musicide -殺音-
musicide -殺音- 改
musicide -殺音- 改(Remaster)
 


  

Genre:TERRORCORE BPM:274



   Sound / FT 718

-cideというのは「〜を殺す」という接尾詞。
8月15日に公開した事からも分かるように、「争い」を背景にした、
「個の非力さ・群集心理の脅威」をテーマとしている。

「一人声を張り上げても、世の機運には埋没するだけで、非情で非力也」という鬱エンドを、
後半でオケやクワイアに埋もれ、掠れゆくシンセ音で表現している。

実はkeyc氏の「Forceful Beat」にインスパイアされて作った。

(以下、18.8.12追記)
上でクワイアと書いているが、これはRoland Hyper Canvasの
「itopia」という「Pad」音源である。
レトロスタジオが手がけた任天堂ゲー(メトロイドプライムトリロジー、
ドンキーコングリターンズ、同作トロピカルフリーズ)のクワイアにかなり近い音で、
Hyper Canvasの中でも群を抜いて便利な音源である。

後半から入ってくるコーラスの和音の鳴らし方は、
退廃・殺伐とした感じを持ちつつも、どこと無く神秘的・神々しい雰囲気、
要はタイトーの名作STG「ダライアス」シリーズ
(Groove Coasterにも一部楽曲が収録されている)をちょっと意識した。
(ツイン→外伝→G→初期のAC版バーストしか触っていないが)

実はBMS公開時点でのジャンルは「GABBA」で設定していたが、
当時作曲やDTMを本格的に始めてまだ2ヶ月だった事もあり、
不勉強で「TERRORCORE」の存在を知らなかった為である。

ちなみに、タイトルの読みは
「みゅーじさいど・さつおん」でも、
「みゅーじさいど・あやめね」でもどっちでもいいや。
改も「かい」でも「あらため」でもどっちでもいいや(苦笑)。


(リメイク版コメント)
フィンランド留学のさなか、MAXBEATのインプレやBMSアレンジを元に大幅リメイク。
北欧要素は…多分入ってない(汗)。

<主な変更箇所>
・シンバル系以外のドラム音、一部パターン変更
 後半の不規則な連打のパターンは「曲の流れを止めるしノリにくい」とのインプレを参考に少し変更。まだ微妙かなぁ?
 中盤のバスドラ連打はそのまま。その後のドラムフィルはクレッシェンドではなくフィルターを開く方式に変更。
・メインシンセ大幅変更
 矩形波が合わないというインプレが大多数で、当時は個人的に意外だったが、後で聞いてみれば浮いてしまっていたと思った。
 かなり攻撃的なものに変更し、フェーザーエフェクトをうっすらかけて気持ち悪くしてみた。他のパートに潰されてる部分も…。
・効果音追加
 DTMマガジンのフリー効果音から雷、雨の効果音を幾つか追加。
・3パート追加
 オーケストラの比率を上げた。そこでティンパニ、ハープを追加。よく聴いてみればきっと分かる。パッドも追加。


(リメイク版のリマスター版コメント)
当時のBMSの譜面には年々心残りが募っていた。
丁度「HYPER SELF REMIX」という、BMS20周年記念イベントもあったので、
いっそ作り直すかと思ったが、インターン業務の最多忙期と重複した為
(令和改元記念10連休も返上する程忙しかった)BMS化は断念。

とはいえ、リメイク版を制作して丁度10年経った事もあり、
節目としてFINAL 19と同様リマスターだけはしてみるかと一念発起。
一部音源差替、MIDI再入力と、データ構成は8割方リメイクしたが、
楽曲構成は変更なし。
ミキシングの技量はまだまだ拙いが、
各パートの動きがより明確に聞こえるように調整してみた。