Haunt Me, Haunt Me Do It Again
Tim Hecker

Substractif [Subsf03]
2001, CD, Canada

1. Music For Tundra (5:12)
2. Untitled (1:56)
3. Untitled (0:38)
4. Arctic Lover's Rock (5:34)
5. Untitled (0:56)
6. The Work Of Art In The Age Of Cultural Over Production (7:34)
7. October (3:34)
8. Untitled (1:08)
9. Ghost Writing (4:29)
10. Untitled (1:19)
11. City In Flames (In Three Parts) (2:58)
12. Untitled (2:46)
13. Untitled (0:54)
14. Borderland (4:55)
15. Untitled (0:21)
16. Boreal Kiss (3:27)
17. Untitled (0:32)
18. Night Flight To Your Heart (2:27)

 『レイディオ・アモール』や『ハーモニー・イン・ウルトラヴァイオレット』が傑作だと分かっていても「でもこの作品が一番」と思っている人が多いだろうな、の一枚。ヘッカー名義となった第一弾。
 この作品は「淡い」です。ノイズで描かれた水彩画の雰囲気。
全編で透明感と空気感が際立っています。丁寧に耳を傾けても面白い。聞き流してもOK。そこら辺が強みかなと思います。
 ただ、雰囲気のみで作られた曖昧な「アンビエント」ではないです。カットアップされたデジタル音は小刻みに、不定形に動きながら波のようなグルーヴを生み出していきます。
 強靭なビート感があったからこそ可能になった「ビートレス」。旋律の美しさに対する鋭さがあったからこその反=旋律。ノイズ型の想像力、美学を一歩推し進めた記念碑的な一枚です。