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初めての真空管アンプキットの製作
14GW8(PCL86)シングルアンプ

06.JPG - 18,317BYTES

初めてのアンプキット組み立ての顛末 2008年3月

1月

 このところ音楽は、寝る前にラジカセで、入れっぱなしの同じCDを聴く程度だった。昔に買ったLPレコードが、押入れに入ったままになっていた。

 久々にレコードを聴いてみたいと思ったが、アンプがない。

 アンプをみに、家電販売店へいくと、奥のほうに、10台ほどの「真空管アンプ」が、取っておきのようにあった。いい値だ、マニアがいるんだな と思った。カタログをもらってきた。

 ネットで、メーカーや販売店、個人の製作マニアのサイトなどをあたってみると、「真空管アンプ製作キット」 というものがあることを知った。

 電気回路のことなど、まったく解らなかったが、自分でも作れるかもしれない と思った。  未知との遭遇 だった。

2月

 電気回路のことなど、まったく解らないから、真空管2本のアンプに決めた。プリント基板と手配線とがあったが、手配線にした。

2月

00.JPG - 15,532BYTES アンプ製作に備えて、はんだごてを置く台を余っていた木と針金ハンガーを利用して作った。

 こてを置くところの針金を、少し台形のM字型にすると、シンプルなデザインで、ぐっと良くなった。木の面は、紙サンダーをかけ、ラッカー塗装すると見栄えがよくなり、汚れや傷がつきにくくなり、完成したという実感が湧いた・・・木工作を少しやっていたのが、役立った。

 こてが落ちないように、安全性を重視して、もう一工夫したい。

3月
1日

01.JPG - 15,910BYTES ついに到着した・・・ が、わくわく感もここまでだった。

小さいが重い箱を開けてみると、ねじや知らない部品がいっぱい・・・できるのだろうか、と思った・・・。

 大きい部品をネジなどで止めた。たくさんあった部品も、かなり減ったように思う。

02.JPG - 22,183BYTES → 

3月
2日

 昨日の午後から始まった激闘は、今朝は、朝飯も食べずに、「倒れてもいい、完成させる」の覚悟で再会された。

 溶けたはんだは、うまく乗らず、垂れて落ちてしまい、逆さまにして振っても出てこない、どこへ行ったのかな と思う・・・組み立てても、音が出るより先に壊れるのではないかな と 思う・・・・

 7時から10時まで頑張ると、さすがに腹が減った。が、まだ、倒れるまでには至らなかった。
 朝飯を食べながらも、「もうすぐおわる、・・・終わらせる」の思いでいっぱい、異常な執念。
 食べ終わって再開。腹が満たされると、余裕ができたのか、配線の間違いに気づく。あるいは、くっついているはずのハンダがぽろっと落ちてくる・・・大丈夫なんだろうか・・・。
 
 やっつけ仕事で、とにかく配線を終わらせ、最終点検する。

 スピーカーにつなぎ、いよいよスイッチを入れる・・・音は出るのか・・・しばらく待っても反応なし・・・これは、電気が来ていないな。
 見ると、最初の電源コードが、はずれている。指を入れるとパチッと火花が出た !!

 2回目のスイッチを入れる。ゆっくりとほのかに、真空管に灯りがともっていく。これでいいんだ。ビニールの焦げるような匂いや、変な音もしない・・異常なし・・・だが、静か・・だ。

 音源とスピーカーの接続を確認、ようやく小さい音が聞こえてきた

 すぐ、スイッチを切り、裏を返して、点検、ミス?を発見、直す。真空管をささないで、そのまま、スイッチを入れてみると一瞬の間に、が出てきた、あわててスイッチを切る。すずメッキ線がすべて黒くなっていた。どこかがショートしていたのか。部品の1つ1つをくっつかないように離す。再度、再度、再度、配線を確認する。これで、ぶっとんでも、しょうがない と覚悟が決まる。

 真空管をさす。スイッチを入れる。灯りがともっていく。煙は出ない。いい感じだ。ボリュームを少しづつ上げていくと・・・

T-14GW8.JPG - 51,819BYTES ・・・なんと、なんと、ついに、すっきりとした音が聞こえてきたではないか。

 やった! ・・・・この瞬間のためにすべてはあった?!

