ライヴレポート 2001年3月16日(金) CBGB JAPAN

レポート:SHO-G

出演
HOT WAX
OZONE BABY
AQUA BOMB
(京都)

早くも、俺の中で2001年のベストライヴ候補NO.1っていえる好カード、
仕事もプライベートも忙しくさらに体調も不調だったが、
這ってでもいかなきゃ今年1番の不覚って後悔したことだろう...。


HOT WAX

俺のライヴレポート最多登場のHOT WAX!
何度も書いたけど、ロック好きの俺をめくるめくソウルの世界に
導いてくれたくれたバンド「UP TIGHT」の
ヴォーカル:ジャスティン小川さんと
ベース:MG八木さんの新バンドです。
デビューライヴも半年前の「AQUA BOMB」のサポートでした。
サム・クックをリスペクトしている博多有数の
本格派R&Bシンガーのジャスティン小川さん。
歌の力強さ、表現力、本場のエンターテイナーのような
華麗なステップ、その存在感
すべてが場を大きく包みこんで世界に引き込ませる力があります。
俺の知人のシンガーが
「ジャスティンさんの歌は愛があるんよね。」って言ってたけど、
本当に上手さだけでなく、人間としての懐の深さが感じられる所が
表現に説得力を増している気がします。

サウンドはモータウン、スタックス、ニューオリンズ等の匂いのするソウルが基盤に、
ロックのダイナミクスが加わった感じで(説明難しい?)
そのサウンドにキャッチーな日本語の詞が乗ることで親しみ易さが出て来て、
ルーツにうるさいマニアックな音楽フリークから
流行物好きな10代位の若者にも受け入れられそうな良さがあります。

聴く度に良さがにじみでてくるHOT WAX
ハードなファンクナンバーの後で、バラードでホロリとさせる
こんなバンド滅多にないね。
音源を早く作って欲しいです。


OZONE BABY

ライヴフリークの間ですでに話題沸騰中のバンド、オゾンベイビー。
機会を逃しつづけて初体験の、期待いっぱいのSHO-Gだった。

まず、絵的に気に入った!エスニックな装いのパーカッション、
ベルボトムのベーシスト、ステージ最前列に張り出した
フェンダーのエレピ!ヴォーカルのモミアゲ!
俺は確信した!「ウッドストックのサンタナバンドのごたる!」
ラヴとフリーダムに向かって一丸となって突き進むんだろうなって。

世の中、期待のしすぎは、高確率でアダとなる。
全米興行収入NO1の映画、友達が持ってきた合コン...。
しかし!期待をも上回る良さ!
まさに、一丸!グルーヴの塊!
上手さだけでなく、メンバー同士がお互いを知り尽くしてるって
いうバンドの音のウネリが何よりも体で感じられたぜ。

サウンドも面白かった。
この後の「アクアボム」もそうだったけど、
クラブ系のリミックス版でよく使われる、ダブの手法で
空間系エフェクトを使って非現実的空間を作りだして、
リズムの繰り返しとともに高み高みへとトリップさせて
くれるサウンドは、たったビール2杯でサイケデリックな陶酔の
世界へ連れて行ってくれるよ。
また見たいぜ、クラヴとか狭い場所でも面白そうだな。


AQUA BOMB


「エイ(A)、キュー(Q)、ユー(U)、エイ(A)、永久遊泳、アクアボム」
「メッセージはマッサージ」「ストロベリー」知らない人には、
何のこっちゃって言葉だけど、去年のマイ流行語大賞候補
ノミネートの数少ない言葉(笑ってくれ)はアクアボムの
ライヴで必ず聞くことのできる耳から離れない言葉だ。
ライヴ行ったらきっと、家に帰って知らない内に口ずさんでるよ。

丁度一年程前、京都から福岡に初上陸したアクア・ボム。
来る度に新しいファンを獲得して動員が増えてる。
ベース・ヴォーカルは元ボ・ガンボスのナガイ・トシミツとして知られる
Dr.Toshさん。ひときわ長身で目を引くのに↑の衣装!!

今回はドラムがいなくて、リズムはDATの録音の再生だった。
Dr.Toshさんにキーボード、ギターの編成。(ダンサーもいた。)
前観たドラムの方、キャラが濃いくて印象に残ってたので
観れなくて残念だったけど、ドラムいなくても全然関係ない
狂気じみた、すっごいノリのステージでした。

ストロベリーの儀式ってのがあって、
自家製ストロベリージャムをパンにつけてメンバーが
客に食わせてくれるってのだけど、これがなかなか
美味しかったぜ。キーボードのお姉さんに「アーン」して
口に入れてもらったぜ。(笑)

アンコールはお決まりの名曲「夢の中」!!
ドラムにHOT WAXのヴォーカル小川さん、
ギターにクールダズンのハリケーン湯川さんが加わって、
和やかでかつ感動的なラストになった。
天国のフラワーブラザーどんとにも
きっと届いたはずだ。(合掌)


総括

この日はね、ベースが面白かった。
全員キャラが違うんだけど、グルーヴの元はベースがにぎってたな。
HOT WAXは、ブイーーンと余韻がずっとウナル感じで全体を引っ張ってた。
OZONE BABYは、タイトでパーカッシヴでベードラとの一体感が気持ちよかった。
AQUA BOMBは生々しいの弦の音がして、ベースっていうより
中近東の民族楽器なような印象を持つ所もあった。

ってなこと書いておきながら、ずっと踊りつづけてて、
レポートのことなんか忘れて楽しんだ、名カードだったぜ。

(文、写真:SHO-G)