譜面台の陰から
>第42回発表会後記<
第42回発表会も無事に終えることが出来て、
あっという間に7月も後半・・・。
9号、10号、11号と三連台風に気をもんで、
台風と衝突するのを不安に感じ、
上手くそれてホッとしながら終えた発表会。
以前に台風が当日に来てしまってゾッとした思い出がよぎった。
それもこれも内包して、
発表会の記録をアップして、
最後に今回の感想を書いてみたいと思います。
書いてみようと思って去年の発表会後記を読んでみると、
終了時間が早く終わったことを驚きをもって書いている。
今回はさらに時間を短縮して終わっている。
内容的には去年とほとんど変わりがない。
去年は始まりを少し早く始めたと記憶している。
今年は始まる前に一言話したこともあり、
開始時間ぴったりの始まりとなった。
若干時間的不安はあったが、
結果は去年よりさらにj感を短縮して終了した。
今までは時間の不安があって、
始まる前に一言挨拶と思ってもなかなかできなかった。
今回はとにかく話してみてどうなるだろうと思い、
実験的に舞台に乗って一言ですが話してみた。
不安は杞憂となって結果はさらに時間の短縮という結果で終った。
去年も時間短縮がどのような流れでできたかを書いている。
今年はさらに徹底されたということだと思う。
まず舞台への出入りがよどみなくスムーズに出来たこと。
曲の弾きなおしがほとんどなかったこと。
ステージマネジメントがみなさんの協力で淀みなく行われて、
進行が止まる場面が全くなかったこと。
若干こちらの思惑通りとはいかなず焦ったこともあったのですが、
そういうことが表に出ないくらい進行がスムーズだった。
結果今までで最短の所要時間で終了することが出来た。
始まる前の一言も大丈夫という気がした。
舞台に乗って話すというのも緊張するのですが、
まず主催者がみなさんの先頭に立って緊張して、
始まるというのが理想という気もする。
緊張の始まりのテープを切って落とすというところか・・・。
発表会というのは舞台での演奏が、
うまくいった、はたまたうまくいかなかったの感情が、
渦巻くところでもあるわけですが、
いろいろ演奏の感想を聞いていると、
ほぼミスをしたかしないかの程度によって、
うまくいったかどうかの判断がなされている気がする。
それは、まあ、当然と言えば当然のことなのですが、
こちらが聴いているとミスは全員していることで、
その程度で成功不成功を言っている気がする。
気がするというよりそれがすべてという感じだ。
ミスをしたかしないかで成功不成功の判断をしていると、
ほぼ全部不成功ということに結論が導き出されてしまう。
しかし、ギターという楽器を考えてみると、
なかなかミスなく弾き終えるというのは不可能に近いと思う。
世界的なプロの演奏会にずいぶん足を運んだが、
完璧な演奏がある一方でエッと思うようなミスをしてる演奏家もいた。
ミスということをまず目の前に持ってきて眺めてしまうと、
ミスをした演奏家はダメとなってしまうが、
そんな単純なものでもない。
ミスがあったとしても全体を通して非常に心に残った演奏会も多い。
発表会という場は自分の練習してきた演奏を振り返る場でもあると思う。
ミスというのは確かに気分の上下を左右する要素ではあると思う。
しかし、それでその演奏が聴いてるほうにとってダメという評価にはならない。
聴衆というのは演奏の全体の印象で良い悪いを決めている。
こちらがいい評価を持っていると本人は地獄の底に落ちたような表情をしている。
どうしても当事者というのは近視眼的に見る傾向があるから仕方のないことだとは思う。
しかし、一歩下がって客観的に自分の演奏を振り返ってみると、
かなり違った面が見えてくると思う。
ミスはなぜ起こったか・・・。
なぜど忘れがおこったのか・・・。
弾き始めのテンポは練習の時のテンポと同じに出られていたか・・・。
テンポが途中で変わってしまうということはなかったのか・・・。
演奏された曲の良い面と悪い面を、
しっかり把握できるかどうかが上達のカギだと思う。
せっかく舞台で弾くという経験をするわけだから、
いろんな面で自分の演奏を見てみると、
なかなか興味深く面白いものだと思う。
ミスをしたかしないかは確かに大事なことであるかもしれないが、
それだけで結論のすべてを決めてしまうのはあまりにもったいない。
ミスが起きる背景には必ず原因がある。
防げる面もあれば防げなかった面もあると思う。
上達していくにはそういう一つ一つのことに対して、
練習方法を考え実行していくことが大事なのではないかと思う。
ギターを趣味にする楽しみというのは、
いろいろやってみるということがあるのではないかと思う。
演奏結果に対しての一喜一憂もいろいろある中の一つだと思う。
なぜだ? に、対して、
いろいろ考えやってみて発表会で発表するというのも、
発表会で演奏する楽しみの一つだと思う。
発表会ごとに確かに皆さんは上達しているので、
こちらからすると毎回が楽しみになっていることも確かです。
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