譜面台の陰から


                 >「意欲」について<


 人間の気分、感情というのはなんか不思議な面がありますよね。

時、場所、遭遇によって同じ人でも全く違って感じることがあります。

いつも全く同じなんて人は皆無ということでもあるわけですが、

時、場所、遭遇によってなぜ人間て変わって見えるのでしょうか。

なぜかなと聞いてみると、それは当然じゃないかという答えが100%。

そう言ってしまうともはや何の言葉もないわけです。

人間の気分というのはなぜプラスになったりマイナスになったりするのでしょうか。

「人間だから当然である」まあ、至極当然な答え・・・。

では、なぜ気分という無限の項目を持つものが発生するのだろうか。

これは偶然ということはないんですね。

 人間にはホルモンという分泌物があって、

その中のいくつかが常に分泌されてるんですよね。

bケーッとしていても歩いてても、

それによるホルモンが分泌されてるんですね。

このホルモンというものがすべてなくなってしまうと、

人間としての生命は終わりってことになるんですね。

心の平穏を保つホルモンセロトニン、オキシトシン・・・。

幸福感をもたらすホルモンといわれてますね。

逆に怒りや闘争心を表出するアドレナリン。

悲しい時はノルアドレナリン・・・。

いろんなホルモンの発出によって、

人間の感情というのは動いてるんですよね。

このホルモンの発出にかかわってくるのが音楽。

ま。あまり新しめのことではないですが、

どのような音楽が耳に飛び込んでくるかで、

どのようなホルモンが分泌されるかが分かってるんですね。

音楽療法というのが最近確立されてますよね。

これは結構医学的にも認知されてるようです。

音楽によって必要なホルモンを発出させようというわけです。

ノルアドレナリンという、

悲しみのホルモンを誘発させるような音楽はだめのようです。

最近のダンスを交えた歌では、

若者のアドレナリンというホルモンを発出させるんですね。

アドレナリンというのは怒りのホルモンではあるのですが、

そのアドレナリンを発出させることによって、

その後に来る落ち着きのあるホルモンを発出させるんですよね。

 では、やる気を出させるホルモンはドーパミンです。

人間というのはドーパミンの発出によって出たやる気に対しての対価、

これを期待してるんですね。

しかし、ドーパミンとともにやる気を出しても、

相応の結果というのは簡単には出ないですよね。

この時にグルタミン酸という物質が出てく来てイライラさせるんですよね。

子供だと泣いたり叫んだりしてごねるというのがありますが、

大人だとそうはいかないのでなんとかして、

セレトニンなどのホルモンを発出させようとするんですね。

いわゆるストレス解消ということです。

これがうまくいくか行かないかで、

その後の経過も違ってくるんですよね。

 人間のやる気というのはどういうところで発揮されていくのか。

ドーパミンがどのようにしたら発出されていくのか、

やる気ホルモンもボケッとしてるだけでは出ては来ないですね。

人間というのは不思議なもので、

先が見えないことに対してはそれが前に進まざるおえない時、

ドーパミンをより高い濃度で発出させるんですね。

ただこの場合はまずよほどのことがない限り、

回避行動をとりますね。

「君子危うきに近寄らず」というのがこれでしょうね。

あまりドーパミンを発出し続けると、

揺り戻しがあるので要注意ではあります。

いわゆるその後なにも力が出てこないという状況です。

 人間というのは多種なホルモンに支配されてると思うのですが、

なんのホルモンを発出させるかということについては、

人間はより賢く離れるんですね。

ホルモンというのは生き物ではないので、

なにもしなければ発出もされないんですね。

なにもというとちょっと違うかもしれないですが・・・。

このいろんな気分の状況を作り出すホルモンを、

どんな状況に身を置けばどんなホルモンが発出されるのか、

人間というのは無意識に行動してその状況を作り出したりしてますね。

これを意識的に気分を持っていくこともできるんですよね。

子供のころはうまくコントロールができないので、

いろいろぶつかったりしますが、

長じてその経験の積み重ねで結構できるようになるんですよね。

趣味というのはこのいろんなホルモンを発出させるには、

一番いいものなのかもしれないですね。

嫌いで趣味に携わってる人もいないでしょう。

 ギターであれば曲が新しくなればそこに取り組むときには、

ドーパミンが発出されます、いわゆるやる気ホルモンです。

一つの曲を完成させていく過程において、

いろんなホルモンが小さく発出されていくんですよね。

それによっていろんな感情が出てくるんですよね。

いろんな感情が出たり入ったりするということは、

自分自身が新鮮でいられるということにもつながりますよね。

こういうホルモンのいったり来たりが希薄になると、

世間における自分というのはつまらなくなりますね。

常に方向性をもって、そこに向かってやる気を出していく。

それによっていろんなホルモンが出たり引っ込んだりしていく。

そこに身を置く限り人間というのは新鮮でいられるんですよね。

意欲は取り組むから湧いてくるんですね。

意欲が湧いてきてからというには人生はあまりに短いですよね。



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