譜面台の陰から
>流れ<
台風が来て少し気温が下がって、
また来てさらに気温が下がる。
夏前の天気予報だと残暑は10月まで続くと言っていた。
ほとんど絶望的気分になってましたが、
天気予報も良い方向にズレて、
9月の半ばから順調に気温は下がりました。
コロナ菌は変わらないですが、
なんだか慣れてきた面もありますね。
この四連休の人出を見るとそんな感じがします。
連休が終わってしばらくすると、
一気に感染者が増えるかもしれませんが、
それも想定ないってことなのかもしれないですね。
今回のテーマは「流れ」
非常に短いタイトルではあります。
最近ギターの演奏を聴いていると、
なんか流れというのが意識されてないような気がしないでもない。
流れって曲のメロディーの流れなんですけどね。
ギターという楽器はメロディーだけ弾くということはなくて、
和音も一緒に弾きますよね。
複数の弦を押さえて弾くというのはかなり大変なことだと思います。
結果メロディーの流れが犠牲になることがよくありますね。
音楽というのは時間の流れというのが非常に大きな意味を持つ芸術なので、
流れるように弾くというのがテーマって感じもしますよね。
流れるようにということはメロディーが途切れずに、
聴き手の耳に入ってくるということですよね。
ギターはこれが非常に難しい楽器なんですね。
弦を複数押さえるときにわずかに間が開きます。
今押さえてる和音から次に抑えるべき和音に移るときに、
わずかに間が開いてしまうわけですよ。
人間の耳というのは便利にできていて、
そういう間に慣れてしまうんですね。
結果、なんだか繋がって聴こえるんですよ。
難しい曲になればその現象はかなり顕著になるわけですが、
難しい曲というのは和音が複雑で、
それが繋がって書かれてたりするんですね。
押さえミスを犯すことがお約束のようになってしまうわけです。
その押さえミスが一定の間の時間的距離があると、
聴いてる耳も気づくわけですね。
そこで繋がらないということに違和感を覚えるということになりますね。
和音を移動しながら間を開けずに弦を押さえていくということは、
まず、テンポとの関係が大きいです。
自分の曲に対する気持ちと、
実際に押さえていく指とはなかなか一致しないものです。
これまで相当な数のプロの演奏とか、
アマチュアお方の演奏を聴いてきましたが、
たとえプロの方でも一致してないなという感じがありましたね。
そうなると、あっ!というミスにつながってるような気がしました。
しかし、そんな少しの時間の間があっても、
全体の流れができてるとほとんど印象には残らないんですね。
あまり大きく時間の流れが止まってしまうと、
確実にいい印象は残らないんですね。
ギターという楽器は押さえミスが起こりやすい楽器ですが、
流れを阻害する時間を最小限にすれば、
いい印象の演奏というものは成立するんですよね。
押さえミスをしてはいけないではなくて、
時間の流れを止めないということです。
人前で演奏するときは緊張もあるので、
和音と和音との連結するときにミスをしやすいです。
しかし、そこで慌ててしまっては元も子もないんですね。
そこで慌てず極力間を開けずに演奏していけば、
ミスの印象はほとんど残らないんですね。
ミスすることを気にするより、
流れを切らないということを意識して演奏することです。
演奏の印象というのは一部分だけを聴いての判断ではないので、
そこに注目しないといけないですね。
全体の流れがミスしたことより勝っているならば、
聴いた後の印象はいいものになっていくんですよね。
演奏したことを嘆くより、
流れがどうだったかをテーマに考えるべきですね。
コンサートありクリスマス会ありと演奏する機会もあるので、
ぜひ「流れ」ということを意識して、
演奏してみたはいかがかと思いますね。
ミスしたことより流れがどうだったかを気にしてほしいです。
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