古今東西音楽館
Alan Stivel
ブルターニュの巨人,ブレトン・トラッド復興の立役者
 
 
 
 
 
 
 
 

アラン・スティーヴェルは写真の通りハーパーであり,ボーカリストであり,笛吹きである。その存在は「汎ケルト」的かつ「超時代」的な取り組みで, ブルターニュに留まらず多くの国の伝統音楽復興の手本となった。バンドのメンバーも後に多くの業績を残し,活躍している。

下の40年間に渡る20枚のディスコグラフィを見てほしい。素朴な美しさと力強さをたたえたアコースティックな作品もあれば,壮大なアレンジの組曲,熱狂的なロックからテクノリズムの導入まで,幅の広いポップスと同じ表現の音楽が聞ける。

同じ表現法とは言っても,アルバムや個々の曲の深みと重みは,極限まで煮詰められたブレトンの魂と血ゆえに,スティーヴェルをカリスマと呼ぶのにふさわしいものとなっているのである。



Olympia Live


Dublin Live

International Tour
 

VIDEO:In Concert

Ramblin' 806(1991)

Telenn Geltiek Reflets

1st album 196?
Celtic harp ソロ
未聴

2nd album1970
エレクトリック・フォーク作品。
Renaissance de la Harpe Celtique Olympia - Live
3rd  album1971
Celtic harp ソロ。鋭角な切り口でぷろぐれファンもうなる。
4th album1972
初ライブ。エキサイティング!血わき肉おどる!!
Chemins De Terre E Langonned
5th album1974
オリンピア・ライブを引き継ぐスタジオ録音。後に Maricolne となるメンバーと共に。
6th album1974
傑作!アコースティック作品。歌声の魅力も全開。タイトルは自身のルーツを確立した町の名から。
Dublin - Live Trema 'n inis
7th album1975
表現の幅がさらに増した2nd ライブ。ジャズ・ブルースロック的な展開も。
8th album1976
ブレトンの現代の詩をベースに作ったアルバム。
Before Landing Journee a la maison
9th album1977
古代から現代までのブレトン歴史を綴ったコンセプトアルバム。そして未来へのメッセージ。

10th album1978
アコースティック作品。 初めてのアメリカ盤。

International Tour Symphonie Celtique
11th album1979
3rd ライブ。

12th album1980
ロック,フォーク,クラシックの壮大なミクスチャー。2枚組の大作。

Terre des Vivants Legende
13th album 1983
ちょっと印象が薄くコメントはLPを聞きなおしてから…。

14th album 1983
映画のための音楽や神話・伝説を題材にした作品。

Harpes du Nouvel Age The Mist Of Avalon
15th album1986
エレクトリック・ハープ・ソロの実験作。

16th album1991
アーサー王が題材のコンセプトアルバム。90年代らしいケルティック・サウンド。

Again Brian Boru
17th album1993
70年代に演じたトラッド曲をリメイク。ケイト・ブッシュやシェイン・マッガワンらゲストも。

18th album1995
プロデュースがマルタン・メソニエで話題に。

1 Douar Back to Breizh
19th album1998
未聴

20th album2000
未聴

アラン・スティーヴェルに初めて出会ったのは NHK-FMの「世界の民族音楽」だったか,友人のカセットだったか,中古屋のダンボール箱だったか…記憶があいまいだが,その時立て続けに手に入ったアルバムは3,4,5の3枚である。
だいぶ経って11が(勘違いもはなはだしいことに) ヒーリング音楽の一枚として日本発売。ケルト・ブームの余波で18と19も発売され,知名度も上がったが「本領」というには熟成が過ぎた作品だと思う。出来得るならば70年代前半の作品にこそ耳を傾けて欲しい。

■ リ ン ク ■
スティーヴェルのオフィシャルサイト。
 
 

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