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桑原茂一のAtoZ
…スネークマンショーの首謀者であり初期プラスチックスのマネージャーでもあった桑原茂一のAtoZ。
Tycoon To$h Kingdom
…プラスチックスの中心人物だったTycoon To$hこと中西俊夫の公式サイト。
Plastics Broadcasting Service
…カツキさんのプラスチックス私設ファンサイト。残念ながら更新停止中。
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桑原茂一×中西俊夫×佐藤千賀子×DEVO
#008

【お読みになる前に】
※以下の文章は、 "Shout" のアナログ国内盤ライナーノーツに掲載されていた桑原茂一・中西俊夫・佐藤千賀子三氏の鼎談を採録したものです。漢字や仮名使い、句読点のタイミング、誤字脱字とおぼしき箇所に至るまで原文に忠実に再現しています。ただし、三者の名前は原文ではアルファベット一文字で略記してあるところを筆者の独断により漢字表記に変更しております。

佐藤
DEVO、ちょうどプラスチックスが始まった頃なんだよね。立花ハジメがロスに行ったとき、たまたまDEVOのコンサート見て、彼はすごく影響受けたらしくて、 「こんなバンドがロスに居たよ。」 とか教えてくれたの。それで交流とか始まって。俊たちが日本に来たとき会ったのと…。スタイリストの仕事でロスに行って、何回かコンサート見たり。レコーディング・スタジオ遊びに行ったりね。
中西
マークとジェリーがコアだよね。
佐藤
ボブ2人が各々マークとジェリーの弟で、2組の兄弟がバンド創ったって感じ。
中西
ドラマーのアランが1人きりだね。
佐藤
「Freedom of Choice {欲望心理学}」 の頃かなぁ。ツアーの前にリハやってて、ものすごいデカイスタジオで、照明の人とかコンピューターの人とか全員そろえて、ステージと同じもの作ってやってるわけ。ステージングも全部そのまま。うらやましかったですね。
マークってのは変なモノが好きで、例えば赤ちゃんの…何て言うのかな。
中西
ホルマリン漬け。
佐藤
とかあってウェーッて感じで。あとおかしなお面とかね。そうかと思うと、赤い段々帽子みたいにハイテックで可愛らしいものも好きなの。
私がロスに行ったときマークに 「今ロスにいるの」 って電話したら 「すぐ行くよ」 って、バラの花一輪持って真っ赤なスーツで来てくれて。 「サンタクロースの気分だよ!」 なんて。それで帰国するときもう一度会ったら、今度は真っ黒なスーツで 「お葬式みたいな気分だ…」 なんてね(笑)。色で感情を表現してくれるの。可愛い人よ。
中西
ボブってのは別のタイプで、ギター持って山にこもっちゃったりして。 「このカワいた音がいい」 なんて言ってね。
佐藤
一度DEVOがどっかの映画会社と組んで、映画を作る話があって、私とトシちゃんが出る場所もあってねぇ。私の役名が 「SUSHI」 っていうの(笑)。
新しいダンサーを発掘したりして、すごい 「早い」 のね。それに加えてあのおもちゃっぽさみたいのがプラスチックスにも共通するものがあったね。
コスチュームとかプロモーション・ヴィデオとかレコード・ジャケットとかファンのために作るバッジなんかも全部含めて、DEVOっていうのは最もグラフィックなんじゃないかな。
中西
「シャウト」 はもう違うのかもしれないけどネ。マークはバイブルみたいな本くれたのね。'75年位に出版されたのかな?その本に 「Freedom of Choice」 なんかのアイディアはもう入ってるのね。だから基本的なコンセプトは10年位ずっと続いてるの。
佐藤
とにかくDEVOのものっていうのは欲しくなるの。バッジにしてもツナギにしても。とびつきたくなるようなユニフォームなんて余りないのにね。
中西
この 「シャウト」 の波形なんて、マークがフェアライトいじってて思いついたんじゃない?
佐藤
ステージングなんかも、ベルト・コンベアの上を歩いたりして。コンサートの 「お決まり」 パターンからいちいちはずれてたし。先駆者としてはこのまんまやってほしいなぁ。
プラスチックスが屋根裏なんかで演ってた頃、 「今日はDEVOの日にしましょう」 なんて言って、ツナギの中にクッション一杯入れて 「We Are DEVU(デブ)」 なんて。
中西
それマークに言ったら面白がって…。
佐藤
「Life」 誌見たら、DEVOがやっぱりツメモノ入れてんの。
中西
グルグル {影響されあって} 回ってるんだよね。
佐藤
60分もののヴィデオを創りたいっていう話だって、むしろ映画の話が短縮したんじゃないかなぁ。
中西
他のミュージシャンの話余りしなかったけど、カントリー&ウエスタンなんて言ってたことあったよ。 「Come Back Jonee」 の頃とかのって、何かあるんだって。そう言われると解るような曲もある。
佐藤
普通の人が聴いたら、ストレートに通っちゃうものを、マークたちは頭や身体で違うものにアレンジしちゃうんだろうね。
桑原
( 「シャウト」 を聴きながら) ハジメみたい!
佐藤
DEVOの場合はヴィジュアルも一緒にしないとわかんないなぁ。
桑原
昔見たときに、ロックっていうものの可能性がどんどん変わっていくみたいな期待があったでしょ?こういう新しいアプローチの仕方とかコンセプトの立て方とか、それまでのロックの歴史みたいのから、はずれて出てきたというような。そういうものがアメリカの中とか、世界的にも広がって行くということに、ものすごい期待感とかあったから。
中西
耳が派手なものに慣れちゃってるからさ。温和しく聴こえちゃうかもね。
桑原
ハジメが一緒になってフェアライトにジェイムス・ブラウン入れて遊んでたらしいよ。
中西
ヴィジュアルが出れば、音だけ聴くのと全然違うだろうな。
桑原
むしろそっちの方が見たいな。初めてDEVOに触れたときだって "DEVO" って名前つけてることから、ヴィジュアルも含めて、僕にとって新しかったから。
ヴィジュアルと合わせて 「SHOUT」 を楽しんでみたいですね。


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