「ドルチェカント技法集 応用編」 インデックス&一口メモ 
(「50音順ドルチェカント用語辞典」)
  
2004年2月22日作成 

Padre Luigi Dal Fior (1913〜2001) が教えた声楽(ベルカント唱法)、
そしてそれを超えて音楽そのものに迫るDolce Canto の様々な技法とその精神を、
深く人の心を打つ音楽を求めるために実践の中で検証する過程を通じて、
「ドルチェカント技法集」としてここにまとめていきます。

「ドルチェカント技法集 応用編」 序文

2004年2月22日  見上潤

 

 

「ドルチェカント技法集 応用編」 インデックス&一口メモ (「50音順ドルチェカント用語辞典」)


「アコーディオンの技法」
「あごひげの技法」
「アッカンベーの技法」
「あまのじゃくの技法」 技法というより技法を編み出すための考え方。常識的に信じられていること、それまで定式化したことを一気にひっくり返してしまって、新たな境地に達する事を目指す
荒業!例えば、「日本語の技法」、「カナ振りの技法」など、一般に排斥されているやり方は、「本当かよ!」と驚かされるが、実際にやってみると美しく説得力のある声になる。
「アルペッジョ(ピアノ)の技法」 和音は一気に弾かないで分散和音にすることによって、音に回転を与え豊かなふくらみをもたらす。
「アレーナの技法」
「アンダトゥーラ( andatura )の技法」 歌は歩くのと同じ。左右に足を使うごとく。

「一音成仏の技法」 読んで字のごとく、一つの音で仏の世界に入り込む。
「移動ドの技法」 (見上) 移動ドで調と主和音のゆれをを感じながら演奏する。「得心の技法」和声学応用編。
「イマジネーションの技法」 皆さん、イマジネーションが無いからいやだよ。
「インプットの技法」
う 
「ヴェローナ式の技法」
「うたうなの技法」 歌うためには歌ってはいけません。しかし、歌わないようにしてもいけません。ああ、まるで禅問答!
「歌は感情だけの技法」
「うちわの技法」
「産湯の技法」

「エオアイウの技法」 各母音の舌の上の位置。前から、"eoaiu" の順番。「オ」は前の方で明るくとるんですね。逆に「イ」は後ろの方ですね。
「絵の具の技法」

「お母さんからもらったことばでの技法」 →「母国語の技法」
「おしぼりの技法」
「オタマジャクシ(音符)を食べるだけの技法」
「音と戯れの技法」
「音に回転を与える技法」
「音は作るなの技法」
「音を歩かせる技法」
「音を聞くだけの技法」
「おまじない投射の技法」 (古田) まず、おまじないで練習。次におまじないを左手に持ち、視野に入れつつ、右手で、離れた、前の壁におまじないをイメージしながら、なぞる、という方法。(2004年2月22日)
「おまじないの技法」
「女形の技法」

「階段の技法」
「回転の技法」 音に回転を与える。
「替え歌(意味)の技法」
「替え歌(母音)の技法」
「かかしの技法」、
「楽譜さかさま読みの技法」
「楽譜タテ読みの技法」
「肩の技法」
「カナ振りの技法」 外国語の歌はカナを振って、日本語で歌います。
「蚊の技法」 蚊をつかまえて、カーロ ミヨ ベン。
「壁の隅の技法」 壁に向かうと音にぶつかるだよ。隅に向かって向かって歌いなさい。
「仮面の技法」
「仮面 裏返しの技法」

「キーボードの技法」 メモリー機能を使って1声部ずつ重ねていく事でポリフォニーを疑似体験する。メトロノームを使ってデジタルにアンサンブルをする。
「気散の技法」 基本技法。気を散らすだよ。
「筋肉4万本の技法」

「くちなし( no bocca )の技法」
「唇・ほっぺこぶ・目の技法」
「くらげの技法」
「グレゴリオ聖歌の技法」

「犬歯の技法」

「こうもりの技法」
「言葉なしの技法」
「言葉に音を与えてはいけないの技法」
「ことばの左右の技法」 単語のアウフタクト・アクセント・デジナンスから単語ごとの左右の使い分け。
「言葉を丁寧に言うだけの技法」
「子供は最高の先生の技法」
「小錦の技法」
「コロラトゥーラの技法」
「こんにちは・あそうですかの技法」

「最初のボタンを押すだけの技法」 最初のボタンを押したらもう何もしてはいけない。
「鎖骨の技法」
「札数えの技法」
「座布団の技法」
「左右の技法」 ドルチェカントの基本的な技法。体を左右交替に使い、休ませる。お魚屋さんにいって左右に開いてもらいましょう!つまり、「アジの開き」状態になる。 「右左の技法」でないところもポイント。すべては左から始まる。
「サンスクリットの技法」 歌は東洋語で!テトラツィーニはサンスクリットでことばを言わなければならないと言っていたとのこと。(「奥義」p.50)

「重量挙げの技法」
「上下の技法」 高い音に向かうときは下へ、低い音に向かうときは上へ感じる。
「小脳の技法」
「指揮の技法」 指揮をしながら気を散らし、かつ伴奏にも責任を持つ。
「触覚の技法」
「心眼の技法」
「心耳の技法」
「腎臓の技法」
「新体操の技法」 「リボンの技法」の応用編。

