譜面台の陰から
>積み重ね<
今年もいよいよ大詰めですね。
今回は、生徒の皆さんの演奏を聴いての今年を、
つらつら振り返ってみたいと思います。
演奏する機会というのは大きいものでは発表会、
年末のクリスマス会とあります。
それ以外に教室主催のコンサートが二回ありますね。
人前で演奏するということは、
レッスンで演奏することの何倍もの進歩をもたらすと思います。
人前で演奏する機会というのは、
意外なほどないものだという気がします。
なんとかもう少し演奏できる機会を作りたいなということで始めたわけです。
年々生徒の皆さんの演奏する曲のレベルが上がってくると、
一発勝負でうまくいくということも少なくなってくると思います。
発表会でうまくいかなかった演奏をもう一度チャレンジできれば、
その曲に対する結果はかなり違ったものになると思います。
高度な曲であれば何度か挑戦しながら、
曲の演奏レベルを前進させていくということも必要だと思います。
新しく買い求めた楽器で演奏してみるというのも、
一回ではなく複数試せればだいぶイメージも変わってきますよね。
どうしても最初のころの演奏スタイルから、
抜け出せないということもありますが、
演奏曲のレベルが上がっていく過程でイメージを転換していかないと、
単純にその時だけの演奏の出来で、
その曲の演奏を自己評価して終了させてしまうんですよね。
発表会のプログラムの曲目を見ていると、
もうてっぺんに届くような曲も見受けられます。
そのような曲を一回の演奏ですべて終了させてしまうのは、
なんだかもったいない気もしますね。
本番の演奏を振り返ってみて、
少し演奏の吟味をしてもいいのではないかと思います。
演奏レベルの高い曲目は一回の演奏では、
なかなか結果が出せないということがあります。
どこをどうしたらどうなるのか、
その演奏に対しての吟味を繰り返すことによって、
その曲の自身の演奏レベルを上げることができるんですよね。
何もしなければ何も変わらないというのは、
普通によく言われることですが、
そこから抜け出すのって結構大変なことですよね。
あまり変化を求めなくなるのが人間ですから・・・。
でも、趣味というのは常に新しい自分を見ることのできる、
唯一のものですよね。
客観的に自分を見ることのできるものだと思います。
ギターを練習して演奏することの意味はそこにあります。
普段見えない自分を見ることができるというのはなかなかのことです。
一つの曲の演奏に対してどう向き合っているのか、
そこに自分がいるんですよね。
発表会とクリスマス会とに買演奏する機会を設けてますが、
同じ曲を演奏してはいけないなんてことはなくて、
その曲に対して新しい発見があれば、
何度演奏してもいいと思います。
諦めるというのはほんとにまったくつまらないことですよね。
プログラムの曲名を見ていると、
魅力的な曲が並んでます。
こういう曲が弾けるようになってることも驚きですが、
積み重ねようとする曲は少ないですね。
常に新たにということはあると思います。
しかし、弾いてきた曲を常に新たにも、
あってもいいと思います。
プログラムの曲を見ていると、
一回の演奏でなんとかなるような曲はそうはない気がします。
最近のプログラムを見ているととくにそういう感じがしますね。
新しい曲への興味というのは確かにあります。
それを否定する気はありません。
しかし、積み重ねていく曲があってもいいと思います。
この教室には少なくとも4回演奏する機会があります。
全部出演なんてことは、なかなか大変かとも思いますが、
積み重ねるものがあればレベルを問うことなく出演はできます。
2022年、新たな気分での幕開けもいいですよね。
日々新たという言葉はちょっと古くなりつつある言葉ですが、
意外に目の前に転がってるかもしれないですよ。
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