譜面台の陰から





                             >緊張<





緊張する・・・。

アガル・・・。

演奏本番になると必ず出現する人間の反応ですが、

これが完璧を目指す演奏には最大の敵となります。

演奏するときというのは誰でもまず、

間違えずに弾こうという決意をもって舞台に出るわけです。

しかし、そうはいっても全く緊張感もなく弾く、

ということはできない・・・。

結局この緊張という生理現象によって起きなくていい、

事故というのが演奏には往々にして起きてしまう。

アガらずに緊張せずに自由に演奏したい・・・。

これは結構究極の想いではあるんだと思う。

しかし、緊張するという状態は、

ノルアドレナリンが分泌されて起きる生理現象だ。

生理現象というのはそうそうなくすことなどできるものではない。

ノルアドレナリンというのは人間の防御本能から出てくる物質だ。

結局普段とは違う状況の中に身を置いたときに、

身構えるということだと思う。

身構えれば筋肉は引き締まって呼吸も早くなる。

これが過度に起こってしまうと、

指先という微妙な感覚で弾く楽器というのは、

自由度が極端に落ちてしまう・・・。

筋肉が収縮することによって震えが起きてしまうこともある。

こうなると指先の微妙な感覚で弾く、

ギターという楽器は思うようにはならなくなってしまう。

しかし、この緊張する、アガるという反応を引き起こす、

ノルアドレナリンを出させないようにすれば一番いいということになる。

しかし、これは人間の防御本能からきてるものであるから、

出さないでというのは難しいと思う。

仮に出さないで緊張感をなくしてしまうとどうなるのか・・・。

全くその場の状況が体に記憶されないということが起こってしまう。

そうなってしまうと今度は意味のないものになってしまう。

上達もしないということになる可能性も出てくる。

人間というのは良いことより悪いことのほうを、

より明確に覚えるというのがある。

嫌なこと、よくなかったことというのは、

わりと瞬時にいくつも思い出すことができる。

しかし、よかったことというのは、

ポツポツくらいにしか思い出すことはできない。

結構忘れてしまったことのほうが多いのではないか・・・。

ノルアドレナリンが多く分泌されたことほど、

体が覚えてるというじょとだろう。

それによって危機管理がよりできるようになるんだと思う。

上達というのもこのノルアドレナリンの出る状態の積み重ねで、

体がより深く覚えて反応を早くして指の動きなどを、

俊敏に動かしていくことができるようになるのではないかと思う・・・。

結局緊張してOKということになるんだと思う・・・。

しかし、ただ単純に緊張するだけして演奏することは基本的にはできない。

どこかで緩和させて折り合いをつけないと、

演奏するということは基本的にはできないと思う。


まず一番に思うことは、

特にうまく弾こうということを思わないことだと思う。

うまく弾こうと意識すればするほど、

ノルアドレナリンはより分泌されると思う。

臨戦態勢がより強固になっていくということだ。

これではなかなか自由に弾くというのはできない。

ということはうまく弾こうという意識は持たないことだ。

しかし、単純にうまく弾こうと思わないというのも実際は難しい・・・。

上手く弾こうという意識を別のところに持って行くことはできると思う。

要するに意識の転換だ。

どこに持って行けばいいのかということだが、

まずテンポ・・・。

弾こうとする曲のテンポをまず考える。

上手く弾こうではなくてどのテンポで弾くのか・・・。

緊張した状他でのテンポ感というのは、

だいたいにおいて速くなることが多い。

ゆったりした気分で弾けるテンポを選べばいいと思う。

だれがどんなテンポで弾いていても、

自分のテンポをしっかり守って弾くことだ。

ミスを恐れないということも大事だと思う。

やはり弾く以上ミスというのはしたくない。

誰でも思うことだ・・・。

しかし、ギターという楽器は、

非常にミスしやすい楽器だということを忘れてはいけないと思う。

なかなか一か所もミスしないで弾くということはできない。

それならミスは当然と受け入れてしまったほうがいい。

これだけでもかなり気は楽になると思う。

しかし、ミスの仕方にもいけないミスの仕方と、

いいミスの仕方がある。

ミスは当然のこととして、

まずテンポを崩さずそのまま弾き続ける。

テンポリズムを崩してしまうと、

聴いた者の印象にそのミスというのは強く残ってしまう。

名でテンポ、リズムが崩れると印象残ってしまうのだろうか・・・。

一番大きな理由は時間の流れを崩してしまうからということができる。

人間というのは自然な時間の流れというのは、

特に気になることはない。

しかし、一定の流れの時間を何かによって崩されると、

それは強く印象に残るというのがある。

ミスの仕方というのはここに理由がある。

音を間違えようが出ない音があろうが気にせず、

テンポリズムを崩さなければいい演奏という評価になると思う。

人間の音楽を聴いている感覚というのは、

時間の流れを聴いてるということだと思う。

緊張から逃れるにはまずテンポからと言えると思う。

緊張感が高いと思ったら無理をせずよりゆっくり弾けばいいと思う。

音一つ一つをゆっくりしっかり弾いていくことを目指せばいいと思う。

緊張感がそうでもないと思えば、

練習通りのテンポでを目指して弾けばいいと思う。

音一つ一つを丁寧に弾くということは変わらないが・・・。

要するに自分に起こっている緊張感というのをよく知るということだと思う。

まず自分の緊張感というものをよく知ったうえでまずテンポからだと思う。





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