「スキーの技法」
「スケートの技法」
「涼しい眼の技法」

「声帯の技法」
「切腹の技法」
「洗顔の技法」
「前頭葉の技法」

「双眼鏡の技法」 両手で双眼鏡を作って目にあて、指を動かして歌う。 →「マスケラの技法」

「第3の目の技法」
「大小の技法」
「蛇行の技法」
「ダーツの技法」
「竜巻の技法」
「タテ書きの技法」
「たなごころの技法」
「魂の技法」 "Si canta con l'anima." 「魂で歌うだよ!」

「チェロの技法」
「チャンバラの技法」 チャンバラはベルカントだよ!右左だろ。
「チョウとミツバチの技法」

「杖の技法」
「つちふまずの技法」
「釣りの技法」 「上下の技法」の一種。この場合、深さ(altus)で上下を感じる。

「手足目の技法」
「手で歌う技法」

「ドイツ式の技法」 通常、「ドイツ式はいやだよ!」しかし、進んで表現のためには、「ドイツ式」も使う。
「得心の技法」

「なんみょうほうれんげきょう(南妙法蓮華経」の技法」 うたはサンスクリット式。

「日本語の技法」
「入室の技法」
「人形の技法」

「ノン・ペダル(ピアノ)の技法」 伴奏ではペダルを使ってはいけない。確かに耳を澄ますとペダルを使うと音が濁りやすい。

「ねこの技法」 猫は目で鳴く。犬は喉で吠えるからいやだよ!
「ねずみ花火の技法」
「涅槃の技法」

「ハイヴィジョンの技法」
「バイオリンの技法」
「肺の技法」
「パガニーニ ノン リペーテ(Paganini non ripete)の技法」 同じ音型は同じように繰り返してはいけない。この考え方によるものなのか、レッスンでは同じ曲でも毎回必ず違ったやり方でやらされた。
「バッテレ エ レヴァーレの技法」
「ハト・マメの技法」
「鼻の技法」 フランス語の歌を歌うとき鼻を使います。基本としては鼻は「鬼門」ですが、この場合は鼻から目に抜ければOK!
「歯の技法」 歯はアンプリファイアー!
「ハミングの技法」
「バリトンの技法」
「伴奏を聞くだけの技法」
「ハンマーの技法」

「ピアノはなでるの技法」
「ピアノはペダルを使わないの技法」
「pp(ピーピー)はいやだよの技法」 ppはダメ! ff(フォルティッシモ)!に変えなさい! これ以上憎いものは無い、と言わんばかりに、「ピーピー」と言う。
「ひたいの技法」
「ひひの技法」
「ひょっとこの技法」 2004年2月21日 「ことばは口の中」

「ブラインドの技法」

「ペダルの技法」
「ペダル・コロラトゥーラの技法」
「ベルカントの基本」 ドルチェカントについて簡潔に本質的なことがまとめられている「基本文献」(「奥義」p.50,51) 最重要!

「母音色分けの技法」 エ=緑オ=黄色、ア=黒、イ=赤ウ=灰色 これらの色を見るだけ、考えるだけ。(「奥義」p.48,49)
「母音は舌の上の技法」 ことばは口の中、舌の上にある。なるほど、mother tongue って言いますよね。 →「エオアイウの技法」
「母音を丁寧に言うだけの技法」
「包丁の技法」
「ボール落としの技法」
「ボール投げの技法」
「ボール回しの技法」
「母国語の技法」 お母さんからもらったことばでいきましょうってさ!自然に使える母音はやっぱり母国語でしょう。
「骨の技法」

「マジックの技法」
「マスケラの技法」 マスケラ(仮面)で歌う。
「豆喰いの技法」
「眉毛の技法」
「マリオネットの技法」

「虫潰しの技法」
「むしゃむしゃ食べる技法」

「目の技法」 → 「マスケラの技法」

「餅のばしの技法」
「木琴の技法」

「指の技法」

「4オクターヴ下からの技法」 普通に話す位置から歌う音まで母音を目で引っ張ってくる。へたくそにやると品の悪いポルタメントになるので要注意!これは「アタッコ」(attacco)の基本技法。

「リズムの技法」
「リボンの技法」
「リューマチの技法」

「涙腺の技法」 → 「マスケラの技法」

「レチタティーヴォの技法」

「ろうそくの技法」
「録音の技法」 これは重要な技法!普段の練習からテープにとって客観的に聞きましょう。何よりも耳を鍛える必要がある。



ドルチェカント用語辞典(アルファベット順) 2003年7月23日作成開始

altus
andatura
attacco
battere e levare
"Esercizi di vocalizzazione per cantori (l'ha portato un maestro di musica da Napoli)"
"Festina lente"
"Dare il gilo la voce"
inpostazione
no bocca
"Paganini non ripete"
"Si canta con l'anima"
Von Blumen =ドイツ語の "Dal Fior" ドイツ語の曲を持っていくと、さっきまで「ドイツ式はいやだよ」と言っていたのが、「Von Blumen あたしゃ、ドイツ人だよ。」と急に言い出す。(笑)



ドルチェカント技法集 1 「大小の技法」 2003年4月30日

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