ゴシックゴシックサブカルの歴史新音楽ジャンル「ゴシック」

WHAT IS GOTHIC?


The New Music Express


 "GOTHIC"という言葉が音楽とサブカルで使われるようになったのは,1970年代の後半:PunkとNew Romanceの時代あたりです。シーンは1980年に入り栄えだし,The Sisters Of Mercy, The Mission,All About Eve, The Cure, Bauhaus, Siouxsie and The Banshees, Christian Death, それから,Fields Of The Nephilim等のバンドがトップチャートに上がる事が多くなりました。
All About Eve

80年代の半ば頃の"CLASSIC-GOTHIC"は,マンドリンスタイルで,セミアコースティックギターを使い,不変のOne-Noteベースラインに,単純だけど早いテンポのリズムの上に,シンセやエフェクトを使用した暗く重いボーカルで区分けされるようになりました。80年代初期のバンドはやはり一昔前のNYPunkあたりの影響を受けているので,その頃のPunkのスタイルをとりいれていたようです。

Christian Death The Fields Of The Nephilim


Andi Sex Gang From Sex Gang Children

"GOTHIC"と言う単語を1番最初に言って,音楽シーンに持って来たのは,The Cult(その頃はまだSouthern Death Cult)のフロント,Ian Astburyでした。ある時に彼がAndi Sex Gang(Sex Gang Children)を"GOTHIC PIXSIE"だと呼んだ所から,音楽メディアに喜ばれ,NEW MUSIC EXPRESS(NME)だと言われ,ここで初めて"GOTHIC"と言う名前の音楽のジャンルが出来ました。

Ian Astbury From The Southern Death Cult

この新音楽表現はある人達にとって,人生のベースになり,彼らは自分達のバックグラウンドを伴った興味,趣味等を持ち寄り,新しく"GOTHIC"というサブカルチャーが出来ました。

ここで,Siouxsie and The BansheesのSiouxsie Siouxが彼女の新しく,他と全く無い音を作ったバンドを"GOTHIC"と呼ぶようになりました。その他,1978年に,Anthony H.WilsonがJoy Divisionをその頃のPop音楽に比べれば"GOTHIC"だと言いました。(でも,Joy Divisionは今呼ばれて意味する"ゴシック"音楽とはまた違うものです。)

Siouxsie Sioux From Siouxsie And The Banshees

Pop音楽雑誌(メインストリーム)の記者達は,この新しいジャンルを面白可笑しく取り扱いました。彼らが"GOTHIC"とジャンル付けするバンドは,全然ゴシック的では無いものばかりでした。彼らにとっては音楽的要素よりも外見が重要だったからです。(Pop音楽関連の記者・雑誌・メディア,それからそれに頭を洗脳されている大衆はいつでもそうです。)

Joy Division

その頃のバンドの中ではSouthern Death Cultが1番外観的にゴシックだとPopメディアではされてしまいました−The Bansheesのように彼らは黒とシルバー系統の洋服をよく着て,真っ黒な髪の毛だったので−The Sisters of Mercyもゴシックだとされて,Wayne HusseyがThe Sistersから離れ,The Missionを組んだ時にも,このラベルは引継がれました。

The Cure

The Field Of the Nephilimが出て来た頃には,もうバンド自身がゴシックの音楽性を持つ事になっていたので,彼らの場合は自らをゴシックとしての曲作りをしていました。

SistersやBauhaus,Siouxsie and The Bansheesのファンは真っ黒な洋服を着る事を好みました。彼らの好きな音楽は暗く,その前(60年代-70年代)のきらびやかで色とりどりなDisco Musicに抵抗しているようにも見えました。
The Mission

BauhausやThe Sisters, Siouxsie and The BansheesにJoy Divisionの歌詞や音等で理解出来るようにゴシックはもっと精神世界を表現していると言えます。ゴシックを従事するファンも内省的です。それでも,ある人々はこのゴシックという単語をビクトリアン王朝の復元,ゴシックホラーの復活だと考えていたようです。それもあって,今のゴシック系統のファッション,ゴスドレスにはビクトリアン王朝の頃に貴族が着ていたような衣服やその頃のホラー作家が描いた登場人物が着ていたと思われる物をデザインしているようです。

Anne Rice Bram Stoker L.P.Lovecraft


第一世代のゴス達は,第二,第三世代が,ゴシックとは黒い洋服を着て,顔色の悪く見えるメイク/死人のメイクをしていれば良いと思っていると言いました。しかし,第二,第三世代のゴス達は,第一世代のゴス達と同様にゴシック音楽がメインストリームにならないようにマスメディア,マスコミュニケーションを避け,ゴスはゴスで集まり,ブラム・ストーカーやアン・ライスの本の話をしたり。H.P.ラブクラフトを読んで世界の終末について語り合ったりしました。

今日のゴスは,音楽,文学,美術,ファッションと哲学を重要とされ,ゴシックとはそういったものの総合物だと言われています。


あの頃のゴシック

『少なくともイギリスとドイツではゴシック活動が1970年代後半にBAUHAUSと一緒に始まったわけではなかった。その前の1970年代半ばにGary NumanやThe DamnedやUltravoxとともに始まったんだ。この最初の頃のバンドは沢山の若者達に異質や,破壊等の考えを生み出させてくれた。今日の暗く鬱的な雰囲気は無かった。初期のゴス達はもっと歴史的でゴシックという言葉どおりのものだったんだ』
By Jonathan Gray. (*THE WEBで投稿されていました。)




『最初のPunkの集まりが音楽シーンから薄れて行くと,新しいス湯剛体が79年から80年にかけて出て来る。Punkよりもっと暗く,どんよろしていてPunkのようにアナキスト的では無い物。Echo and the Bunnyman,Joy Division,僕達(The Cure),Gang of Fourのようなバンドが出て来た。Punkのバンドで生き残る事が出来たのは,そのアナキティックな物からダークな物への移り変わりが出来たバンドだけだったね。』
By Robert Smith From The Cure
(The CURE-Propagenda: issue#3)