善神なのだが、なぜか・・・

    日本では、一般的な、女の鬼の俗称となった。

    「修善寺物語」「今昔物語」「申楽談義」「仮面譜」 など に登場する。
    夜叉 じゃ〜 夜叉イメージ  こわい〜

2 その他の「女の鬼」

名前 土地 特技 解説
紅葉(くれは) 長野県戸隠村、鬼無里村など 幻術、妖術、変身、呪殺、人を食う 937年、奥州の会津生まれ。身代わりを結婚させ、京に出て、ファッション関連の店を開く。その後、妖術を使う罪に問われ、戸隠に流罪される。ついには、盗賊の首領となる。
絶世の美女であった が → その後、角が生え、眼はらんらんとし、口は耳まで裂け、身の丈3mとなる。
生まれ年まではっきりしているのは、実在したということだろう。そして、忍者ゆかりの戸隠に縁があるとは、いかなることか。ともあれ、 想像を絶する鬼である。
鈴鹿御前 鈴鹿 神通力、飛行、剣術 絶世の美女。古代から中近世まで、鈴鹿の山は、鬼の総本山だった。
鬼とは、中央の支配権力に従わない者たちの総称だったのか。
清姫 和歌山 変身 少女、妖艶な熟女、10mの大蛇などに変身。参考、娘道成寺。
六条御息所 京? 呪殺 才色兼備の理想的な女性。参考、源氏物語。
鬼婆(おにばば) 全国   銀髪を振り乱し、眼をらんらんと光らせ、口から血をしたたらせ、手には包丁を持っているというイメージが、一般的。自分のテリトリーに迷い込んだ旅人を餌食にする。
山姥(やまうば) 全国  

悪から善まで、また、若い女から老婆まで、地方によりいろいろの説がある。金太郎の母親の説もあり。

富山の立山には、「おんばさま」がいる。おんばさまを見たい人は、「ここ」をクリック!    「ここ」ってどこだ?  ここ、

鬼子母神     鬼子母神は、ヤクシャー族(夜叉)の出身である。インドでは、古来から、求児、安産、育児の神とされている。

仏典では、夜叉神の娘で、鬼神般ジャ迦の妻。一万(500、あるいは、1000の説あり)の鬼子の母なので鬼子母神という。誕生のときには夜叉族が歓喜したという。性質は、凶暴で人の子をとって食うのを常とした。釈迦はそれを見て哀れみ、末子を取って隠した。鬼子母神は、7日間探しても見つからず、うろたえ取り乱し、釈尊のところへ行き、その安否を尋ねた。釈尊は、その悪行を戒め、人の子を取って食うことをしないと誓わせて、その子を返した。仏教に帰依した鬼子母神は、仏教を守護する善神となった。

鬼子母神は、美しい女の神で、江戸時代、大奥の女性は、子宝をさずかるため、鬼子母神をよく拝んだ。
羅刹(らせつ)     悪鬼の総称で、女は、羅刹女。羅刹は、醜い形で人を怖れさせ、羅刹女は、美しい姿で人を惑わせ、その血肉を食うといわれる。自由自在に飛行し、走るのも速い。夜叉族の出身ともいわれる。後に仏教に帰依し、仏法守護の善神となる。

鬼子母神と同じく、我々の生命の中に潜む「ひとつの悪の生命」であるが、仏教に帰依することによって、「
」に転じ、仏教と信者を守護すると説かれる。

参考は、新紀元社 「鬼」という本。

3 毘沙門天について


毘沙門天(多聞天)は、世界を守護する最上級の神である四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)のひとりで、夜叉や羅刹を配下にもち、北方を守る。財神(金持ち)で、武神(強い武力をもつ)である。
インド神話では、「ふたつの巨大な戦車を持ち、大空をかけて、宝石の雨を降らせたりした」。「巨大な戦車」とは、悪を粉砕する「法輪」の基であろうから、忍者の使う「八方手裏剣」の原型は「毘沙門天」も持っていた ということになる。後に、日本で七福神のひとりに加えられる。
インド神話の戦車 → 仏教の法輪 → 忍者の八方手裏剣

さらに、日本での毘沙門天について

@仏教において 〜 表情は、穏やかで、皮革製の甲冑をつけ、左手に三つ又になった槍、右手に宝塔を持ち、直立で立つ(足下に邪鬼をふみつける)。

A武神として 〜 憤怒の形相で、腰に獅子や天邪鬼の飾りをつけ、足下に邪鬼をふみつける。

B七福神となる 〜 四天王の一人として日本に入ってきたが、たくさんの財宝を持つゆえに、七福神に加えられる。

 平安時代の初めに、毘沙門天単独の信仰の「鞍馬寺」が建てられた。義経(遮那王)は、ここに預けられ、仏教や武術、陰陽道などを学んだのではないだろうか。

そのほか、毘沙門天は、護法神、戦勝神であり、「悪鬼、羅刹」に対しては、退魔力を持つ「切り札」であった。
平清盛
は、源氏調伏のため、毘沙門天の像を作らせた。
楠正成の幼名は、「多門丸」であった。
上杉謙信は、自らを毘沙門天の生まれ変わりと信じ、旗に「毘」の文字を使った。