譜面台の陰から



                       >調弦・・・<



 
猛暑が終わったという感じですね。

それにしても気温が下がりだすともう初冬という感じになるから極端です

日本の気候も穏やかにというのがあまりなく、

極端から極端へと変動するようになってますね。

とにかく災害が毎年発生するということが異常です。

それだけ極端な気候の変動があるということですね。

台風24号が近づいているという天気予報。

またかという感じ・・・。

地球の気候の変動期に入ってるんですね。

どこらへんで落ち着くのか予測がつかないです。

冬が早そうですが来年の夏も早々到来するということでしょうか・・・。

 去年の合奏フェスティバルで調弦のことを初めて指摘されました。

過去、初参加から去年まで調弦の事で指摘を受けたことはなかったのですが、

ついに来たかという気がしました。

 ギターという楽器はフレットがあるがゆえに入り口が広くなっているのですが、

それが本来の音程をしっかり合わせるということが難しい楽器でもあります。

以前はチューナーというものがなく、

一台一台手作業で調弦していたので、

大きな誤差が生まれにくくなっていました。

その後、合奏用のギターを取り入れることになってから、

調弦はより高度になった気がします。

しかし、チューナーの出現でかなり無難にはこなして来たのですが、

それでも最近調弦の不備を指摘されることが多くなってきました。

合奏用のギターの認識が甘くなってきているということもありますが、

調弦そのものの意識が低下してるということもあるのかもしれない。

 発表会では調弦の不備が恐ろしいので、

ベテランの方にお願いして一人一人出る前に調整していただいてるので、

大きな調弦の不調はなく済んでいます。

このことが調弦への関心を薄めてしまってるということも言えるわけです。

チューナーの出現というのは両刃の剣ともいえるんですね。

誰でもそこそこ簡単に弦を音程を合わせることができて、

最近のチューナーの精度も上がっているので、

耳で聴くということがなくなってるんですね。

そうなると調弦に対する耳の反応というのは一気に下がってしまって、

合ってなくても気にならなくなってしまうんですね。

いわゆる気にしないという状態です。

レッスンをしていてもなんだか調弦が合ってなくても、

平気で演奏してしまうということが時々あります。

すぐにギターをこちらに渡してもらって調弦するのですが、

合っても合ってなくても気にならない感じですね。

 自分のギターを管理するというのは、

ギターのような楽器についてはより楽しみが多いと思うのです。

ピアノだと自分でメンテナンスするということはまず無理ですよね。

指紋が付いたら磨くくらいでしょうか・・・。

ギターはそうはいかないですね。

弦を取り換えて、調弦をして練習となります。

細かく調整となれば弦と指板の高さも調整します。

これは自分ではできないこともありますが、

簡単なことであれば自分でもできることです。

弦を取り換えるということもメンテナンスのうちですね。

いつ取り換えたのかもわからないような弦で平気で演奏している、

こういうことが結構ありますが、

まあ、この状態で調弦まで耳を傾けるというのは無理かも・・・。

弦を取り換えることも人に頼むというのような状態だと、

ギターという楽器が身近になるということは程遠いことですね。

現代人はあらゆる雑音にさらされているので、

聴く耳を持ちにくいということもあるかもしれない。

それならなおさらギターのような繊細な調弦が必要な楽器には、

より注意を向けたらどうかと思うのです。

あまり古くなった弦はそもそも調弦は合わないんですね。

それでもなんとも思わず弾けるというのはまさに現代人の耳ですね。

チューナーというのはギターをより身近にしたことは確かです。

しかし、それとともにギターの持っている不確かな部分も、

クローズアップされてきてるんですね。

チューナーを新しく購入した時は音叉で確かめるのですが、

たまに怪しい状態のものもありますね。

こういうチューナーで調弦して演奏してしまってるのかなと思うと、

ゾッとしますね・・・。

 チューナーのない頃は音叉で調弦していたのですが、

ギターを始めたばかりの人には相当高いハードルで、

誤って弦を下げてしまったりということがあり、

調弦してほしいと駆けつけてくる方もいました。

音叉で調弦してる頃はそれも仕方なかったのですが、

今はチューナーが普及してるので、

そこそこ調弦はしっかりできるはずです。

それでも怪しい調弦をする人がけっ子いるんですね。

 合奏における調弦はかなり高度になってきます。

まずチューナーを使って調弦しても、

隣の人と合ってるかどうかは未知数です。

チューナーというのは精度にばらつきがあります。

チューナーのない頃は自分一人で全部調弦していたので、

ギター同士の狂いというのはかなり防げていたと思います。

しかし、これをすると練習できる時間が、

ほとんど調弦する時間に取られてしまって、

あまり現地で練習することができないんですね。

チューナーが出てきてかなり練習というところは改善されたのですが、

ギター同士をしっかり合わせるということが、

ないがしろにされてしまっているということはあるかもしれない。

二重奏、三重奏でもしっかり合わせるのは結構難しいわけですが、

楽器の数が増えるとさらに困難になるんですね。

独奏で自分のギター一台の調弦をするのにも、

しっかりいかないこともあるので、

多数になればそれ相応の大変さはあると思いますね。

 合奏の動画をアップすると調弦が合っていないので、

聴くに堪えないし気持ち悪いというメールが舞い込んできたりする昨今。

なんとも面目ないということですが、

誰でもアップした動画を見ることのできる時代、

合奏するということを、

もう一度しっかり考えていかないといけないなと思います。

ギターという楽器を調弦するといういことを、

よく見つめたほうがいいと思います。

チューナーで調弦するとそこそこ音程は合いますが、

ギターの場合それがすべてということにもなりそうもないですよ。

チューナーで調弦した後に音叉で確認すると、

結構ズレがあったりするんですね。

チューナーで調弦するというのは便利ですが、

気を付けないといけな場合もありますね。

ギターが多数集まると、とにかくズレるということです。

調弦に対してより慎重になって演奏していきたいですね。




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