譜面台の陰から


                  >「ギターの弦の音」について<


 
緊急事態宣言がどこまでいくのか。

なんだか延長必死ですね。

どこまで延長されるんだろ・・・。

 ギターを弾いていて、

良い音だなぁ・・・と思うことがあるだろうか。

もっと言えばギターのどの弦の音が好みだろう・・・。

ギターの弦というのは六本あって、

一弦から六弦まで太さの違う弦が並んでいる。

それぞれピッチの違う弦が並んでるわけですが、

一本一本鳴らしてもピッチが違うのはもちろんですが、

音色もずいぶん違いますよね。

この六本の弦の組み合わせでギターの曲はできている。

当たり前ですが・・・。

それぞれ音色に違いのある弦が組み合わさって、

一つの和音が響くわけですが、

音色が全然違うのに不思議と統一が取れて聴こえますよね。

一本一本弾いたらピッチの違いだけじゃない違いがありますよね。

これを同時に和音として鳴らすと全然違和感がないわけです。

実は、和音を弾いていても一本一本の音色は違うのです。

和音として弾くと全く違いが分からなくなりますよね。

不思議だと思いませんか?

低音なんて高音とは似ても似つかない音ですよね。

しかし、一緒に和音としてうぃくと違和感なく聴こえてきますよね。

この違和感のない原因はなんだろう・・・。

実は響きにあると思うのです。

音色の違いを響きによって分からなくしてしまうのです。

和音を弾いたとき一本一本の弦の音色は聞き分けられないですよね。

これは響きの中に音色の違いが閉じ込められてしまうからんですね。

音色の違いは聴こえてこなくて、

響きだけが聞こえてくるんですね。

和音が響いていても実際は音色の違いはあるんです。

和音をアルペジオのようにして弾いてみると、

一本一本の音色が聞こえてきますよね。

一本一本の弦を一緒に弾くと、

響きだけが耳には聞こえてくるんです。

耳の聞き取る力の優先順位がそうなってるんですね。

その響きに味わいを加えようとするときに、

一本一本を少しずらしてアルペジオのようにして弾くと、

響きプラス音色が加わって、

他の楽器にはない味わいが出てくるんですよね。

ギターの持つ表現力といっていいと思います。

 音色というのは楽器によっても違いがあります。

爪の質によっても違いがあります。

硬かったり柔らかかったりで違いがありますよね。

形によっても弦を弾く角度によっても違いがあります。

同じ音というのはないんですね。

言ってしまえば個性を出しやすい楽器ではあるんです。

一度単音でメロディーを弾いてみてください。

一弦で弾くか二弦で弾くかでずいぶん印象は変わりますよね。

難しメエロディーでなければ三弦でも弾けますよね。

メロディーは同じでも使う弦によってずいぶん印象は変わりますよね。

四弦で弾いてみればさらに大きく違ってきます。

メロディーは同じでも使う弦によって大きく違って聞こえてきますよね。

ハードトーンで弾くかソフトトーンで弾くかでも、

かなり違った印象になりますよね。

ギターという楽器の面白さというのは、

このあたりにあるのではないかと思います。

曲が同じでも弾きて引手によって、

ずいぶん違った印象を弾く出すことができる楽器です。

そこにもギターという楽器の持つ面白さがあるんですね。

たとえば「ちょうちょ」という童謡のメロディーを、

一弦から六弦までで弾いてみてください。

メロディーは同じでも全く受ける印象は違いますよね。

「ちょうちょ」は高音域で弾くという固定観念を取り払って、

六弦で弾く「ちょうちょ」を弾いて聴いてみると、

ぜんぜん違った世界観になりますよね。

はたしてどの世界観が自分にフィットするだろうか・・・。

固定観念を取り払って聴いてみると、

意外な自分の好みって出てきます。

ギターという楽器をただ単純に弾くのではなくて、

もう少し多面的に聴くことができれば、

面白さの世界というのはもっと広がるのではないかと思います。

ギターという楽器を弾いていくのであれば、

こういうとらえ方もありではないかと思います。

もうすぐ二月・・・。

一年はあっという間に過ぎてしまうので

もう少しギターを演奏する自己の感性を、

多様化していってもいいのではないのかなと思います。

ギターの弦を一本づつ弾いてみて、

ギターの六本の弦のどの弦の音が好みでしょうか・・・?。


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