譜面台の陰から





                          >ハイポジション考<




  ギターの演奏を学んでいくうえで、

なかなか鬱陶しいのがハイポジションの曲の練習に入った時だ。

5フレットくらいまでは比較的順調に曲をこなしていけるのだが、

7フレット12フレットとハイポジションが出てくるたびに、

どうも音符を読み取ることに苦痛を感じているように思う。

実際に教えていて、

生徒の皆さんの反応がなかなか厳しい表情に変わってくるのが、

この5フレット、7フレット12フレットと、

フレットが上がっていく時だ。

なぜハイポジションになるにしたがって、

音符の読み取りに困難を感じていくのだろうか・・・。

もちろん何の理由もなく困難を感じるわけではなく、

しっかりとした理由があるのも確かだ。

その困難を感じる理由とはどこにあるのだろうか・・・。

その困難を克服する方法はどこにあるのだろうか・・・。

なぜ困難を感じるのかが分かれば、

その傾向に対する対策はあるはずだ。

 
 ギターを初めて触って、

弾けるようになっていく過程を少し離れたところから眺めてみたい。

まず初心者の段階があり、

初級の段階があり中級の段階があり上級高等の段階が、

ボケた境界線をまたいで見えると思う。

このボケた境界線の中で、

次のステップへ上る状況を経験をしてることになる。


 いわゆる初心者の段階から初級に開けてが、

一番印象に残る段階だと思う。

初めてギターを触ったということは、

触った本人にとっては事件というインパクトがあるから当然だと思う。

この一番印象に残ってる時に一番見ているのが、

実はネックの3フレットまでだ。

この3フレットまでというのが、

一番フレットを眺めてる期間が長いと思う。

また、ギターを弾く姿勢として構えてネックを見ると、

3フレットまでがはっきり視界に入ってる。

いわゆる一目で見ているということだ。

これが5フレットが見えてないかというとそんなこともない。

若干視界には入っていて、

やはり漠然と視界には入っているのだ。

特に3フレットまでの曲を目指して最初は練習をしていくと思う。

いきなり7フレット、12フレットという練習はしない。

ということは解放弦から3フレットまでの音というのは、

明確にインプットされていくと思う。

それだけ時間もかけてるから、

かなりしっかりとイメージされて覚えていられると思う。

しかし、ギターの場合この3フレットで演奏曲が終わるわけではなく、

5フレット、7フレット、12フレットと多様なフレットを使った曲が、

一定のレベルを超えると必然的に出てくる。

ところがこの5フレットを超えてくると、

3フレットまでに経験した曲のような、

たくさんの曲というのは出てこなくなる。

いわゆる定点に留まることがなくなるということだ。

またこの辺りから曲のフレットに対する多様性というのが出てくるし、

またそうでもないとメロディーに変化が出にくくなる。

3フレットまでの曲のメロディーと大差ない曲が続くというのは、

かなりこれも厳しい・・・。

また5フレットまでで止めてしまうと、

上達していくうえでの時間が長大にかかってしまう・・・。

これもまた問題を引き起こしやすくなる状況になってしまう。

やはり上達というのはある意味メロディーの多様性を追いかけていることもあるから、

同じ状況が長すぎるというのはいい結果は生まないと思う。

ではなぜ7フレット12フレットいうフレットが出てくると、

譜読みが厳しくなるのだろうか・・・。

 
 ハイポジションの譜読みを難しくしている原因の一つは、

3フレットを練習してる間に、

まず視界に入ってないということが一つあると思う。

要するに出てきて初めてそこにフレットの存在を認識する、

下手をすると初めて見たという気がするのではないだろうか・・・。

3フレットまでを見た時と同じ印象というのだろうか・・・。

5フレットまでは何とか6弦までの音を把握出来ても、

7フレット以降の6弦までの音を理解するのは、

かなりの困難を感じるのではないだろうか・・・。

5フレットが比較的7フレット以降のフレットより分かりやすいのは、

一つには3フレットを見ているt気に視界に入っていたことも影響してると思う。

しかし、7フレット以降というのは全く認識もなく、

なんの音か判断する目印も実際分からないのではないだろうか。

いわゆる皆目見当がつかないということだ。

しかし、ギター曲というのはレベルが上がってくれば、

ハイポジションというのは必ず出てくるもので、

実際ハイポジションを使った曲にギターの良さが出てる場合がほとんどだ。

このハイポジションを3フレットまでの音のようにわかる方法はないだろうか・・・。


 とにかくハイポジションの曲をたくさん弾いて覚えるというのもありだが、

これもそれだけの時間というのがたくさんある状況というのは、

いまの日本にはあまりないかも・・・。

では効率よくという考え方がここで出てくるわけだが、

効率よくといっても今日寝て、

明日起きた時にはわかってるというのもあり得ない。

しかし人間の記憶ということを考えてみると、

意外に理解する時間は短縮できるかもしれない。


 なぜハイポジションがなかなか記憶に残っていかないのか・・・。

一曲が弾けるようになって次のハイポジションの曲にいくと、

ハイポジションのパターンは当然変わってくる。

そこで戸惑うのは前の曲の応用が全く効かないということだ。

また最初からというイメージになってしまう。

なぜ残っていないのだろうか・・・。

曲を構成しているポジションというのは、

非常に多様性を持っており、

それを全部記憶しておくことは原則できない。

しかし、暗譜しないと通して弾くことができないから暗譜して練習する。

この暗譜した段階でもうハイポジションという認識は、

消え去ってしまっている。

次の曲で前の曲で読んだハイポジションというものが応用できない原因の一つだ。

こうなるといつまでたっても同じところを、

ぐるぐる回ってるにすぎないという状況に陥ってしまう。

これがハイポジションが読めるようにならない原因の一つだ。

3フレットまでは音符を見ながらポジションを認識しながら練習できる。

しかし、7フレット以降の曲になると暗譜をしないとメロディーが繋がらない。

ハイポジションの音とフレットを認識しながら練習する時間は短くなる。

また譜面を見てないで練習する時間も長くなる。

その間にきれいさっぱりハイポジションの認識は消えてしまう。

いわゆる残ってない状態になってしまう。

いつまでたってもハイポジションが一目で確定できるようにならないのは、

これが大きな原因となっていると思う・・・。

やはりハイポジションを認識できるようになるトレーニングは必要なんだと思う。

ハイポジションの過程に入った時から、

曲の練習とは別に練習ではなくてトレーニングだ。

特にハイポジションが認識できる人とできない人がいるわけでもない。

器用、不器用はある程度あるかもしれないが、

トレーニングをして出来るようにならない人はいない。

要するに誰でも間違いなく理解できるようになるということだ。

記憶に残らなければ残るようにトレーニングすればいいということだろう。

これはそう難しいことではないと思う・・・。





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