譜面台の陰から



                  >第46回発表会を終えて<



 
第46回発表会も終わって少し時間が経ちました。

なんだかバタバタしていた感じもだいぶ落ち着いてきました。

次の新しい曲に向かって練習が始まってますね。

それにしても今年の発表会は、

今までで初めてではないかという雨の一日でした。

雨が降ったというのはありましたが、

一日中雨が降るというのは初めてでした。

ザーザー降るのではなくて小ぬか雨というんでしょうか、

梅雨らしい雨でこういう雨は歩いてると結構濡れるんですよね。

そのせいか気温が低く抑えられていつもの猛暑というのはなかったですね。

例年だと発表会の前後に梅雨明けして猛暑の中の発表会となるのですが、

今年は梅雨が長く気温も低い状態での開催となりました。

 今年の特徴と言いますか、

とにかく一曲が長く時間との戦いとなりました。

それだけ出演者のレベルが上がってきたということです。

ただ時間には制限があるので、

主催サイドでは時間の節約が求められました。

いろいろ工夫しながら、

なんとか時間内に全部の演奏を収めることができました。

皆さんの協力も時間の節約に一役買っていたんですよね。

深くお礼を申し上げる次第です。

ありがとうございました。

 プログラムの曲目を眺めると、

まず、すごい曲が並んでいることに気が付きます。

演奏会用の曲がずらっと並んでるんですね。

演奏の容易でない曲がずらりと並んでるのが目を引きます。

演奏会を飾るような曲が多かったのも今回の特徴ですね。

それだけ皆さんのレベルが上がっているということです。

主催側としてはそれはそれでうれしいかぎりなんですね。

一度舞台に乗せた曲を再度舞台にかけた人もいたのですが、

前回より格段の進歩が見られたのはうれしかったですね。

演奏というのは一つ変えるのもなかなか難しものです。

舞台で演奏したような曲はしっかり身についてしまっていて、

それを変えるというのは本人にとっては非常に難しいことだと思います。

体全体で覚えこんでますからね。

そこにあえて挑戦して成果を上げた方もいるわけです。

なかなかびっくりする事柄ではありましたね。

それぞれの曲にいろいろ大きな、また小さな目標を上げていたのですが、

けっこうクリアしてましたね。

こちらが目を見張るような演奏もありました。

浴を言えば、もう少し自分なりの表現が出てくると、

よりいいかなとは思いました。

やはり音楽に限らず絵画の世界であっても陶芸の世界でも、

書道の世界であってもやはり究極は自己表現だと思うんですよね。

人間持っている感性でなんとかしていくというものは、

究極自己表現だと思うんですね。

そういわれても演奏するだけで精一杯ですという意見が出てきそうです。

それはそうなんですが、

ほんとに少しの自分なりの表現が出せれば、

また違った音楽の世界が表現できるのではないですかね。

常に課題を持ちながら練習していくというのは、

この世界の特徴でもありますね。

一つ一つクリアしていくという楽しみもあるわけです。

 弾き語りはいうまでもなくかなりレベルが高いですね。

弾き語りというのは誰でも目にすることができるので、

けっこう簡単に見えたりするのですが、

自分で楽器を操作しながら歌うというのは、

そう簡単なことではありません。

それでも結構しっかり成果を上げているので、

けっこうびっくりしてるんですね。

コードの連結もけっこう難しいのですが、

皆さん拍の抜けもなくしっかり弾いてます。

テンポも適切でレベルの高い演奏になっていたと思います。

 当教室では日ごろからアンサンブルに特に力を入れているのですが、

今回は多くの人で演奏する大合奏が二組と、

二重奏、三重奏が舞台に乗りました。

音楽の根本は合わせものだということもあるので、

積極的にアンサンブルに参加するというのは大事なことですよね。

アンサンブルには多種多様な効果があって、

音楽の基礎となるテンポ、リズムのトレーニングにもなりますし、

ギターの奏法のトレーニングにもなるわけです。

また、ギターを弾く時間も長くすることができます。

一人だとなかなか長時間練習するというのは大変ですが、

アンサンブルだと難なく突破することができるんですね。

たとえば一人で練習するのに二時間というのは結構長くて、

なかなかできるもんでもないですよね。

でも、アンサンブルの中で弾いていると、

けっこう簡単に突破することができるわけです。

上達の一つに楽器に長く触るというのがあります。

楽器に長く触れるというのは、

それだけ感覚の中にその楽器を取り入れることができるということです。

曲のテンポとリズムを相手に合わせて弾くというのは難しさがあります。

独奏で弾く中では難しいことでも、

アンサンブルというのは比較的簡単に身に着けることができるんですね。

アンサンブルに参加した生徒の皆さんが、

しっかり、合わせて弾けていたのは大きな成果であり、

主催者としてなかなかうれしいことの一つでした。

次はクリスマス会ですが、

一人ひとり練習テーマを持っていけたらいいなと思います。

一つ進歩できるといいですね。



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