ファンクについて | 音楽理論的側面
歴史 | HIPHOPとファンク

ファンクについて

 一般的にはジェームス・ブラウンが創始者とされる、16ビートを基本とする黒人音楽です。
 ドラムやギター、ホーン等全ての楽器をリズム楽器として使用し、執拗にフレーズを反復させることで、肉体的なグルーヴを生み出しました。
 1960年代末〜70年代にかけてフォロアーが続出し、完全に一つのジャンルとして確立されます。  代表的なアーティストとして、スライ&ザ・ファミリーストーン、P-FUNK、タワー・オブ・パワー、オハイオ・プレイヤーズ、アースウィンド&ファイアなどなど。
 また、言うまでもなくヒップホップ、ハウス、ディスコ、テクノの源流でもあります。
 一説にはニューオリンズのセカンド・ライン・ビートで用いられる「フォンク」という言葉から派生したとも言われています。
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音楽理論的側面

ファンク・ミュージックの大きな特徴は、バックビート(裏拍)を意識した16ビートのリズムとフレーズの反復を多用した曲構成にあります。
 ダンス・ミュージックとしての色彩も強いため、とりわけリズムはファンクを位置づける大きな要素となっており、分厚くうねるベースライン、鋭いリズムギター、強いリズムのホーンセクションなど、演奏楽器のすべてがファンクビートを形成していると言えます。
 バンドや楽曲ごとにさまざまな特徴がありますが、ドラムマシーンによる機械的なビート、アフリカやラテン系のリズム、ジャズやロック、レゲエの要素を取り入れるなど、ジャンルを超えた発展を続けてきました。
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歴史

 1960年代末から1970年代初頭にスライ&ザ・ファミリー・ストーンがファンクに白人にも受け入れられるようなロックの要素を取り入れ、'70年代では、ジョージ・クリントンPファンク(パーラメント - ファンカデリック)として活動し、ファンクを発展させました。
 その他の70年代ファンクの代表: ブーツィー・コリンズ(Pファンク一派にも属する)、ラリー・グラハム、 オハイオ・プレイヤーズ、コモドアーズ、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、スレーブ、レイクサイドなど。
 1980年代になり、エレクトリックミュージックが市民権を得るのと入れ替わりに、ファンクの人気は衰退したように見えましたが、ミクスチャーロックとされる一部バンドがファンクのリズムを取り入れたり、ヒップホップアーティストがファンクのフレーズをサンプリングしたりするなど、2006年時点においてもその影響は続いています。
 ジャズ・シーンにも大きく影響し、マイルス・デイヴィスやハービー・ハンコック、ジョージ・デューク、エディー・ハリスなどがファンクを取り入れた音楽を演奏しています。
 この音楽はジャズ・ファンクとも形容し、アシッド・ジャズ(踊れるジャズを元に発展した音楽)やレア・グルーヴ(1969〜1970年代ごろのジャズ・ファンク、ソウルで、グルーヴ(ノリ)が強いもの)、ジャム(≒即興演奏)に影響します。(※注 比較:ジャズにおけるファンキーとは、そもそも「野暮ったい」「土俗的」などの意を含む俗語であり、ファンキー・ジャズとはブルース色(アーシー)、ソウル色(ゴスペル)を強めたジャズであるため、ジャズ・ファンクとは異なる音楽を指します。
 よって、ジャズを聞きファンキーだと感じるものと、本稿で指す音楽に対してファンキーだと感じるものは異なる場合があります。)
 ディスコブームの発展にはファンクは大きく関わりました。多くのファンク・レコードがディスコではプレイされ、また多くのファンクバンドがディスコ向けの曲やディスコ向けのアレンジ(一曲を引き伸ばした曲、リミックスされた曲)などをリリースしました。
 またデトロイト・テクノにもジョージ・クリントンらPファンク一派はそのベースラインとSF志向において大きな影響を及ぼしました。
 ファンクは1960年代半ばからアフリカへ紹介され、ジャズやアフリカのリズムをとりいれたアフロビートへ繋がりフェラ・クティにより大きく発展しきました。
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HIPHOPとファンク

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