譜面台の陰から



                       >練習の仕方<


 
クリスマス会が近づいてきましたね。

8月が終わって9月に入ると、

一つ一つの行事がすぐ目の前に迫ってきますね。

とにかく目まぐるしい感じがしましてきます。

もっとも去年のクリスマス会から一年・・・。

一年が早く感じるんですね。

教室恒例の秋のギター独奏コンサートもすぐです。

そこで演奏する人はこれからの練習が重要ですね。

今回は練習の仕方について考えてみたい。

練習の仕方というのは人それぞれと言ってしまえば、

話はそこで終わりなのですが、

そう簡単に終わらないのがこの練習というしろものです。

皆さんがどう練習してるかというのは分からないですが、

一度振り返ってみてもいいのかもしれない。

発表会、クリスマス会、コンサート、フェスティバルなど、

本番で弾く機会もあるかと思います。

練習の成果を発表するという意味合いがあるのですが、

その練習をどうやってきたかということですよね。

練習というのは曲を練習する。

そういえばそうなのですが、

もう少し最初に戻って練習することを眺めてみると、

曲というのはいろんな要素の集合体であるという事実。

アルペジオ、和音、アポヤンド、アルアイレ・・・。

曲全体を支配するテンポ。

もう少し深堀りすると旋律に合わせた強と弱。

なかなかギターで強弱を表現するのは難しい・・・。

しかし、それが出来れば演奏する曲のクオリティは上がりますよね。

では、どう練習しようか・・・。

まず姿勢を整える椅子が必要です。

練習する時に胡坐をかいたり、

ソファーに座ったりして練習するのは時間の無駄です。

本番の演奏の足しには100パーセントなりません。

本番で演奏する姿勢で練習しないとほとんど、どうにもならないです。

それ以外の姿勢で練習すると弾いたという時間だけが過ぎます。

その練習が本番の演奏に反映されることはまったくないのです。

いきなり曲を練習するというのはおそらく一番一般的な練習ですよね。

発表会などの出番に前になると、

曲をめったやたら練習する人がいますよね。

本番前にめったやたら練習しても、

あまり結果がすごく良くなるということもないですね。

しないよりましというレベルでしょうか・・・。

練習の最初はやはりスケールとアルペジオを、

ゆっくり練習するのが効果的だと思います。

ゆっくり練習し始めてだんだんテンポを上げていく。

テンポを上げていく段階で、

肩、腕の力が抜けてるかどうかを自分の感覚で確かめる。

これは結構大事なことで、

強引に曲を力まかせに練習しても本番で結果を出すのは無理かも・・・。

力が入ってれば体全体が緊張する状態になりますよね。

これで指の動きが良くなるとはとても思えない。

練習段階で肩、腕の力が抜けてるかどうか自分でわからないとだめですね。

音階アルペジオで十分確認できると思います。

出番の前に練習するのも、

音階とアルペジオからゆっくり入るのが効果的だと思います

曲本体をどう練習するかという問題がありますね。

まずゆっくり曲を最後まで弾いてみる。

ゆっくりメトロノームで練習する。

ここでゆっくりというのは重要です。

やみくもに曲をただ練習してもこれまた結果は出ないと思われます。

テンポが一定にならないと、

緊張する状態での演奏ではうまくいかないですね。

ゆっくりしたメトロノームのテンポで練習するといいのは意味があって、

肩、腕が緊張してるかどうかを確認するんですね。

無駄な力はここで抜いていきます。

曲というのは力んだから弾けるというものでもないので・・・。

演奏してる時の姿勢もチェックします。

ギターを弾くときは猫背になりやすいのですが、

単に背筋を伸ばしてという画一的にもなりにくいのですが、

ほどほどがいいのではないかと思います。

だんだんテンポの数値を上げていって、

実際演奏するテンポで練習します。

テンポが上がってきますが、

ここでも力が入ってないかチェックします。

実際のテンポで弾くわけですからこれは外せないチェックですね。

曲の通し練習の後どうするか、

曲を分解します。

分解するといっても楽譜を破くわけでもないです。

ギターの曲というのは、

だいたいスケール部分と和音部分の組み合わせでできてますが、

この組み合わせの中でなんだか苦手な部分があるわけですよね。

何ヵ所かの思うようにならないフレーズを抜き出します。

赤ペンでチェックしてもいいですね。

そこをゆっくり繰り返し練習します。

力が抜けた状態で通せるまで練習します。

メトロノームで練習してると不得手な部分というのは必ずありますよね。

そういう場所を力まかせに練習してもだめかもしれない・・・。

最初はゆっくり力を抜いた状態でテンポを上げていきます。

演奏するテンポで力が抜けた状態で通せればまずは完成です。

これも結構大変なんですよね。

結果を出すにはやるしかありません。

後は恐怖のど忘れに対処しないといけないですよね。

これに対処する練習の方法はいくつかありますね。

まずは暗譜した曲をどう練習するか。

ただ初めから繰り返す練習だけでは不十分です。

曲というのは曲頭から練習していくのが普通ですよね。

ただ暗譜ができた時点でただこれを単純に繰り返してもだめですね。

やはり弾く回数が少ないのは曲の後半です。

曲の前半後半を分けて、後半から練習するというのもいいのですね。

さらに曲の最後の小節から順番に弾いていくのも練習になります。

これは結構根気が必要ですね。

暗譜に関しては絶対的な効果があります。

最後の小節から次を思い出しながら弾いていくので、

かなり明快に音を覚えることができます。

後は何気なく弾いてしまってるフレーズにも、

フレーズの最後から弾く練習は効果的ですね。

何気なく弾けてるところはいざ本番の時に、

あれ?っとなりやすいところですよね。

そういうフレーズというのは必ずあるので、

このような練習は効果的だと思います。


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