*ライブレポート*
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10月6日(土) at.「チープサイド」
  出演: 東口隆一  阿羅惣
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独自の雰囲気を持つこの2人。
決して共通項でくくれないのになぜか融合する「個」と「個」・・・・・

      * 東口隆一 *
バンド「マニラ」率いる東口氏はソロでチープサイドに顔を出す。
今日は阿羅惣氏(師?)からの熱烈(?)なラブコールによる
ブッキングであるらしい。

この人の、のどの奥からググッと出てくる声は一度聴くとクセになる。
本質を見事につく歌詞は、
聴く側の取り繕ったよそ行き顔をはぎ取り、醜い部分をさらけ出す。
・・・・などと書くと怖がられてしまうだろうか?
本人はいたってサラリと淡々と、唄う。
ギターだって淡々と、弾く。
技巧に凝ることは一切、ない。
この「淡々さ」が、逆に真意をつくのだと思う。
ああ、これは絶対クセになる!
毒気の中に響くキラリとしたもの、
それが何なのか、あなたも絶対に知りたくなる!

阪神タイガース大ファンの彼のホームページは
「猛虎復活」の虎が吠えている。
東口氏のセンスと耳にからみつく声にぜひ洗脳されて欲しい。


      
* 阿 羅 惣 *
55歳というのに、ますますパワーを感じる阿羅惣氏。
(この人を『師』と仰ぐ者が多いので「阿羅惣師」とするべきか?)
人生の哀愁と滑稽さの語り部(・・?)である。

以前から東口氏の唄を自分のライブに取り入れて
唄っている阿羅惣氏、私が東口氏の唄を知ったのも、
それがとてつもなく「いい!」と知ったのも、
何を隠そう、阿羅惣氏のライブで、だった。
だからこの2人のブッキングを知ったとき「行くしかない!」と思った訳。

リズムもコードも難しいことは一切しない、
もしかして私にもギターを弾きながら唄えるんじゃないか、と
錯覚してしまうほど、「何もしない」。
それなのに「絶対誰にもまねできない」個性と
到達できない「域」がある。
・・・彼を『師』と慕う人が多いのもうなずける。

今回も東口氏の唄を披露する阿羅惣氏。
自転車にギターを乗せて
カラフルな靴下とシャツでやってきては
風のように帰っていく。
「淡々と」、である。

      _________ k-ne(かよねえ)


   
   :追記:
客として「友清政義」夫妻がやってくる!
まもなく上京する友清氏とゆっくり話をしてみたかった
k-neはライブ終了するなり話しかけに行く!!
ほのぼのした語り口調がなんだか嬉しくて、
しばらく友清氏のそばを離れられなかったのでした。
(すみません、他の方とも積もる話があったでしょうに・・・)