 これが真空管アンプの音?・・・低音は、ずーんとくるがどこか重くないというか、固くない、また、全体的に透明感がある ような気がする。 

 ともかく、 「音が出た!」 ということが嬉しいのでした。

 

某販売店さんの解説 ↓

 二球ですが複合管14GW8(PCL86)を採用、一般家庭用としては十分な出力を確保。誰でも簡単に組み立てられる設計、クラシック、ジャズ、ロック、フュージョンと音楽のジャンルを選ばない基本機能充実の1台。デジタルオーディオプレーヤーをこのアンプに接続してぜひ聞いて見てください。。柔らかで伸びのあるアナログサウンドを体感できるでしょう。
真空管14GW8(PCL86)は、音響用真空管6GW8のヒーター電圧違い管で、ヒーターの電圧以外は6GW8と同じ性能です。6GW8は、音響用として設計され、当時のオーディオマニアに人気のあった真空管です。MT型低周波増幅・出力管で、3極部は増幅率が高く、5極部は電力感度が高く1本でA級MAX4Wの出力が得られるとても効率の良い真空管です。B電源部は電源トランスの200Vをブリッジ回路で整流しています。電源トランスの2次側にはヒーター用の14V1AとDCで100mA以上とれる200Vが付いています。オリエンタルコア採用のオリジナル特注品です。パワーアンプは電源で決まると言っても過言ではなく、電源の余裕が音の余裕を生むのです。出力トランスにもオリエンタルコアの高級トランスを採用しています。


LPレコードも聴けるようにしたかったので、
懲りずに、真空管フォノイコライザーを注文しました。
なお、アンプとイコライザーが1つになった、経済的なキットもありました。

イコライザー

↑ 販売店さんの解説 →

レコードはRIAAカーブ特性により録音されています。低音が下がり高音が上がっているのです。レコードを再生する時にはそれを戻してやらなければなりません。つまり低音を上げて高音を下げてやるのです。この回路をイコライザーと言います。イコライザーアンプには、2つの役割があります。 @カートリッジの出力(1〜5mV)を増幅してチューナーなどと同じ(100〜500mV)くらいにすること。 Aレコードの録音特性を補正してフラットに戻すこと。イコライザー回路には、CR型とNF型があり、一長一短ありますが、今回は、初段管のカソードに大容量のパスコンが入れられハムや雑音の点で有利なCR型を採用しました。 回路について真空管は、12AX7を採用しました。全く同じ回路2段で構成し、段間にイコライザー回路を入れています。入力の負荷抵抗値(インピーダンス)は、使用するカートリッジに合わせなければなりません。キットでは、最も一般的な抵抗値である47KΩとしています。電源はトランスの2次側230Vをブリッジ回路で整流し、B電源としています。 Rp100kΩ、Rk2KΩ、増幅度は57倍(35dB)、入力電圧100mVで歪は3%以下となります。イコライザー素子での減衰は1KHz、RIAAで-25dB、トータルゲインとしては、35+35-25=45dBとなります。

その1年後、真空管50BM8のシングルアンプも組み立てました、音的には、とてもクリアです。

私としては、なんとなく、PCL86のほうが、豊かな音に聴こえます。

50BM8 を使って、プッシュプルアンプ(10W)にできないかな と密かに思っています。


電源スイッチを切っても、コンデンサには電気(300〜500V)が貯まっています。
また、真空管は、かなり熱くなりますので、製作のときは、感電と火傷にはご注意ください。

私は、感電については、甘くみていましたが、パイロットランプを触って感電(100X交流)、
一瞬、両腕と胸前部に異様な感覚、反射的に離し、事なきを得ました。
これが、高電圧だと、筋肉が硬直して、とっさに離せないこともあるそうです。
また、聞くところによると、42Vでも、間が悪いと臓器が停止するそう(42V 死にボルト)です。
気をつけるしかないのですが、少しでも知っていること(経験)が大事と思いました。

2010年1月・・・アンプとイコライザーを点検してみた

回路を見ながら、テスターで、あちこち、測定する。
スイッチを入り切りして、テスターを見ながら、コンデンサーの電圧が変化するのを確認した。
だいぶ時間がたっていたので、大丈夫と思っていた が、感電した。
なんとか、命を落とさずにすんだ。

1ヶ所、かんたんにアース線がはずれたので直す。
イコライザーが変だったが、200kΩの抵抗がはずれていた。
ヴォリュームにガリがあったので、接点復活剤を少しさした。
スピーカーへの配線をシンプルな形に戻した。

2つのアンプの回路を見比べていると、いくつか、疑問が湧いてきた。
1−ヴォリュームの値によって、音の大きさはどう変わるのか?
2−出力トランスの一次側の抵抗値が7kΩと5kΩ・・・この違いは何だろう?

など