譜面台の陰から



                       >指の動きを考えてみる<



あっ!という間の連休突入。

もう2016年も半ばかと啞然とするばかり・・・。

一年一か月一日の時間が嫌に短縮されてるのに驚き!

それなりにいろいろ起こってるわけですが、

なんとなくということもないですが、

通り過ぎていく感じ・・・。

以前より追われる感じが強まった気がしないでもない。


最近というより以前から何となく気になっていたことがある。

レッスンをしていて生徒の皆さんの指の動きを見ていると、

なんだかいやに無理な動きで弾いてるような気がすることが結構ある。

その場であまり細かく言ってしまうと、

いきなり演奏できなくなる可能性があるので、

その場では言わないことも結構ある。

しかし、ここのところだんだん難しい曲にチャレンジすることが多くなったこともあり、

少し気になってきたことをまとめておこうかなということで、

いくつか取り出して書いてみたい。

気になったということでこれが決定的とかそういうことでは全くない。

人それぞれの持ち味があるので難しいところではある。

ただ指摘して実行することによってうまくいくようになった例もある。

ま、なんとなく書いておこうかというところ・・・。


まず左指の押さえ方ですが、

楽譜に書かれたとおりに押さえるのが基本ではありますが、

その人の持ってる指の状況からなかなか難しい時がある。

少し変えることでかなり音の出方を改善できることがある。

前後に影響がないことを確認しながら、

自己流に変えたほうが結果がいいということがある。

この右指の押さえ方というのは結構質問に出ることが多い。

なんかちょっと指定の指使いだと無理かなという時もあるので、

あくまでも前後を見て変えたほうがいい場合がある。

変えて音が繋がらなくとまずいということもありますが・・・。

ただ押さえ方というのは一つしかない場合もあり、

複数ある場合もあるのでそこの見極めは必要ですね。

書いてある指使いと自分の押さえやすい指使いというのが違ってる場合。

これって結構ありそうな状況だと思いますが、

押さえやすい自分の押さえ方で押さえたいなと思うところですが、

どう判断するかといえば、

やはり音のつながりというのを客観的に聞いて判断するしかない・・・。

ギターはコードを押さえるので、

指使いというのは結構大きな意味を持ってくるんですね。

どうしても馴染みにくい押さえ方というのもあるのですが、

それがベストということになれば馴染むように練習が必要となります。

まあ、人の指というのは多種多様な持ち味があるので、

難しいところがあります。

特にギターは幅の広いフレットを押さえるので、

問題になることが多いです・・・。


右の弾く指を見てみると、

これがまた何とも不思議な動きをしているところを見ることがある。

右の指の動きの複雑さはとんでもないレベルだと思います。

コードを弾く、アルペジオを弾く、低音を弾きながらメロディーを弾く。

なんだかものすごい数の動き方のデパートって感じです。

よく見かけるのがちょっとしたフレーズを一本指で弾くスタイル。

一本指で弾いてしまうほうが結果がいい場合もあるのですが、

見ていて無理かなというのも結構あるんですね。

iとmを交互に動かせば結果がよさそうだという場面もよくあります。

実際交互弾き変えて結果が良くなったという結果を見ることも多いです。

特に少し早めの音階などは、

一本指になると大体本番では上手くいってないですね。

二つ三つの音であればそれほどの影響はないと思いますが、

少し長めのパッセージになると最後のところでだいたいコケますね。

音階的なところというのは、

だいたい最後のところで早くなってしまうので、

一本指だと間に合わないですね。

要するに弾き始めは見えてても弾き終わりは見えなくなるんですね。

こういう部分では指を交互に弾いたほうが結果は良いようです。

交互に弾くとスピードが抑制されやすくなり、

最後まで弾いている感覚が持続するということがあるようです。

iの指から出るか、mの指から出るかも微妙に影響がありますね。

ギターという楽器は微妙な動きの集合体って気もするんですね。

あまり大雑把な動きだけで思うような演奏というのは難しそうです。

世界の演奏家の指の動きを見ていると、

動きはスムーズにきれいというのもありますが、

右も左もよく統一されて動いてるのが分かります。

今、練習してる曲の指の動きをもう一度調べてみるのもいいかもしれない。

意外と、あっ!という発見があるもんですよね。

連休中に時間が取れればじっくり見直してみるのもいいですね。





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