譜面台の陰から


                     >自分の世界<


 2020年も残り二か月となりましたね。

2020年はコロナウィルスに制覇されてしまった一年。

ほとんど身動きが取れない状況でした。

なんだかほんとにまったくまいりました・・・((+_+))

なんだか陰鬱な気分のうちに一年が終了かなぁ・・・。

でも、これも気の持ちようってこともありますね。

また来年に期待しましょう。

 今回ちょっとつぶやいてみたいなと思ったのが、

「自分の世界」ということ・・・。

人間生まれた時からそれぞれ自分の世界というのを持たされてますよね。

兄弟、姉妹でも同じとうことはないわけで、

顔も違えば感覚も違うというのはありますよね。

同じ親に育てられても一人一人持ってる世界というのは同じにはなりませんね。

社会に出れば兄弟、姉妹でも全く別の人間がいるわけです。

こう見ていくと全世界の人類は、

同じ世界観を持ってるわけじゃないということです。

何十億いるかは知らないですが、

まったく同じ世界観を持った人っていないんですよね。

主義主張が同じであっても持ってる世界観は違う・・・。

でも、人間って人と合わせようとする感覚を持ってるんですね。

それぞれ違っていても合わせときゃ無難かなという判断があるんですね。

「人間は考える葦である」パスカルのパンセの中の一説ですが、

この考える葦というのがすごく言い当てていて、

この人間の弱さをうめるために備わっているのが、

合わせるという感性なんですね。

このへんは言い出すときりがなくなるのでここまでにして、

 ここからが主題になります。

ここはギター教室なのでギターのことについて書いてみたいのですが、

生徒の皆さんにはギターを始めるきっかけというのが、

いろいろな媒体から入ってくる情報でギターっていいなということで、

ギターを始めてると思います。

それはほんとに重要なことでその接触がなければ、

ギターを自分の中で取り上げるということはなかったと思います。

いろいろある扉の一つを開けたわけですね。

最初は聴いたこともない練習曲を弾いたりするので、

みなさん同じような演奏をするんですね。

知らないわけだから当然ですよね。

練習を積んでいくとだんだん演奏力が上がってきます。

演奏力が上がってくると、

聴いたことのある曲名が練習する曲に出てきます。

ここからが大きな分かれ目になってくると思います。

初級の上あたりになると、

YouTubeなんかに動画がアップされたりしてるんですよね。

知らない曲だったりするとそこから情報を得て、

そのとおりになろうと練習するんですよね。

YouTubeで上がっている演奏がどうなのかの判断もつかないまま、

ひたすら追いつこうと練習するわけです。

YouTubeに上がってる演奏というのは、

その曲ののさらに上をいっている人がアップしてるわけですから、

その曲のレベルで練習してる人には追い付かない場合が多い。


結果結構「なんだそれ?」的な演奏になってしまうことがほとんどです。

それはそれで仕方ないことなんですが、

そこで一歩下がって考えてほしいのは、

この演奏は自分のレベルの人が弾いてるのかどうかです。

自分の今持っている世界と共有する人が演奏してるのかどうかです。

ほとんどはあり得ないですね。

YouTubeにアップされている演奏者と自分とは、

そもそも世界が違います。

もちろんそんなことは言われなくてもわかってるわけですが、

知らないということはなかなか手強さがあって、

簡単に自分とは関係のない世界へひきずり込んでしまうんですね。

しかも白紙状態のところに入り込んでくるので一気に染められてしまいます。

この状態を変えるのは結構至難の業で、

相当繰り返し言ってもなかなか変わらないです。

先日「ギターソロコンサート」で金氏が演奏しましたが、

どの曲の演奏もなかなか趣味の世界で真似することはできないです。

こういうコンサートを聴きに来る人ってかなりのレベルの人が多いのですね。

耳障りがいいと真似したくなるんですね。

しかし一流のプロと同じレベルの演奏にはなりません。

こう言ってしまうと身も蓋もないと感じられるかもしれないですが、

そこで重要になってくるのが自分の世界をどう理解するかです。

もちろんプロの演奏家というのは普通以上に指が動きます。

しかし、音楽というのはそれだけじゃないんですね。

いろいろなたくさんの要素で出来ていて、

テンポだけで出来てるわけではないんですよね。

早く弾ければいいってもんじゃない・・・。

ただスピード感というのは、

一番わかりやすいというのがあるかもしれない。

しかし、音楽表現というのはまさかテンポだけってなことはないわけです。

そこで重要になってくるのが自分の世界ですよね。

自分が演奏するにあたってどういう世界観を持っているのか。

音楽の持っているいろんな要素をどのくらい自分の中に持っているのか。

演奏というのは音楽の総合芸術でもあり、

自己表現でもあるわけですよね。

自己表現がテンポだけっていうのもちょっとむなしさがありますね。

ピアノ、フォルテ、クレッシェンド、デクレッシェンド・・・。

一曲の中にはいろいろなことがありますね。

人それぞれ音楽観というのは違うわけですから、

それを楽しむというのが鑑賞ということなんですね。

CDという手っ取り早い方法があるのですが、

それは曲の輪郭だけを伝えるに過ぎない。

やはり実際に足を運んで人が弾いてる生の音楽を聴くことですよね。

それといろいろな音楽楽器を聴いていくのも重要ですね。

ギターだけが音楽のすべてじゃないんですから・・・。

自分の音楽観を広げていくにはどうしたらいいのか・・・。

ギターにとどまらず色々な音楽を聴くことによって、

自分の中の音楽の芽を育てていく。

せっかくギターという楽器で音楽の世界に足を踏み入れたのであれば、

小さな世界にとどまらず、

その小さな芽を育てていくということが大事ですね。

生きている人間の中にある感性という世界も、

育てないと大きくならないんですよね。

自分で育てた自分の中の音楽世界を、

ギターという楽器で表現できるといいですね。

自分の持つ世界の表現のある演奏というのは、

たとえ緊張していても伝わるものってありますよね。


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