譜面台の陰から
>上達について<
5月だというのに毎日真夏日が続いている。
この調子でいくとほんとの真夏にはどうなるんだろう・・・。
夏越えて秋風が吹くころは干からびてるかもしれない。
なんだか恐怖だ!!
よくどうして上達しないんだろう・・・とか、
どうも上手くならない・・・。
才能がないんじゃないか・・・とか、
まあ、とにかくマイナスイメージを想起させる言葉が、
たくさん出てくる。
よく思いつくなぁ・・・という言葉も出てきたりする。
確かに上達とは個人差があって、
皆横並びというのはまずない。
そういう差ってどこから来るんだろうという話もある。
うまい理由が見つからないと、
だいたい才能という言葉で括ることが多いように思う。
みなさんの言う上達するいうことがどういうことをさしているかと、
勝手に推理すると大体一つのことに集約されていると思う。
どのくらい難しい曲を弾いたかと、
どのくらいミスなく弾けるか、
まあ、この二点で判断してる人が圧倒的多数ではないかと思う。
確かにこれは現実的に見て差を感じるところだと思う。
しかし、曲がどのくらい弾けるかという差はどこから来るのだろう・・・。
上達についても過去に何回か書いてはきているが、
もっと具体的なことはないかという指摘もある。
慰め的な話ではなく、
なぜどこから差が出てくるのか、
具体的なことはないのか・・・。
そういう声もないわけではありませんが、
簡単な言葉言うのは難しい・・・。
しかし、難しいと言って終わりにしてしまうとここは終わってしまう。
もう少し長めの文章にしてみたい・・・。
どうして自分よりあの人が上手いのか・・・。
一番決定的な差があるとみられるのが、
左指の小指だ・・・。
それと薬指・・・。
いわゆるギター的に言えば、3と4の指だ。
この左の指はまず動きにくい。
また力がない・・・。
動きが鈍い。
なんだかギターを弾くのに一番向いてない言葉が並んでしまう。
ギターを弾く実力の差というのは、
実はこの日本の指がどうのくらい機能的に動かせるか、
ということにかかっている。
けっこうしっかり言い切ってしまっているが、
これは紛れもない事実だ。
左の小指を動かしてみてほしい。
人差し指を動かすよぬには動かないと思う。
薬指もしかりで結構頼りない動きをすると思う。
ギター演奏の上達というのは、
この二本の動きと力の付き方にかかっている。
小指薬指というのは握る力は強いんですね。
しかし、個別に動かす力は弱い。
人差し指と中指と比べてほしい。
人差し指が一番器用に動いて中指はその次って感じだ。
小指と薬指はこの二本に比べると圧倒的に劣る。
例えばスらーとかトリルとかを小指でやろうとすると、
なかなか苦しい・・・。
音も出にくい・・・。
しかし、プロともなるとどの指も均等に音を出してるのが分かる。
これが曲の仕上がりに影響してるとすぐわかる。
では、この二本をプロ並みに動かせれば上達できるのか・・・。
答えは完全とはいかなくても近づくことはできる。
しかし、実際この日本のトレーニングというのは地味で退屈が付いて回る。
一番避けて通りたいトレーニングの一つだ。
実はこの気分というのは皆同じで、
あまり積極的になる人はいない。
そうするともって生まれた強さの差になってくる。
この二本が強い人は弱い人より曲の難易度は当然上がる。
なにもしなければそれが差になって出てくるということだ。
極端に言えば小指と薬指のトレーニングの差ということもできる。
キャリアが長くなれば当然ながらこの二本は強くなってくるから、
それなりに難易度は上がってくる。
この二本のトレーニング次第では、
上達の度合いは上げることができると思う。
この辺で自分の小指と薬指をじっくり考査してもいいかもしれない。
この二本が力強く小回りが利くようになれば、
上達のレベルをげることはできると思う。
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