1 AM
Taylor Deupree

12K
2006, CD, US

1. 1 AM [21:21]

 「デュプリーが違うこと始めたぞ」の噂につられてつい買ってしまいました。
 第一印象で挙がってきた名前はヴァイニオ/Ø。高周波のノイズが20分以上続いていく中で、微かな侵食、微かな変調、微かな復調が重ねられていきます。徐々に音数が増えていくのも良い感じ。
 暗闇をすり抜けていく白い波がジャケットに描かれていますが、これが作品の内容を的確に要約しているのかな、と。
 電子音がやや植物質で柔らかい質感を帯びてくるのがデュプリーらしさでしょうか。ヴァイニオだともっと凍てついた鋭利な感触。個体差はでますね。
 『Comma,』や『Polr』まで含めてしまうと似た作品の方が少ない気がします。好奇心旺盛な作家はこんな作品も作ります、アトリエの奥、もしかしたら未来の予想図をちょっと見せてもらった感じの一枚。