譜面台の陰から
>「鈍感力、敏感力」<
もうすぐ発表会がありますね。
第48回という回数になりました。
あと2回で50回という節目に到達です。
ずいぶん長く続いたのもだなと思いますが、
最初のころのプログラムを覗いてみると、
ほんとに今から見ると可愛いというか、
シンプルというかそういう曲がほとんどでした。
48回目のプログラムを見てみると、
これはほんとにすごい曲が並んでいます。
うまくいったりいかなかっりを繰り返して、
今回このレベルに到達したと思いますね。
ただ一曲が非常に長くなっているので、
時間の配分がやたら難しくはなってます。
本番がどうなっていくのか楽しみではあります。
コロナ禍二年目の発表会として記録にも記憶にも残っていきそうです。
感染防御に万全を期していきたいですね。
「鈍感力」というタイトルでは、
依然誰かが本を書いていたよ運気がしますね。
読んだことはないのですが、
若干興味は沸きますね。
今回は、演奏についての鈍感力、敏感力ということで、
書いてみたいと思います。
本番の演奏というのはいろんな複雑な要素が絡み合うように出てきますよね。
平素は全然反応しないところで手が震えたり冷や汗が出たり、
大変な状況に陥ったりします。
これは平素とは違った環境に身を置くことで、
人間の持つ感覚が非常に敏感になるんだと思います。
状況の切迫感という経験のない小学生以下だと、
ほぼ出てこない状況です。
大人になるにしたがって状況に対するホルモンの出方が多様化して、
なかなか単純な意思では抑えられない状況が出てきますよね。
こういう状況が本番の演奏の最大の敵になりますよね。
ここで必要になってくるのが鈍感力ですよね。
鈍感というとあまりいいイメージというのはないですが、
実は人間にとっては鈍感と敏感を、
うまくコントロールできるかは大きなことですよね。
実際、舞台の上に出てしまったら、
もう鈍感力の勝負といっていいと思います。
それでも完全に100%鈍感になってしまうと演奏は成立しないですが、
かなりの部分で鈍感力が発揮できれば、
意外なほど好結果をたたき出すことはできると思います。
敏感力というのはどこで発揮するのでしょうか・・・。
これが一番重要になるのが、
曲を練習して仕上げていくときの状態ですね。
音楽というのは、音色、リズム、ハーモニー、音色はメロディーとも言えますね。
この音楽の要素を楽器で表現するわけです。
ここで問題なのは鈍感力をここで発揮してしまうことです。
練習してるときに音楽の要素をボケッとさせてしまうと、
この状況で舞台の上に立って鈍感力を発揮してしまうと、
いやはやなんともの結果になるわけですね。
練習の時には音楽の持ついろいろな要素を、
敏感に取り入れて練習した方がよさそうです。
そのうえで舞台に立った時に鈍感力を発揮できれば、
そこそこ結果はついてくると思います。
鈍感力と敏感力というのは、
人間の感性のバランスをとるうえでは非常に重要なものだと思いますね。
どのように敏感力と鈍感力を発出できるかは、
やはりこれもトレーニングなのかもしれないですね。
いきなり無防備に舞台の上に立つということはできるだけ避けたいですね。
今回の発表会の舞台ではどうでしょうか・・・。
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