またこの場所に帰ってきた 戦いの時が始まる 隣りの奴等が動きだした 俺もそろそろ出番らしい 走れない 早足で歩く どこなのか どこなのか どこなのか (ここは最後尾ではありません) もうすでに長蛇の行列 前にすすむ気配さえ見えない こいつは今回も二時間待ちか 待つこと一時間 まだ先は長いけど この角を曲がればテーブルが見える 照りつける太陽にらみつけて 昨日の約束を思い出す お前の分も手に入れるさ 絶対に 絶対に 絶対に (本日は一限になっております) あいつになんて伝えよう 考えながら携帯取り出す 「すまないが お前の分は あきらめてくれ」 売り子の表情も ちゃんと見えるほどに ようやくここまで たどり着いた 目の前に並ぶは 十人切った あと少し あと少し あと少し (これにて完売になりました)