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| シャトンスキー好調ですね。次々と新作を発表しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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『ある陰謀の跡』は、 1)場所と登場人物を設定する適当な文章。 2)思わせぶりな航空写真。 3)検索エンジンで拾ってきたポートレイト写真やオブジェの写真。 4)「戦争」や「死」を主題とした断片的な文章。 の4パーツを組み合わせていきます。例えば: |
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| 「私は1988年4月のブラジル空軍基地以来、この老女に従ってきた」 のような文章が出てきます。年、月、地名、誰、何をしたかの部分は毎回毎回変化します。次に現れてくるのが航空写真。 |
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| 何のことはないただの航空写真なのですが、あたかも「ブラジル空軍基地」の一部であるかのように提示され、同時に画面下で「疑いの」「鉛筆削りによる」「拷問」「あまりの悲しさに」「私は」といった文章の破片が次々と現れてきます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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| さらにグーグルのイメージ検索機能(かFlickr)を使う形でもう一枚の写真が登場、「通りで」「その女性から」「渡された」「罠」「予告なしに」…次々にランダムな単語が発生、偽の物語、偽の記憶、偽の危機を語っていきます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
| これで一つのサイクルが完了、次の設定(例えば「私は1991年12月の横須賀警察学校以来、この子供と共謀を続けてきた」)に移動し、新たな「陰謀の痕跡」をたどっていくことになります。 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 必ずしも毎回面白い文章や写真が出てくるわけではなく、二回に一度くらい「辻褄があってないだろう」と突っこみたくなるのですが、逆に驚くほど上手く言葉と画像が結びつく時もあります。 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 前年の『死にいく者たち』と同じ発想ですが、写真の扱い(風景とポートレイトを対置させる)、テクスト処理(思わせぶりに繋がっていく偽の記憶)、全体の構成(巨大な陰謀の一部に接している錯覚)など細かな部分で洗練が見られ、シャトンスキーの好調ぶりが伝わってきます。 | |||||||||||||||||||||||||||||