譜面台の陰から



                       >興味を持って<



 殺人的な猛暑の夏が今年の特徴でした。

スペシウム光線というのがありましたが、

これはある年代の人にはわかるんですね。

まあ、怪獣を攻撃するものではあるのですが、

なんだか地球が人類を攻撃してるって感じ・・・。

この猛暑は実は地球が人類に放ったスペシウム光線だった。

なんてSFが出てきてもおかしくないな・・・。

雨も半端なく降ってまだこれから台風の影響で降るという予報。

なんだか強烈な話ではある。

日本全体なんだか住みにくくなっていく感じがしないでもない。

 なんだか繰り言を言ってても仕方がないので本題。

興味というのはよく出てくる言葉の一つですよね。

使われる回数の多さでは結構いいところに位置してるのではないでしょうか。

興味がある、興味がない・・・。

いろんな場面で使われますよね。

今回はちょっと絞って使ってみたいと思います。

教室にギター習いに来るとき、

どうやって弾くのかなとかいう興味を持って、

教室に入会したりすると思う。

これは弾けることに興味を持っている状態ですよね。

ある程度指が動いてくるとなにが弾けるのかなという興味。

一曲弾けると次はなにが弾けるのかな・・・。

そういう興味の積み重ねで上達していくんですね。

次に興味が持てないと、

まあ、そこで終わりになってしまうわけですが・・・。

弾けることに興味を持っていくのは当然ですが、

弾くということにはいろいろなものが実は関係してるんですよね。

まず楽譜です。

最初は嫌に単純な楽譜から始まってだんだん複雑さが増してきます。

複雑さが増すとどうやって弾くのかなということが出てくる。

そこに興味が湧いてきてあーでもない、こーでもないと、

いろいろ試してみるんですよね。

いろいろ試しながら興味をつないで上達するんですね。

教えている方でも実に興味が尽きないことってやはりあります。

いろいろ興味深いことをこなしていきながら教える方も上達するんですよね。

ギターは弦楽器の要素があるので、

弦を自分で変えないといけないわけです。

そこでも取り換える方法を考えると思います。

どの弦を使うかなどとも考えますよね。

そこもギターの面白いところだと思います。

弦によって大きく音は変わりますからね。

けっこう興味の対象にはなるんですね。

ギターは爪の長さ形にも左右されます。

弾く場所によっても音色は変わります。

興味を持てる部分というのは多い楽器の一つだと思います。

ここのあたりは結構具体的な目に見える興味の対象になりますよね。

しかし、楽譜を見ないと曲にはなりません。

その楽譜から出てくる音楽に興味を持つというのは結構少ないんですね。

音符というのは音楽の輪郭を伝える通信記号だと思うのですが、

けっこう興味の対象になりにくいのではないでしょうか。

下手するとめんどくさがることが多いかもしれないですね。

タブ譜で見たほうが早いなんて・・・。

タブ譜は抑えるところが書いてあるから、

簡単にポジションを探すことができますね。

しかし、そもそも情報が少ないので大して理解度は深くならないんですね。

やはり楽譜の情報量は巨大であり、

興味の対象としては不足ないという感じ。

音符を並べ替えるだけで全く違う音楽ができてくる。

もとをただせば8個の音符ですからね。

ここから始まって無限の宇宙を想像していくって凄いことですよね。

その楽譜については無関心というのが普通って感じです。

なんだか面倒くさいというくくりで見られてるのが楽譜。

楽譜がないと音楽は成立しないのですが、

意外なくらい無関心というか、

ほとんど興味がもたれない不遇な状態なんですね。

下手するとタイトルも覚えていてもらえなかったりする。

楽譜の最初に何分の何拍子とかアンダンテとかいろいろ書いてありますよね。

覚えてる人ってまずいない。

Pとかfとか書いてあることもありますが、ほぼ無視状態。

気にしてる人もいないですよね。

好きな人のことだと顔の小さなほくろの位置も明確に覚えてるもんですが、

楽譜というのはほぼ関心を持たれてないってことでしょうね。

楽譜に興味を持ってる人っていないってことですね。

暗譜してしまうと何も覚えてないというのが普通ではありますが、

音符を覚えてからそれ以外の書いてあることを見直してもいいと思いますが。

それが曲の理解を深めることにもなるし、

ど忘れを防ぐことにも効力を発揮するんですよね。

歳とともに記憶力も少しマイナスになりますが、

一曲を弾いてる期間って結構長いと思うので、

繰り返し見ることですよね。

しかも興味を持って楽譜を見ることって結構上達させるんですよね。

覚えてしまうと後は一回も楽譜を見ないという人が多いですが、

指だけの癖弾きになると、

ど忘れの可能性は上がりますね。

楽譜のどこに何が書いてあるかを繰り返し把握していくと、

指の癖弾きだけではない演奏になると思いますけど。

相乗効果としてミスも減らせるんですね。

楽譜を見ていくとそこに書かれている音楽が、

どういう音楽かということにも興味が湧いてくるんですよね。

やはり曲を深く理解するということはミスの軽減にもつながると思います。

とにかく興味を積み重ねて演奏するということは大事なことだと思いますね。

今弾いている曲の楽譜を興味をもって深堀りし、

演奏するということをしてもてもいいのかも・・・。

演奏の上達って一つには興味の積み重ねという要素もありますよね。

少なくとも楽譜に書かれていることは、

繰り返し覚えていってもいいかもしれないです。



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