譜面台の陰から
>「どう向き合う」<
発表会が終わって、
7月も、もう終わり・・・。
オリンピックが始まったらコロナ菌の大爆発・・・。
コロナ菌の拡大は頂点が見えないのが厄介ですね。
ワクチンさえ打つ人が増えていけば終息する、
というのが菅首相の見解です。
これは繰り返し言ってますよね。
オリンピックが終わって、
どうなってるかが一つの目安じゃないですかね・・・。
発表会が終わってポコッと一つのことが浮かびました。
録画した演奏を確認しながら、
演奏した方たちはどう演奏する曲と向かい合ったんだろう・・・。
皆さん真剣に日々練習し、
レッスンの時でもその気持ちというのはかなり伝わってきたのですが、
演奏する曲を練習するときに、
その曲に対してどんなことを考えてるのかなぁ・・・、
と、フト浮かんだのです。
なにをどう考えて練習するのも自由で、
大きなお世話ということもあるのですが、
ここはひとつ個々のことは脇にどっと置いておいて、
演奏する曲に相対するときに、
どう向き合うかをちょっと考えてみたい。
曲を練習しながらけっこういろんなことを考えて練習してるとは思います。
しかし、実際に曲というのは三回変わっていて、
同じ曲を続けて練習するということはないわけです。
しかし、ちょっと練習してるときのことを振り返ってみてほしい。
前と同じようなことを思って練習してるのではないか、
曲が変わっても考えることは何も変わっていない。
同じように考えて同じように練習する。
以外にも曲が変わっても全く変わりのない考えで、
練習するのが定番になってるのではないでしょうか・・・。
いわゆるいつもの練習・・・スタイル。
人によって曲に対する考え、
またどう練習していくのかは全く違うのです。
いわゆる練習へのアプローチが違うということです。
まあ、これじゃこれで悪いことはないのですが、
少し見方を変えて、
練習するパターンを変えてみてもいいのかもしれないと思うのです。
新曲の楽譜を見て、最初から音符を一つ一つ拾っていく、
とにかく、フィーネを目指して音符一つ一つを拾っていく・・・。
当然と言えば当然なんですが、
ここで楽譜への向かい方を少し変えてみてもいいんですよね。
新曲というのはとにかく(なんだろう?)を解決するために、
それこそ必死に音符を拾っていきますよね。
初心者の時はそのアプローチの仕方がすべてだったと思います。
しかし、今回の発表会の参加の人たちは、
かなり場数も踏んできてるんですよね。
ここらへんで楽譜へのアプローチの仕方を少し変えてみてもよさそうです。
そういうとなんだろうと思われるかもしれませんが、
楽譜を開いてみると、
単純に音が混んでるところと空いてるところがありますよね。
また低いポジションと高いポジションがありますよね。
練習するときは最初から音符を拾っていきますよね。
それが普通ということですが、
そういう練習をすると最初は練習回数が多くなり、
後半は練習回数が少なくなりがちですよね。
曲が長くなれば長くなるほどその傾向は強くなってきますね。
前半がうまくいっても後半でミスが出るということも、
そのあたりに原因がある場合が結構ありますよね。
ここらあたりで楽譜への向かい方を変えてみてはどうでしょうか・・・。
向き合い方を変えてみる・・・。
楽譜の読み方を少し書いてみたのですが、
向き合い方を変えるって実は人間にとって結構難しいですよね。
いわゆるこだわりというのが歳とともに強くなっていく。
まあ、これはだれしもあることなので否定するということではありませんが、
自分のこだわりに凝り固まってしまうと、
いわゆる頑固爺とか頑固婆とかいう種族に入ってしまうこと多々ありですよね。
今いる自分を否定的なことを言われると防御本能が働くってことですね。
しかし、少し防御本能を脇に置いて、新たな見方を取り入れてみると、
意外に新しい発見とかあったりしますよね。
新しい見解と意見とかをよく吟味してみると、
そこにニューフロンティアが広がったりします。
向き合い方を変えるということはそういうことでもあるんですね。
もちろんすべてということではないですが・・・。
初心者の時のことって強烈な印象があり、
そこがすべての基準になってしまうこと多々ありで、
なかなかそれを超えてというのは難しいところがあるんですよね。
仕事でも、ギターを始めたころも同じようなもんです。
CDなど聴いていい曲だなと思って、
練習し始めると最初に聴いた印象が強すぎて、
ひたすらそれに近づけようとする。
プロの演奏と同じようにというのはまず無理なわけですが、
最初の印象が強いのでついついその方向に突き進むんですね。
まあ、結果は推して知るべしです・・・。
その曲を始めるきっかけはあるわけで、
それに近づけたいと思うのは当然だと思いますが、
どこかで向かい合う視点を変えていかなければ、
どこかでポキリと折れてしまうのは当然ですね。
常に自分の曲を見る視点を変化させていく。
仕事でもそれは当てはまるのではないかと思うのです。
受け身ではなくて前向きに。
一つの方向しか見ないというのは受け身ですよね。
前向きに見るということは新しい道筋を探るということでもあるんですね。
自分を生かせる道を見ていくということです。
常に自分の立ち位置を見て、
向き合い方を変えていく・・・。
そこで新しい自分に巡り合ったりするんじゃないですかね。
何年もギターを練習してきて、
楽譜を読み方が初心者の時と同じということはまずない。
今の立ち位置で楽譜との向き合い方を考えてもいいのかも・・・。
猛暑ではありますが、
少しもろもろのことで、
この「向き合い方」を探ってみるのもいいのかもしれない。
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