夢の中ではいつも 僕等は縛られることもなく 思い描くものは ただ望むままで 風にそよぐ蒼の海を 雄々しく駆けまわる獣の瞳 広い海を渡り 翔ぶ鳥の翼さえ 「このまま空へ飛び立てるなら  きっと汚れることもないはず」 きっと 涙こらえてた子供のまま 僕の心は 時を止めたままでいる 僕の箱舟を壊さないで 波にたゆたう その聖域は 唯一僕に許された 机上の楽園 あらそいの後はいつも 僕等は信じ合うこともなく この瞳を塞ぐ 冷たく大きな影 「僕のことばがとどかないなら  いっそ消えてしまえばいいのに」 いつか 心知ることもできないまま 傷付け合った 痛み抱いたままでいる 君の歌声に気付かないで ひとりの歌を 叫びつづけた 今は誰にも届かない 鉛色の歌 「すべてをうまくやり過ごせたら  きっとかなしいこともないのに」 きっと 涙こらえてた子供のまま 僕の心は 時を止めたままでいる 僕の箱庭を壊さないで 紙に描いた 僕だけの庭 唯一僕に許された 机上の楽園 vocal, chorus, steel guitar, nylon guitar, bass, bouzouki, programming : 黒田英明